映画「めがね」を観て
9月1日「めがね」という映画を観た。2007年の日本映画で、荻上 直子監督の作品。
キャストは、タエコ役の小林 聡美、ハルナ役の市川 実日子、ユージ役の光石 研、サクラ役のもたい まさこ、ヨモギ役の加瀬 亮などである。
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あらすじは、
と、いった内容。
で、観終わっての感想。
たそがれるを理解できない主人公
この映画の中でのキーワード「たそがれる」。
そういえば、現代の生活の中で”たそがれる”ことなんてどれぐらいあったのだろう?そのような自分の生活を思い出した。
主人公のタエコも、たそがれるの意味がよく分からない。人生の中で経験をしたことが無いのだろう。しかし、他の人たちにはそれがわかる。
後から来た若い青年のヨモギ。彼とタエコとの関係が分からないが、少なくとも彼は「たそがれる」がわかっていた。
タエコも徐々に、たそがれることを楽しみ始めるのだった。
のんびり気分になる映画
映画の中は、平和である。
何も大きな変化は起こらないが、ちょっとしたことを楽しみ、穏やかに生きている。刺激は無いが、とにかく平和なのだ。
観ているうちに、のんびりした気分になってくる。
究極の贅沢かもしれない
一見何もなく、つまらないように見える空間。
実は、究極の贅沢なのではないだろうか。
ボクらの生活の中で、あのような空間は存在するだろうか。
ほとんどの人が、存在しないと思う。
よく考えると、これこそ究極の贅沢なのかもしれない。
都会に生きていると忘れてしまうこと
都会に生きていると、とにかく殺伐としていることに気づく。
そこで生活するドライバー、歩行者、人々の目が皆殺気立っているいるよな気がするのはボクだけだろうか。
そのような世界に生きていることさえ、気づけないでいるのかもしれない。
本来、人は都会の中の殺伐とした中で生きていることが普通だと思ってしまうが、よく考えると人間的ではない。
そうやって苛立って人生を終えてゆく。
何だか、大事なものを学んだ気がするのである。
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