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河川敷でギターを弾いていたら、素敵な出会い

河川敷でギターを弾いていた。
すると、自転車(クロスバイク)に乗ったおじさまが「ちょっと聞いてってもいいかい? 邪魔にならないようにするから!」と笑顔で言った。

嬉しかった。
私のまだ1年にも満たないギター人生で、初の観客だ。
Saucy Dog の「いつか」を歌わずに弾いていたら「それオリジナル?」と聞かれ、違うと答えると、「オリジナルもあるの?」と言う。

私は最近作った夏のオリジナル曲「ひと夏」(曲として成り立っているのか定かではない…笑)を披露した。
すると、「すごくいいねえ」と目を細めた笑顔で褒めてくれた。
嬉しかった。作曲の知識も何もない、知っているコードをいいように組み合わせた曲だけれど、いいねと言ってくれる人がいると、こんなにも嬉しい気持ちになるなんて。

おじ様(60)は昔ギターを弾いていたらしく、「作詞したものがあるから作曲するのはどう? 家近いから今詩を取ってくるわ!」と言い自転車に乗り詩を取りに帰っていった。


再び詩を三つ手にしたおじ様は、それを私にくれた。「名簿」「微笑」「歯が痛い(曲名が無かったけど歯が痛いという歌詞だった(笑))」という詞たち。
どのコードがどんな音でどんな音程で歌うべきなのかまだよくわかっていない私。
CコードとGコード 多めに何となく弾き語る。
どれもニッコリ笑顔で「いいねえ」と言ってくれた。


河川敷でおじ様と二人で座って話した。
おじ様は、昔、陽炎というバンドでギター担当をしていて、当時の人気バンドと武道館で今でいう対バンをしたことがあるらしい。すごい。
その時は500人くらいのキャパで、だけど照明が強すぎて観客の顔なんて見えなかったらしい。

「楽しそう!!」と言うと懐かしそうに「楽しかったなぁ」と笑う。

丁度今の私くらいのときに、バンバン音楽をやっていたらしい。

そして、旅行の乗務員をし、今は介護職だという。
「オーロラをみたときは、悩みがスーッと吸い込まれたかのように、消えた」と話す。

壮大なものって、心動かしたり、軽くなったりするもんなぁ。
音楽だったり、海だったり、朝の空だったり、夜空だったり、一面の何か、とか。


バンドをし、乗務員時代に様々な国へ行き、旅行中に自転車旅もしたりして、沢山の景色を知っている方だった。「THE ・観光地より、観光地からちょっと外れた場所の方が面白いよ」と言う。

とても良い時間だった。
ちなみに三つの歌詞の紙は私にくれた。
「曲つけてみて、どうぞどうぞ」と。

これから何となくだけど我流作曲でやってみようと思う。



今年は色んな方と出会って、色んな生き方を知って来た。
きっとまだまだ色んな出会いと生き方を知ることが出来るだろうし、自分も色んな生き方をしたい、と思う私であった。

↓河川敷でおじいちゃんに披露したオリジナル曲↓
https://youtu.be/bSZJwAZu1Eo

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