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映画「チャーリー・ウィルソンズ・ウォー」を観て

9月26日、「チャーリー・ウィルソンズ・ウォー」という映画を観た。2007年のアメリカ映画で、原題は「Charlie Wilson's War」。マイク・ニコルズ監督の作品だ。

キャストは、チャーリー・ウィルソン役のトム・ハンクス、ジョアン・ヘリングジュリア・ロバーツ、ガスト・アヴラコトス役のフィリップ・シーモア・ホフマンなどである。

1980年のこと。チャーリー・ウィルソン下院議員は立法よりもパーティーの方に熱心で、頻繁に大規模なパーティーを開き、自分の事務所には魅力的な若い女性だけを採用していた。彼の派手な生活は、彼のコカイン使用疑惑に対する連邦政府による捜査へとつながる。それは、議員たちの不祥事に対する大規模な捜査の一環として、連邦検事ルディ・ジュリアーニが主導するものであった。しかし、調査の結果、ウィルソンは告発を受けることは無かった。
ウィルソンの友人で恋人でもあるジョアン・ヘリングは、アフガニスタンの人々を助けるために努力するようチャーリーに要請し、パキスタン首脳を訪問するよう説得する。 パキスタンのハク大統領は、ソ連に対抗するための米国の支援が不十分なことへの不満を表明し、ウィルソンにパキスタン国内の大規模なアフガニスタン難民キャンプを訪問するよう要請する。ウィルソンは難民の置かれた悲惨な状況と彼らの戦意に深く心を動かされる一方、ソ連のアフガニスタン侵攻に対してCIAパキスタン支局長が目立たないアプローチを主張していることにイライラする。ウィルソンは帰国し、ムジャヒディーンへの資金援助を大幅に増やすことに取り掛かる。
チャーリーはCIA内の一匹狼であるガスト・アブラコトスと彼の人員不足のアフガニスタン担当グループのメンバーと友達になり、より有効な戦略、特にソ連の強力なミルMi-24ハインド攻撃ヘリコプターに対抗する方策を見つけることを目指す。このグループには、マイケル・ヴィカーズという名の若い準軍事作戦担当官を含む、CIAの特別活動部門のメンバーが加わっていた。その結果、必要な資金を獲得するためのチャーリーの巧みな政治的交渉と、ゲリラにFIM-92スティンガーミサイル発射装置を供与することなどのアブラコトスによる綿密な計画により、ソ連のアフガニスタン占領はひどい泥沼に陥り、ソ連の重戦闘車両は次々と破壊されることになる。チャーリーはソ連の武器と消耗品についてはイスラエルとエジプトに、武器の輸送・配付についてはパキスタンの支援を求める。CIAの反共目的の予算は500万ドルから5億ドル以上(サウジアラビアも同額)に増加し、議員たちを驚かせることになる。チャーリーによるこの取り組みは、最終的にはレーガン・ドクトリンとして知られる米国の外交政策の主要な部分を占めるようになる。このドクトリンの下、米国の支援先はムジャヒディーンのみならず、世界中の反共運動に拡大する。チャーリーは、国防総省高官マイケル・ピルズベリーがロナルド・レーガン大統領に対してアフガニスタンにスティンガーミサイル発射装置を提供するよう説得したと述べている。
ガストはチャーリーに、「禅師」による「塞翁が馬」の話を引き合いに出し、ソ連撤退後のアフガニスタンにも支援を続けるよう強く求める。ガストはまた、アフガニスタン国内の学校を立て直すことにより、「狂気」の影響を受ける前に同国の子供たちを教育出来ると強調する。チャーリーはこのことを米国政府に訴えるが、彼の少額の提案に対してでさえ支持を得ることが出来ない。
ウィルソンのこの功績から、ソ連のアフガニスタン撤退を決定づけた影の功労者として、CIAはそれまでCIA要員にしか贈ったことの無かった功労賞を、文民として初めて非公開でウィルソンに授与する。しかし、彼が行ってきた秘密裏の努力が将来引き起こすかも知れない反動と米国がアフガニスタンから手を引くことが意味することへの不安が授与式での彼の晴れがましい気持ちに影を落とすのであった。

出典:Wikipedia

といった内容。

で、観終わっての感想。

期待外れのトム・ハンクス主演

トム・ハンクス主演の映画ということで、この映画を選んだ。
そして観終わって、感じたのは「期待外れ」の映画ということだった。
トム・ハンクスクラスの俳優が出ている映画は、きっとハズレが無い・・・
そう思って鑑賞するも、撃沈された。

公開の2007年頃はこれで良かっただろうが・・・

ソ連のアフガン侵攻は、ボクも記憶の中にもちろんある。
あの当時は、冷戦真っただ中。いわゆる、西vs東の構図。
お互いに一触即発で、戦争が起きてもおかしくない時代だった。
その流れでの映画だったのだろう。
でも、今見ると、すごく違和感を感じるのだ。
戦争は正義と正義の戦い。どちらも正義を主張し相手を殺す。
だから、どちらが善でどちらが悪もないと思うのである。

戦争は、一方的な主観で描かれる

そう、このような映画は、一方的な主観で描かれる。
この映画でいえば、ソ連は悪、アメリカは善。
仕方ないことではあるが、それに違和感を感じるのである。

主人公の功績、そして素行

主人公のチャーリー・ウィルソン下院議員。
結局、CIAからの異例の文民としての功労賞を受ける。
でも、彼が行ってきたことは、確かに結果には出ていたが、手放しで称えられるものなのだろうか。
完全にアメリカ視点の映画。
ボク自身は、あまり共感できなかったのが本音である。

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