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我が家にとうとう電気がつきました

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この度全盲夫婦の暮らす我が家に新しい家族が加わりましたので、合理的配慮として電気をつけることにいたしました。 同時に我が子との成長の記録もつけることにいたしました。 ごゆるりとお…
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2024年5月の記事一覧

ひなちゃんの四方山話 (保育園に行き始めた件について)

 ひなちゃん:
 ひなちゃんです。ゴールデンウィーク?あれ、ほんまに早く終わりますよね!気づいたら私の許可もなく過ぎていましたから。連休使い果たしたってだけで落ち込むのに、来月なんて祝日0日っていうじゃないですか。私は1歳児ということもあり、カレンダーの読み方とかまだ分からないので、ちらっとママに聞いてびっくりしました。絶望的な気分です。
 って誰ですか?
「赤ちゃんに平日も休日も関係ないだろ(笑

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保育園の洗礼

 前回の記事で、我々にとって言葉でのコミュニケーションが非常に大切であることを書いたが、まさかその直後に自分自身がそれができない状況に陥るとは。声が出なくなってしまったのだ。もちろん一時的に。
保育園の先例というのは先輩ママやパパからも聞いていたことだが、我が家も例外ではなくそれと戦うこととなった。要するに風邪である。
 それは保育園から帰ってきたひなちゃんの鼻水から始まった。
「鼻風邪が流行って

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「ほんまいろいろあったんじゃけー」広島への全盲子連れ旅!2日目)後編)

 同じ県内といえども、広島市から大久野島までは意外と遠い。
 まず私たちは広島駅から新幹線で三原駅まで向かった。こだまということもあり、車内はそれほど混んでいなかった。
 タイミングが良いことにひなちゃんも抱っこ紐の中でお昼寝タイムに入った。
 乗車中T先生には出張で行った場所の話や、好きな歌手の推し活の進行状況について聞いてみた。
 本当に推しというのは日々の生活に張りをもたらしてくれる素晴らし

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「ほんまいろいろあったんじゃけー!」広島全盲子連れ旅!2日目(前編)

 広島旅行二日目は、ベッドから起きだしたひなちゃんの、元気なはしゃぐ声から始まった。
 もう少し寝かせてほしいと願う、我々の思いが勿論届くことはない。まだ午前7時にもなっていないというのにだ。
 ひなちゃんは、ホテルの部屋のお盆やティーポットの土台等備え付けの備品を活用しさっそくがちゃがちゃと遊び始めた。
 夫もひなちゃんほどではないが二日目には見事完全回復を果たし、朝から
「なんかお腹空かへん?

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ひなちゃんの言葉の引き出し

 ひなちゃんの言葉の引き出しが少しずつ増えてきた。
これまでは、泣き方やタイミングでなんとなく伝えたいことを想像し、当たったり外れたりする中で手探りで通じ合ってきたという感触だったが、ひなちゃんの言葉が少しずつ増え、これまでとは比べ物にならないぐらい意思疎通ができるようになってきた。
 我々にとって言葉のコミュニケーションは最も重要だ。特に、目で追っているものや指差しているものが何かわからない我々

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