窃盗と社会保障

窃盗と社会保障について思うこと。

社会保障も窃盗もその本質は実力による所有権の強制移転である。その「実力」を行使するものが国家権力であるか、一個人であるかにすぎない。
つまり、見方によれば社会保障は間接的窃盗、窃盗は直接的社会保障なのだ。

自由競争を突き詰めていき、社会保障も自由化せよということになれば、そのうち窃盗の合法化というものが実現するかもしれない(笑)

行政を通した所有権の移転は非効率だ。市場(?)に任せればすべてよくなる。という論理で窃盗を合法化するのである。「神の見えざる手」によって分配が最適化される、などなど。

いや、これは我ながらおかしいな(笑)

市場は通貨と財を交換するが、窃盗は強制移転だから(笑)

しかし、もし行政による適切な富の再分配が行われなくなれば、窃盗が社会保障の代替物として生まれるのではなかろうか。

ひったくりや詐欺に対して「ろくでなしめ」と憤るのもよい。しかし、それが社会保障の代替物ではないかと自問する姿勢はどうしても必要なのではあるまいか?

本当の問題は、適切な富の再分配が為されないことにあるのではないか?

その辺の問題をちゃんと話し合いによって解決できないか。そんなことを思うのである。

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