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映画「17歳のカルテ」を観て

8月19日「17歳のカルテ」という映画を観た。
原題は「Girl, Interrupted」。1999年のアメリカ映画で、ジェームズ・マンゴールド監督の作品だ。

キャストは、スザンナ役のウィノナ・ライダーリサ役のアンジェリーナ・ジョリーヴァレリー役のウーピー・ゴールドバーグなどである。

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あらすじは、
ある日突然、薬物大量服用による自殺未遂を起こして精神科病院に収容されたスザンナ。パーソナリティ障害という自覚が無く、その環境に馴染めなかったスザンナだが、病棟のボス的存在であるリサの、精神疾患である事を誇るかのような態度に魅かれていく内に、精神科病院が自分の居場所と感じるようになっていく。
しかし退院した患者の近親姦を喝破してその患者を自殺に追い込むというリサの行動から、徐々に彼女の行動に疑問を持つようになって行く。だがその事でリサに疎んじられ、他の患者も全員リサに同調して彼女は孤立する。
やがてリサや他の患者との全面対決に至るが、その出来事によってスザンナは「リサはここ(精神科病院)でしか生きられないからこれだけ強気な行動に出られるのだ」と気づき、自分は社会復帰を目指さなくてはならないと決意し、退院したところで映画は幕を閉じる。
と、いった内容。

で、観終わっての感想。

理解することが、非常に難しい作品だった

はっきりと言えるのは、この作品自体の理解が難しかったことである。
なかなか、主人公やほかの登場人物に、感情移入ができなかった。
そして、作品全般に言えることだが、何を伝えたいのかが、ボクにはわからなかったのが正直なところである。

全般的に暗く、あまり希望を見いだせない

映画の最初から最後まで、全般的に明るいシーンがない。
暗い気持ちが立ち込め、希望を見いだせないような視覚的印象を受ける。
観終わったあとも、なんだか、どんよりとするような、そんな映画であった。

リサの行動に、人の生死に対する心が見えない

それにしても、この映画の中の主人公というより、ボス的存在のリサの行動が一番気になる。病院の中では、人に対する思いやりも見えるシーンがある。しかし、退院したかつての仲間を精神的に追い込み、自殺した姿を見てもなんとも感じない彼女。それどころか、自殺している人のポケットから現金をまさぐり、逃げてしまう姿。そして、主人公が退院しようとすると、それを裏切りととり、主人公を追い詰める姿。
リサが精神病院に入らざるを得ない姿を垣間見た気がした。

アンジェリーナ・ジョリーが、若い!

それにしても、この映画で驚いたのは、アンジェリーナジョリーが若かったことである。彼女の出た作品で鑑賞したのが、ほとんど最近の作品ばかりなので、とても新鮮に感じた。

この手の映画は、おもしろさを期待してはいけない。
むしろ、理解できないことも覚悟して、観た方が良いと思う。

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