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HSPをこじらせたアダルトチルドレンと少しでも生きやすくする心構え(うつ病の初心者向け総合ガイド)

 HSPをこじらせたアダルトチルドレンというケースがあるそうです。確かにアダルトチルドレンは後天的にそなわったもので、HSPは持って生まれた先天的なものなので、双方を持つ人もいると思います。

 ここではこじらせた原因や少しでも生きやすくなる考え方をご紹介します。


1.HSPをこじらせたアダルトチルドレン

 一般的にはアダルトチルドレンとHSPは分けて考えられています。しかしアダルトチルドレン由来のHSPということがあるようです。
 その辺りを解説している記事を見つけましたので、リンクを貼っておきます。

 こちらの記事ではHSPのお子さんを育てる際の留意点などを説明されています。またHSPをこじらせたアダルトチルドレンの方へ、解決策なども説明されています。

 機能不全家族や毒親のせいでアダルトチルドレンになった場合、子どもの性格や特性に合った育て方などできるはずがありません。そのためHSPの繊細な部分も相まって、アダルトチルドレンになりやすいようです。

HSPが悩みをこじらせる

 HSPの方はただでさえ思考が深く、慎重になりがちです。あらゆる側面から考えて苦しくなることも。関わる周りの人のことを、タイミングなども含めて考えて、問題が無いかなどを慎重に考察していきます。こちらを立てれば、あちらが立たぬ、のような状況になったら悩み抜いてしまうでしょう。めちゃめちゃしんどいですよね(◎_◎;)

 それでもポジティブになる場合と、ネガティブになる場合があるそうです。ポジティブな影響を与える環境で幼少期から育てば、ものごとを前向きにとらえますが、ネガティブな影響を与える環境だと、HSPではない人に比べ、よりネガティブにとらえてしまうようです。アダルトチルドレンになる環境で、更にネガティブに考えてしまって苦しさは計り知れないと思います。

ネガティブな環境が拍車をかける

 親や教師にHSPの特性を理解してもらえなかった場合に、ネガティブな思考になって行くようです。周りが理解しにくい状況で泣いたり、あるいは逆に引っ込み思案になると、親や周りはどう対応していいかわかりません。

 周りが理解できない様子をHSPの人は敏感に感じます。そのため、がっかりしたり、気持ちが伝わらない虚しさや不甲斐なさを感じてしまいます。周りにうまく合わせられないことが、ネガティブな感情に繋がるようです。 

 オイラは未だに「わかってもらえない」って感覚はありますね。なんでだろう?オイラもHSPなところがあるのかな?そういえば幼少の頃は泣き虫で有名だったけど、理解されなかったなぁ・・・。

 でもなぁ・・・物事深く考えたりするの苦手だしwww自分が気が付かないミスを人に指摘されるくらいだしwww
HSPではないだろう、うんwww

ネガティブを引きずったまま大人になったHSPのメンタリティ

 HSPの方がじっくり慎重に考えるのは持って生まれた特性ですが、成長する過程で「気にしすぎ」とか、考えすぎて発言機会を失うことで「意見がない」と言われ傷つくことが多いようです。そのような言葉を常に気にしてしまうので、自分に自信が持てなくなるようです。

 誰もが同じように悩むことかもしれませんが、幼少期から自分の特性を否定されて育つと、同じ悩みでも自分を無意識に非難、否定してしまうようです。機能不全家族や毒親の元で育ってしまうと、とても大きな影響を受けるのはご想像できると思います。

2.少しでも生きやすくするために

開き直りが重要

 常に自分が悪いと思っているHSPの方や、常に叱責されたりしたアダルトチルドレンの方は、自分のせいにしがちです。

 しかし、自分だけが悪いことはあまりないと言います。どんなにこちらのせいだと根拠を並べても、お互い様な部分があるはずなので、自分だけのせいにするのは辞めましょう。

 自尊心が傷付いたままだと、罪悪感が強いため、他者の発言を無抵抗で受け止めてしまうようです。無防備で攻撃を受けるようなものですが、誰でもミスをすると思って、自分を追い詰める考え方は頭から追い出しましょう。

 反省点だけ心に留め、その他は流す(開き直る)技術も重要です。まぁ、これができれば病んだりしませんけどね(;^_^A

 でも逆に言えばできないから練習するんだって思えれば、心がける意味もあるし、やってみるのも良いと思います。できないままでは病んだままです。

 これについてはダルビッシュ有選手のYouTubeで言っていたことが、私は参考になりました。ネガティブなことが頭に浮かんだら、自分以外の誰か悪い人がささやいているんだと思って、そういうことを一切聞かないと自分に言い聞かせるそうです。(4分55秒くらいからの高木豊さんの質問に対する答えがそんな感じかなと)

 これが出来たら病んでいないと反論されるかもしれませんが、試してみて少しずつでも楽になって行く部分があれば、やってみるのもまた一つかなと。(ただし、うつの急性期にやるのはおススメしません

 彼はメンタルとは「強い、弱い」ではなく「スキル」だと言っています。即効性があって「すぐ効くか、効かないか」にフォーカスを当てるのではなく、よりよい生活のためにやってみるのも一つかなと。少しずつでも変わっていけば儲けものですから。

相談できる人を見つける

 話を聞いてジャッジしたり、ましてや批判、非難しない安全な人を見つけましょう。と言ってもなかなか簡単ではないですね。

 もともと男性脳は、課題を解決するようにできているそうです。狩猟時代に身に付いた脳ということも言われています。ただ単に話を聞いて欲しい時に男性に話をしてしまうと、途中で話をさえぎられ解決策を提案され、言いたいことを最後まで言えないこともあるかもしれません。

 相談に乗るのに慣れている人、もしくは女性の友人に話を聞いてもらうほうが良いかもしれません。もちろん男性でも相談や愚痴の聞き役に慣れている人なら問題ないでしょう。

 心理的安全性が保たれ、自分の気持ちを吐き出しても問題ない人かどうかを見極めましょう。

さいごに

 HSPをこじらせてアダルトチルドレンになるなんて聞くと、とんでもなくつらい状況だなと思うものの、原因や仕組みを探っていくと、結構ありうる話ではないかなと思います。特に日本人の8割はアダルトチルドレンであるという説もあるくらいなので、HSPをこじらせる環境がそもそも備わっているのが日本かもしれません。

 繊細で人に理解されない人は、確かに孤独感や虚無感を感じやすいと思います。そこにアダルトチルドレンが加わってしまうと、どうにも生きにくい人生になってしまうと思います。

 しかし多くの人が悩んでいることでもあるでしょうし、後天的なアダルトチルドレンでも、先天的なHSPでも、対処法についてもさほど変わらない気がします。

 まずは「ありのままの自分でいい」というのを受け入れて、自分の持つ特性を理解して、生きやすさを手に入れていきましょう。

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