へきいさむ

クスリとできるユーモア小説とか、自然の美しい描写とか。読み手を笑わせ励まし、人間を肯定…

へきいさむ

クスリとできるユーモア小説とか、自然の美しい描写とか。読み手を笑わせ励まし、人間を肯定するような文章を書きたい。あと、綺麗な文章とか。

最近の記事

ニュートン力学が成立しているとはどういうことか?

私は今まで、学校のテストで物理の点数をとれても、目の前の実験とどうしてもつながらなかった。実験と理論の関係がどうしてもよく分からず悶々としていた。そしてこんな状態でものづくりの仕事なりなんなりに関わっていくのか、と不安を抱いていた。 が、最近ようやく実験と理論の関係が言語化できるようになってきた。この話をするのに最新の物理学を使う必要はない。ニュートン力学の成立を確かめる実験の範囲で十分だ。 今目の前にある事象についてニュートン力学が成立しているかどうか。それはその都度実

    • 昇進・出産祝いの廃止?

      男性、女性、LGBTがそれぞれ生きやすい社会を作るために。 カキコさんの「成果を出そうレース」を少し読んだ。 男性が出世競争から逃れられない理由がよく表現されていて、素晴らしいと思った。 これを読んで思ったこと。 昇進・出産祝いを廃止すべし! これはどういうことか? 当たり前だが、昇進する奴、出産する奴を引きずり下ろそうというわけではない。 出産したい者、昇進したい者がするのはよい。 だがそれを「祝う」のをやめようということだ。 「祝う」とはそれを「価値あり」と評

      • 所有のフィクション

        所有ということの不思議さ。僕の持ち物には名前が書いてあるわけではないが、みなそれが僕のものだと認識している。人間社会の「所有」は動物の縄張りとは少し違うようだ。というのも、「所有」は個体の位置に束縛されない。つまり、何千キロ先の土地であろうと、それが私の所有物であることは成立する。ヒトの「所有」は空間的な束縛を受けないのだ。 「所有」はフィクションであるといえる。(フィクションだからこそ領土の「実効支配」「不法占拠」などといった言葉が成立する。特定国の軍隊がそこに上陸している

        • 自己責任と無敵の人

          自己責任論(最近は減ったけど)に対して思うこと。それは、恵まれた人間が「金がないのは自己責任!」という論理を振りかざすなら、無敵の人は「金持ちが殺されるのも自己責任!」という論理を振りかざすであろう、ということ。 これを否定する論理を拵えるのは容易いだろうが、心情的には否定しがたいものがある。そして、論理の通じる「無敵の人」はあまりいないのである。

        ニュートン力学が成立しているとはどういうことか?

          おしゃれを学校で教えるべきか?

          人を見た目で判断してはいけないというが、看板娘という言葉があるように、女性の容姿は特にサービス業では一定の集客力を持つ。これをルッキズムによる差別として是正すべきか、はたまた容姿も能力の一つと認めて看板娘に追加報酬を与えるべきか、そこの問題はひとまず脇において。 今日は、おしゃれを学校教育で教える可能性について論じてみたい。 結論から述べると、容姿もまた学力や体力と同様、後天的に磨かれるべき能力であると考えるならば、学校教育で基礎的なおしゃれの技術を教えることが正当化され

          おしゃれを学校で教えるべきか?

          引きこもり、ニートに関して

          引きこもり、ニートに関して法的観点から考えてみたい。 僕の経験上、引きこもりやニートの友人は学校でいじめを受けていたか、クラス内カーストの底辺に位置付けられていた人が多い。 これが原因で引きこもりになったのだとしたら、ニートや引きこもりは「学校という公的機関内で受けた犯罪行為から退避した人々」と捉え直すことができるはずだ。 からかいや悪い噂を流すことも立派な犯罪なのだ。(侮辱罪、名誉毀損、信用毀損) クラス内カーストが法的にどうであるかはまだ考えがまとまっていない。

          引きこもり、ニートに関して

          身を守ること

          挑戦を渋ったり、言い訳をしたりする人間に対し「それ自分の身を守ってるだけじゃん」という言葉がよくドラマでもアニメでも出てくるが。 「自己防衛をしてるだけ」というのはその通りだろうが、なぜそれが「悪いこと」として扱われるのだろう?自分の身を守ることが悪いことであるという発想は危険ではあるまいか? 「自分がかわいいだけじゃん」と突っ込まれたら 「その通りですけど何か?」と答えられるようになりたいが。 なぜか僕は自分の身を守ることに罪悪感を感じてしまうのである。 これは日本人

          身を守ること

          差別と好みの違い?

          「どんな女性が好みか?」と聞かれて「白人女性です」「肌の白い女性です」と答えると差別問題になりかねないというのは多くの人が考えるだろう。 では「ショートヘアーの女性が好きです」と答えたらどうか。この場合は差別には当たらないというのが常識的な感覚だろう。 なぜ髪型の好みは差別ではなく、肌の色の好みは差別なのか。 この辺りは少し気になるところだ。 髪型の好みが差別に当たらない理由としては、「髪型は自ら変えられるから」というのがありそうだ。 では「金髪の女性が好きです」となるとど

          差別と好みの違い?

