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映画「ヤクザと家族 The Family」を観て
8月15日、「ヤクザと家族 The Family」という映画を観た。2021年の日本映画で、藤井 道人 監督の作品だ。脚本は坂元 裕二。
キャストは、山本賢治役の綾野剛、柴咲博役の舘ひろし、工藤由香役の尾野真千子などである。
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あらすじは、
ヤクザという生き方を選んだ男の壮大なヒューマンストーリー。 自暴自棄になっていた少年期にヤクザの世界へ足を踏み入れた男を中心に、暴対法によって変わっていった環境と共に1999年、2005年、2019年と3つの時代で見つめていく、一人の男とその【家族・ファミリー】の壮大な物語。
と、いった内容。
で、観終わっての感想。
時代とともに社会が変化。ヤクザ社会も変化する。
1999年、2005年、2019年と。3つの時代のヤクザ社会をのぞかせていただいた感じの映画であった。時代とともに、法律も変わり、徐々に締め出しを食らう人たち。特に2019年の姿は、逆に悲哀に満ちてみていても悲しくなる。このいまの時代は、一般人の方がよっぽど悪質な時代になってしまったのかもしれない。
ヤクザの世界は、家族そのもの
それはさておき、やはりヤクザの世界は家族である。契りを結んだら、一生家族として生きてゆく。義理人情の世界は、より強い世界である。
やはりこちらも2019年と比較すると、ほとんど家族のつながりは薄い世の中人ってしまっている中で、歳を取ったヤクザ同士は家族そのものである。ただ、世の中の動きで、脱退するものもいる。昔であればそんなことは許されないと思うが、時代はそうせざるを得ない状況になってきているのであろう。
更生できない悲しい現実
刑務所を出てきて、昔であれば更生のような道があったことだろう。
しかし今はネット社会、過去に行ってきたことは、魚拓として残る。
人のうわさも75日という諺が、かつてあったが、今はうわさも消えることは無い。インターネットというもの自体が、過去をあぶりだす。
この映画の中でも、更生しようと頑張る元ヤクザが、ネット上の書き込みですべてを失う。しまいには、いわゆる元(やくざ)家族同士で殺すということが起きてしまうのである。
果たして、今はいい時代になったのか?
さて、今ヤクザが生きにくくなったこの社会。
はたして、いい時代になったのだろうか?
ボクが感じたのは、表面上はいい時代のように見えるが、実は闇の深さは昔より深まったような気がするのだ。
決して、いい時代になったとは思えない。
この先、この社会はどうなってしまうのだろう?
そんなことさえ、考えさせられる映画であった。
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