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映画「炎のランナー」を観て

4月20日、「炎のランナー」という映画を観た。
原題は「Chariots of Fire」。1981年のアメリカ映画で、ヒュー・ハドソン監督の作品だ。

キャストは、ハロルド役のベン・クロス、エリック役のイアン・チャールソン、ムサビーニ役のイアン・ホルム、アンドリュー役のナイジェル・ヘイヴァースなどである。

あらすじは、

1978年のロンドン、ハロルド・エイブラハムス追悼の礼拝が始まり、アンドリュー・リンゼイ卿がスピーチを行っていた。物語は、彼らが胸には希望を抱き、踵には翼をつけて走ることに夢中だった時代へさかのぼる。
1919年、ケンブリッジ大学に入学したハロルド・エイブラハムス。彼はユダヤの血をひいているため、周囲からは潜在的な差別と偏見を受けており、その鬱憤をぶつけるように陸上競技にのめりこむ。障害物のアンドリュー、中距離のオーブリーとヘンリーとともに「ケンブリッジ大学4人組」として華々しい活躍をしていた。
スコットランドには、牧師の家に生まれたエリック・リデルがいた。彼にとって、自らの才能によって競技会で勝利することは神の恩寵を示すものであり、つまり走ることは信仰と同義だったが、妹のジェニーは彼が陸上に熱中することを好ましく思っていない。しかし、父や兄は彼が競技を続けることを奨励し、スコットランド代表として大会出場する際には彼の伝道スピーチが併せて行われ、多くの人々が聞き入った。
1923年、ハロルドは競技会でエリックに敗北し、激しいショックを受ける。そこへサム・ムサビーニ(英語版)が現れ、ハロルドは彼から本格的な指導を受ける。一方エリックはジェニーに、中国へ布教に赴く決意と、その前にオリンピックに出場するという決意を伝えた。
ハロルドはケンブリッジ大学のトリニティとキース双方の寮長から呼び出され、非英国系かつプロコーチのムサビーニを雇っていることはアマチュアリズムに反し、大学にもふさわしくないと批判を受ける。二人に反論して退出したハロルドは、友人たちから、100mと200mのパリ五輪代表に選出されたこと、エリックも代表であることを告げられる。
ドーヴァーからパリへの出航の日、エリックは、記者から予選の日が日曜日(=安息日)であることについて質問を受け、初めてその事態について知る。敬虔なキリスト教徒である彼は、選手団長のバーケンヘッド卿に相談し、日程変更を掛け合ってもらうことになった。しかし、事態は好転しないまま、パリへ到着する。英国チーム最大のライバルは、近代的なトレーニングを積み、士気も高い米国チームであり、C・パドック、フィッチ、ショルツといった強豪選手が名を連ねていた。
5月4日、パリ五輪が開会した。期間中に開かれた親善パーティの席上、エリックはデイヴィッド王太子、サザーランド公、カドガン卿ら、英国オリンピック委員会の要人に引き合わされる。結局、対仏交渉は不調に終わっており、エリックは祖国と国王への忠誠のため出場するよう説得されるが、神への信仰はそれに勝るとして拒否する。そこへ貴族であるアンドリューが入室し、アンドリューが400mの代表枠を譲るので、エリックは出場種目を変更してはどうかと提案する。全員が賛成し、エリックは100mを棄権した。
200mに出場したハロルドは、パドックに敗北し、ムサビーニから叱咤される。100m出場を目前に、ハロルドは不安な心情をオーブリーに吐露する。直接、競技場へ行かないムサビーニは、ハロルドへの手紙にお守りを同封した。王太子の激励、アメリカの応援団、レースへの緊張が高まっていく。ハロルドは100mで優勝した。ムサビーニも、英国国歌吹奏とともに最も高い所に掲げられたユニオンジャックをホテルから見、ハロルドの優勝を知る。英国本国の人々も、彼の優勝を知り喜ぶが、ハロルドの心は晴れない。ムサビーニはそんなハロルドに深夜まで付き合って慰労するとともに、恋人と新生活へ歩むよう勧めた。
400mに出場するエリックを、アメリカ選手は警戒する。ショルツは旧約聖書の一節を記したメモをエリックに渡した。エリックはそれを握りしめてレースに臨む。要人や英国チームの選手達、そして妹のジェニーが見守る中、彼は優勝した。英国へ戻った彼らは、大歓声で迎えられるヒーローだった。エリックやアンドリューが迎えられ、静けさの戻った駅に、一人降り立ったハロルドは、愛するシビルと再会し、二人で肩を寄せあい歩み始めるのだった。
再び1978年、『エルサレム』の合唱で、追悼礼拝は終わり、アンドリューとオーブリーは「彼は勝った」と、ハロルドを思い出すのだった。

出典:Wikipedia

といった内容。

で、観終わっての感想。

一度は、見て観たかった映画

この映画の存在は、知っていた。
公開された当時は、結構話題になっていた映画だったが、結局観ることができず、ここまで来てしまったという感じである。
映画のタイトルは知っていたが、内容は知らなかった。
何よりも、この映画といえば、”あの音楽”が浮かんでくるのである。

音楽がいい

そう、”あの音楽”。当時を知っている人なら、「炎のランナー」といえば頭の中で「あの音楽」が、条件反射のように聞こえてくるのだ。
その音楽の名前。ヴァンゲリスというギリシャの作曲家によるものらしい。インストゥルメンタル曲は、たぶんある世代から上の人であれば絶対に知っている曲だろう。
この音楽が、映画のキモと言ってもいいくらい、存在感がある。
映画鑑賞後は、この音楽が、より映画に紐づけされた。
もう、この曲を聴くと、映画のシーンが思い浮かぶくらいである。

人種差別と宗教信仰のはざまで走る男たち

ハロルドは、ユダヤの血を引いていることで、イギリス内では人種的な差別や偏見を感じている。エリックは宗教信仰と走ることのハザマにいる。
そんな彼らが、オリンピックという場で走るのである。
ハロルドは100mで優勝、エリックは、400mという本来の自分のフィールドではない競技で優勝する。
ハロルドは、優勝することで本来国民を見返したかった。しかし、優勝後は何かを悟る。大切なのは、目の前にいるパートナーであることである。
また、エリックは優勝し、皆から称賛される。その後恐らく中国への信仰の布教活動に行くこととなる。
老人になったアンドリューとオーブリーは、礼拝堂で「彼は勝った」と、ハロルドを思い出すのである。

アンドリューがかっこいい

この映画の中で、一番かっこいい男。
それは、アンドリューだとボクは思う。
日曜日は安息日ということで、エリックは予選の棄権を心に決めていた。
期間中に開かれた親善パーティの席上、エリックは英国オリンピック委員会の要人に引き合わされる。説得をされるものの、エリックは断固拒否するのだ。そこに、アンドリューが入室し400mの代表枠を譲る。
この時に、(なんていう男だ!格好いい!)と思った。
この映画の中では、ひょうひょうと立ち振る舞うアンドリュー。まさに英国紳士のふるまいのように感じたのである。

ようやく、念願の「炎のランナー」を鑑賞できた。
もしかしたら、このままずっと観ずに、流されてしまいそうだった。
それだけに、鑑賞の機会ができたことに感謝したい。







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