記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

映画「ガール・オン・ザ・トレイン」を観て

3月19日、「ガール・オン・ザ・トレイン」という映画を観た。
原題は「The Girl on the Train」。2016年のアメリカ映画で、テイト・テイラー監督の作品だ。

キャストは、レイチェル・ワトソン役のエミリー・ブラント、アナ・ワトソンレベッカ・ファーガソンメガン・ヒップウェル役のヘイリー・ベネット、トム・ワトソンジャスティン・セローなどである。

あらすじは、

職を失ったレイチェル・ワトソンはあてもなく電車に乗り続ける日々を送っていた。レイチェルは電車の窓から別れた元夫、トムの新しい生活や近所のヒップウェル夫妻の暮らしぶりをのぞき見ていた。レイチェルにとって、ヒップウェル夫妻は理想の夫婦に見えた。
トムと結婚生活を営んでいた頃、なかなか妊娠できないことへの焦りから、レイチェルは酒浸りになってしまった。過度のアルコールを摂取し続けた結果、レイチェルは自覚のないままに暴れるようになってしまった。さらに酷いことに、レイチェルはトムの上司の家で大暴れしてしまい、トムが解雇されるに至った。
トムとアナの苦情も聞き入れず、2人の生活を監視し続けるレイチェルであったが、メガンがアナに子守として雇われたことには気がつかなかった。当然、メガンが説明もなしに子守を辞めたことにも気がつくことはなかった。
ある日、電車から覗き見を続けるレイチェルは、メガンの不倫現場を目撃した。「ヒップウェル夫妻は完璧な結婚生活を営んでいる」という幻想を打ち砕かれたレイチェルは、メガンに対して並々ならぬ怒りを感じた。酒を浴びるように飲んだ後、レイチェルはメガンを叱責しに向かったが、途中で意識を失ってしまった。数時間後に意識を取り戻したとき、レイチェルは自宅にいた。しかも、身に覚えのない傷を負っていた。そんなレイチェルの元に、ライリー刑事が訪ねてきた。メガンが失踪したのだという。刑事は近所での聞き込み調査から、レイチェルが事件に関与していると疑っていた。一方、レイチェルは電車に乗っていたスーツ姿の男が犯人なのではないかと思い始める。実際、意識を失っている間に彼を見たような記憶が残っていたのだが、レイチェルは全てを思い出すことが出来なかった。
メガンの夫、スコットが自ら捜索に当たっていると聞き知ったレイチェルは、メガンの友人の振りをして、彼女が不倫していたという事実をスコットに伝えた。ある写真から、レイチェルはメガンの不倫相手がアブディック医師であると考えた。単独で調査を続けるレイチェルは、メガンが不倫や性行為にはまり、夫以外の子供を妊娠する可能性を怖れていた一方で、スコットも攻撃的で抑圧的な態度を妻に取るようになったことを知る。精神的に追い詰められたメガンはアブディック医師のカウンセリングを受けることになったのである。最後のカウンセリングにおいて、メガンは10代の頃に出産した子供を風呂場で死なせてしまった体験を語ったのだという。
アブディック医師が事件の鍵を握っていると確信したレイチェルは、探りを入れるために、医師のカウンセリングを受けることにした。その中で、レイチェルは破綻した結婚生活とアルコール依存症について語った。自宅に帰る途中にバーに立ち寄ったレイチェルは、そこで思わぬ人物と遭遇することになる。

出典:Wikipedia

といった内容。

で、観終わっての感想。

最後の最後に、真実が明らかになる

この映画は、最後の最後に予想を裏切られる展開になる。
それまで、おそらく犯人と思われた人物が、そうではないことが明らかにされる。
映画の8割は、主人公のレイチェルが病的な怖さで溢れている。
アルコール依存症の怖さも、感じずにはいられない。
そちらにばかり目が行くので、真実が最後に明らかにされたときは、愕然とした。

登場人物の”3人の女性”はみな被害者だった

この映画には、3人の主人公的な女性が出てくる。
一人は、アルコール依存症の前妻レイチェル。
一人は、現在の妻アナ。子どももいる。
一人は、ベビーシッターをしてくれていたメガン。
この3人の女性、実は全員被害者であった。
つまり、トムという一人の男に振り回された被害者である。
レイチェルは、トムからうそを教えられていた。彼女のせいで、会社を首になったと。しかしそれは嘘。彼は女癖の悪さで、首になっていたのだ。
アナは、結婚後に浮気をされている。相手はベビーシッターのメガン。
メガンは、妊娠を知らせ、トムに殺害される。
つまり、女性3人は、みな”トム”という男の被害者であったのだ。

それにしても、別れた人への執着が過ぎるだろ!

トムが最悪の男であるということは分かったが、レイチェルの別れた人への執着は半端ない。電車に乗って毎日観測。いつまでも忘れることができない。犯人は彼女ではなかったが、一歩間違えば彼女でもおかしくない。
この執着は、一番怖い。
まさに、ストーカーとはこんな感じなのだろうか。
そこには怖さを感じるのである。

電車の中から見える家も考えものだ

今回の設定が、電車から見える家でのできごと。
日本でも、電車から見える家は存在する。
よく考えると、それも多くの人にプライバシーを公開していることになる。
電車や幹線道路から見える家も、考えものだと思った。

今の時代、何が起こるか分からないことを感じさせてくれる映画。
気味の悪い映画だったが、それなりにストーリーはおもしろかった。

この記事が参加している募集

#映画感想文

66,996件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?