2月22日、「シザーハンズ」という映画を観た。
英題は「Edward Scissorhands」。1990年のアメリカ映画で、ティム・バートン監督の作品だ。
キャストは、エドワード・シザーハンズ役のジョニー・デップ、キム役ウィノナ・ライダー、ペグ役のダイアン・ウィースト、ジム役のアンソニー・マイケル・ホール、ジョイス役のキャシー・ベイカーなどである。
あらすじは、
といった内容。
で、観終わっての感想。
人間社会の醜さ
この映画の伝えたいことの一つに、人間社会の醜さがあると思う。
エドワードは、心のやさしさを持つ。しかし、異質なものを持ちながら、新しくその街に現れた人に当たる。
最初は、自分たちと違う存在に「警戒」。
そして、徐々に慣れてきたころに「勝手良く使う」。
さらに、「罪までなすり付ける」。
最後には「一斉に出ていけ」と罵る。
そして「忘れられてゆく」。
街の人とエドワード、どちらが人としての生き方をしているのか?
人間社会の醜さを、違うかたちで表していると思うのだ。
エドワードの優しさ、純真さ
主人公のエドワード。
見かけは恐ろしいハサミのようなものを持っているが、人々が忘れかけた優しさや純真さを同時に持っている。
キムも最初は怖がったが、一緒にいる時間が増えるほど、エドワードのクリアな心に惹かれてゆくのである。
逆に、恋人のジムの汚れた心に気づけせてくれる。
結果的に彼女を救うことになるのだ。
人間になれないエドワードであるが、キムヘの思いは変わらない
人造人間として生み出され、人間にはなれないエドワード。
そんな彼が、恋するのは人間のキムであった。
結果的に、彼は山の上の屋敷に戻ることになるが、キムヘの思いはこれからも変わらない。彼は、冬になると氷を削り、キムの像を作るのだ。
彼は人造人間。これからもキムを思い続けて、年も取らずに生きてゆくのだろう。
雪は、エドワードが降らせているというファンタジー
その雪像を作る際に、粉のように舞うのが、今街で降る雪である。
エドワードが街に来る前まで、雪は降らなかった。
でも、去ったあと毎年雪が降る。
その理由が、キムヘの思いなのである。
何ともファンタジーな話である。
本音を言えば、映画の評判ほど、感動したわけではない。
しかし、ファンタジー映画としては、楽しめた作品である。