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「もし独身だったら好きになってたかも」なんて

この記憶が褪せてしまう前に。


今思えば、ちょっと、いや、しっかり好きになってたと思う。

① 上司だった、素敵な人

昨年上司だったSさん。
一年間色々お世話になり、沢山話した、というよりは日々少しずつ話した、のを積み重ねた、という感じ。


お酒入ってないとあまり喋れないんだよね」と少し下を向いて笑っていた。
しかし彼は色んな人とそつなくコミュニケーションを取り、話の聞き方も上手で、話しかけられれば手を止め、しっかり相手の目を見て聞いていた。
でも、一人で仕事するのが好きで、他の場所に移動して黙々と仕事しているのもまたいいな、と思った。
BGM をかけてて、何ですかそれ、と聞くとちょっと照れ笑いで「カフェのBGM 」と答えた。

そんな姿を日々見ていて、素敵だなぁと思ったものだ。

最初はあまりプライベートの話をしなかった。
段々休みをどう過ごす(した)のか、などをきっかけに私が自由奔放な旅をすること、車で海へよく行くこと、などを話していくと、彼もそういうのが好きなタイプだということがわかった。

「今週末はどこへ(旅)行くの?」と聞いてくれたり、自分の好きな話もしてくれるようになった。(大抵は仕事しながら)

趣味はものづくり(ミニカー的な)らしく、部屋にそのスペースを作りたいが奥さんにやめろと言われる、とか。
私の父も部屋の机がプラモデル仕様になっており、様々な工具やアイテムが壁面&サイドに収納されているので、想像もできた。

そんな、何か好きなものについて話す姿がキラキラしていて、その時間が好きだった
奥さんや家庭の話もしてくれて、他の人にはあまり喋ってない様子だったから、心を許してくれてるのかな、と勝手に解釈してそれも嬉しかった。

彼は他地域に異動してしまい、一年しか関われなかった。
別れる一週間前、別れを想像して泣いた。
別れて一週間くらいは寂しくて泣いた。
4月、新体制が始まる不安に押し潰されていた前日、LINEが来て、その久々の安心感に泣いた。

それほど、とっても支えられていて、大好きな存在だったんだ、と自覚した。


数か月前に書いたnote の下書きに大好きな先輩とのお別れ、という記事がある。そのときから一人の人としては勿論一人の男性としても好きだったんだと思う。
でも、既婚者だからそんなこと書いてはいけないし言ってもいけない、だから人として大好き、と抑えていた。
でももう一つの思い出となった今、思い出として話すならいいやんね。

さらに好きポイントを出し惜しみなくお伝えすると、シンプルに顔もかっこよくて、笑顔が可愛くて、笑うとちょっと顔が赤らむところや、失敗談を面白く話してくれたり、ちょっとオネエみたいな仕草がたまに出るのが可笑しくて。要領が少し悪い(自称)けど仕事は一生懸命で。相談もとっても乗ってくれたしアドバイスもくれた。
何か手伝うと、とても感謝を伝えてくれた。


あと、お酒の弱い私を飲み会の途中で帰してくれたりした。
お水を飲む大事さを教えてくれ、お水をキープしてくれたこと。
一瞬二人で夜風浴びに外へ出て、ちょっと日頃の感謝だとかを互いに話した。
その後「みんなに帰ったって伝えておくよ、だから帰りな」って。
もう好きになるやん。そんなことしてくれた人初めてや。ほんまにありがとうSさん。



② 衝撃の事実

離れて4か月ほど。
Sさんと知り合いの先輩が「Sさんに会ってきたよ、すいちゃんのこと、心配してた」
と言い、「そういえばさ、…」と衝撃の話をし始めた。

Sさん、独身だったらすいちゃんのこと好きになってたかも、付き合ってたかもって、言ってたよ。

(!!!!!???エッ!!?!マジ!?)

私の中の抑えていた、蓋をしていた気持ちが久々にまた覗かせた。
「…私も好きでした…」なんて呟くもその先輩は、ま、そんなことありましたねって感じでもう話は終わり、お酒を飲んで「ハア幸せ~」、なんて言っていた。

もっと詳しく聞きたかったが、
「ふわふわしてる感じなのに、一人で旅してたりするところがよかったって」とは教えてくれた。

それから三日三晩Sさんのことをずっと考えてしまった。ドキドキした。
あの時蓋をしていたけど、実はSさんも少し好意を持っていただけていたのだろうか。



私が今年やりきったら、成長した様をまた連絡しようかな。
心配していたみたいだから。(本当は定期的に連絡したいけどちゃんと成長し、年度終わりの節目に連絡しようと考えている。えらいでしょ。)


この激アツ展開を親友に話すと一緒に「ワア~いいねそれ」と笑顔で聞いてくれた。
もうどうにも出来ないことだし、何も変わることもない、その感じも逆に良い。

さらに激アツ事実を皆さんにお裾分けすると、私はSさんが高校時代にバンドで使ってたギターを持っている。(もう使わないから、ということで頂いた)

それで私は今バンドを組み始めた。ちゃんと受け継いでいる。
ギターボーカルである。
毎日毎日そのギターを触り練習している訳である。
Sさんを、たまに思い出せる、よかった、ギターやり始めていて。
このギターがある限りは、ずっと忘れない思い出だと思う。



来世でまた会えたらと思います。

Sさん、もし来世でお隣空いてたら、もしかすると、何か始まるかもしれませんね。

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