          うらやましいという感情について

          僕は色んなものを羨む。学歴のある人、スポーツのできる人、恋人のいる人、結婚している人。 誰もが「羨ましい」感情を抱くが、そこには少なくとも二重の意味があるのだ。 例えば「結婚している人が羨ましい」というとき、相手が「結婚していることそのものが羨ましい」のか、「結婚によって一定の立場、世間体が与えられ、安定した居場所、社会的なポジションを得られること」が羨ましいのか。(好奇の視線にさらされない権利、バカにされない権利とでも言おうか) 前者を「それ自体への嫉妬」後者を「市民権へ

          うらやましいという感情について

          窃盗と社会保障

          窃盗と社会保障について思うこと。 社会保障も窃盗もその本質は実力による所有権の強制移転である。その「実力」を行使するものが国家権力であるか、一個人であるかにすぎない。 つまり、見方によれば社会保障は間接的窃盗、窃盗は直接的社会保障なのだ。 自由競争を突き詰めていき、社会保障も自由化せよということになれば、そのうち窃盗の合法化というものが実現するかもしれない(笑) 行政を通した所有権の移転は非効率だ。市場(?)に任せればすべてよくなる。という論理で窃盗を合法化するのである

          窃盗と社会保障

          モテるための努力ができない理由

          高校から大学にかけてモテるための努力を多くの人はするだろうが、なぜか僕はその努力ができなかった。なぜできなかったのか、その理由を最近ようやく言語化できた。 こと男性に関して言えば、モテるための努力というのは「男社会で認められるための努力」なのだ。 つまり、純粋にあの女性に振り向いて欲しいから、という努力はありえず、その努力は常に世間の眼差しによって権力獲得のための努力という意味合いを帯びるのである。そして厄介なことにモテるための努力をする本人もそんな世間の眼差しを内面化して

          モテるための努力ができない理由

          もののけ姫とテロリスト

          スタジオジブリの「もののけ姫」に関して。 もののけ姫を見た多くの人は、ヒロインのサンに肩入れするのではないかと思う。(エボシさまだって極悪人というわけではないのだが) しかし、冷静に見て欲しい。 ヒロインのサンはテロリストではあるまいか? テロリズムの定義は種々あるそうだが、ウィキペディアによると、 例えば、アメリカ合衆国では、合衆国法典第22編第38章第2656f条において、テロリズムとは「準国家的集団又は秘密の代理人による、非戦闘員を標的とし、事前に計画された政治的

          もののけ姫とテロリスト

          時間を無駄にするとは?

          時間を無駄にするなとはよく言われることだ。しかし、ビジネス上はともかく、一人の人間の人生において時間を無駄にするとはどういうことなのか分からなくなる。 パスカルが、仕事も遊びも気晴らしにすぎないと言った理由が分かる。明日死ぬ死刑囚が仕事を頑張っていたとしても、多くの人はそれを時間の無駄といって笑うだろう。ここで、人は誰も自分がいつ死ぬかを知らない。明日死ぬかもしれないということを考えると、この死刑囚を笑えようか? 時間を無駄にするなと叫び、仕事や資格の勉強に打ち込む姿もまた

          時間を無駄にするとは?

          勇者様、ダンジョン攻略の必殺技使用は法律にて禁止されております1

          不定期に更新します。まともな資料に基づく小説ではありません。途中で立ち消えになるかもしれません。それでもよければ楽しんで頂きたいです(甘え) 魔法暦1920年。 第13回大陸会議決議案。 「勇者一味によるダンジョン攻略は悪魔族に対する不法な侵略行為として認定されました。休戦協定に従い、平和的手段による領土問題解決の模索を要求します!」 大陸会議議長 エルフ族首長パラディン印 「どういうことよ!?」 勇者サリーは激怒した。 「ダンジョン攻略よ! 悪魔をやっつけて何が悪いっ

          勇者様、ダンジョン攻略の必殺技使用は法律にて禁止されております1

          学生時代は学校がお前を守ってくれる。だが社会に出たら誰も守ってくれない。 ……そうではない。 法律がある。社会に出ても法律によって己の身を守ることができるのだ。

          学生時代は学校がお前を守ってくれる。だが社会に出たら誰も守ってくれない。 ……そうではない。 法律がある。社会に出ても法律によって己の身を守ることができるのだ。

          クローン人間と出産

          クローン人間を作るなどというとほとんどの者は反対するだろう。科学者のエゴだとか、危険だとか。僕もその感覚は分かる。 しかし、なぜクローンを作るのが悪いかと問われるとかなり困ってしまう。というか、クローンを作るのが悪だとすると出産も悪だし、出産をおめでたいことだとするとクローンも善だということになってしまう気がするのだ。 以下はその論証である。 クローンを作ってはならない理由 1,人間がエゴイズムで生命を作るべきではない 2,クローンは危険だ。癌や未知の病にかかり苦しむ可能

          クローン人間と出産