びばぁく

山、本、映画、羊などについて、saki & miwa による交換日記  毎週末更新予定

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最近の記事

ボーナス、ベランダ栽培、梅_s

 勤務先は夏冬にボーナスが支給される。支給日になると同僚たちのうち何人かはごきげんで、なにか買う?とか、どっか行く?みたいな話になるのが定番である。今日は嬉しい日だね。みんなが嬉しそうはのはいいことだ。ニコニコ、ニコニコ、楽しいんだな、嬉しいんだな、と表情からみて取れる。わたしもつられていい気分になる。いろんなことができる、いろんな場所に行けるみたいだ。欲しかった服を買おう。髪型を思い切ってみようか。マッサージなんか行ったりして。なんにも考えずに力を抜いて、誰かの温かな手に身

    • 5/7-29 GWアフター、熊笹茶作り_s

       あ!というまに連休は終わり、いつもの憂鬱な平日が始まってしまった。とはいえ5月。通勤途中に見える車窓からの山々は、いまにものっそり動き出しそうなくらい青々してる。職場までの小道の至る所にツバメが巣を作ってる。どうやら私の職場のある街はツバメフレンドリーみたいで、どの家も、商店でさえ、ツバメの巣をそのままにしてあげてる。親ツバメたちも安心して餌やりしてるみたいに見える。よく見るとまだ巣を作り途中の人(鳥)もいるし、子ができたばかりなのか警戒してつがいで順番に番人(番鳥)してた

      • 3月-5/6 5月、山登り、『C‘mon C’mon』

        間があいてしまった。 5月  5月になるとほとんど毎年、うつについて考える。芽吹きの季節は人を不安にさせてしまうようで、メンタルに関する話題が持ち上がる時期だからか。かといって自分がうつになるわけでは今はなくて、あれはいったい何だったんだろう、と考えるようになっている。そもそも歳を取ると振り返る経験が増える。あの頃は考えが浅はかだったな恥…と思うこともまあるが、一方であの頃の感覚が圧倒的に正しかったなと思うこともよくある。  自分の場合はいわゆるうつ状態になったり回復し

        • 2/5-18 岡崎に捧ぐ、わるいやつら

           2月はいい。葉の落ちた木の枝のつぼみがちょっとずつ膨らんでいる。ベランダのビオラとストックだけが怖いくらいずっと咲いている。枯れたビオラの花びらを摘みながら、まだいきいき咲いてる青とも紫とも言えない鮮やかな色を眺めていたら、子供のころいろんな色の花びら集めて「色水」作ってたのを思い出した。きれいだなあって、ただそれだけなんだけど、子供の遊びって豊かだな。 『岡崎に捧ぐ』  この漫画を読んだから「色水」のことを思い出したのは間違いない。世代としては何歳か年下らしい作者の、

        ボーナス、ベランダ栽培、梅_s

          2/4 『結婚の奴』、『女王陛下のお気に入り』_s

           休日に自宅での楽しい鍋会?のあと、毎日PCのキーがまともに打てなくなるまで働いた1週間だった。トイレに立つ間もなく入ってくる相談につぐ相談のなか、同僚からの無関係な質問に耐えられなくなりついにキレてしまった。しかしまともにフォローする時間もなく、次々寄せられる深刻な家庭事情の相談の合間に、なぜ同僚に怒ってしまったかを謝罪・説明する内容を頭の中で予行練習するが、思い出しているうちになんだかまた腹が立ってきてしまうなど不毛なループを繰り返していた。つらい。でもやるんだよ。なの

          2/4 『結婚の奴』、『女王陛下のお気に入り』_s

          新年、結婚の奴、猫おばさん_m

          書いておかないとすべてのことを忘れてしまうため今年はちょこちょこ日記を更新していきたい、と思いつつ、今年ももう10日も経ってしまった。元日から能登で大きな地震があり、飛行機が炎上して、旧・田中角栄邸が燃え、篠山紀信が亡くなり八代亜紀が亡くなった。今年いろいろありすぎでは…。 正月は母・弟と温泉に行った。なんとなく家ががらんとしており、「いつものお正月」との対比が明らかになってしまうことを避けるような感じで母が連泊を提案したのだった。「ひなびた」というほどの味もない、老朽化し

          新年、結婚の奴、猫おばさん_m

          12/25-1/3 『Saltburn』、年末年始_s

          『Saltburn』  『プロミシング・ヤング・ウーマン』のエメラルド・フェネル監督の作品。前作は話題になっていたようだったけど、今回はあまり注目されていない。アマプラで検索をかけるとなぜかタイトルでは出てこず、監督名で検索したら出てきた。これも要因のひとつではないかと思われる。エリート名門大学に進学したイケてない若者が、自らを不幸な生い立ちと設定して関心を引きながら貴族出身の人気者である同級生にすり寄って次第に打ち解けて家(豪邸というか城)に住ませてもらうほど親しくなるが

          12/25-1/3 『Saltburn』、年末年始_s

          12/19-24 往復書簡を読んで、山納め_s

          松本俊彦さんと横道誠さんの往復書簡 大変読み応えあり、カンゲキしてしまった。お二人とも、畏れ多くも、現場の片端の方にいる私なんかが感じるあらゆる違和感を、言語化してくれている。 私は前々からアルコール依存症治療について「少しでも飲んだらアウト」というプレッシャーが、かえってアルコール依存症者にもの凄い重圧を与えてしまっており、多くの人を治療から遠ざけてるのでは、と思っていた。やり方がマッチョすぎるというか、なんかへんだなぁと思ってた。文章の中ではイギリスのホームレスの炊き

          12/19-24 往復書簡を読んで、山納め_s

          12/4-18 ストーカーとの700日戦争、再会_s

          『ストーカーとの700日戦争』 以前から気になっていた、内澤旬子さんの実録ドキュメント。一気読み。内澤さん、世間一般からみたらかなりの変わり者だと思うが、なんというかへんにひねくれてなくて、いい。 それに独身中年女性としては共感するポイントが多い。件のストーカーとはマッチングサイトで知り合ったようだけど、マッチングサイトと聞いてすぐさま返ってくる人々の微妙な反応については「なぜ人々は『出会い系』つまりセックスだけが目的の交際と、結婚目的の交際の二択しかこの世にないかのよう

          12/4-18 ストーカーとの700日戦争、再会_s

          11/6-12/3 ノマドランド、自分の中に入る_s

          公開時に観ようと思って機会を逃した(そんなんばっかりだけど)『ノマドランド』をアマプラで視聴。ノマド=放浪者として、季節労働に従事しながら車中泊生活を送る、5、60代の女性とノマドとして生きる人々を描いた作品。アメリカの最貧困層とおぼしき人たちの暮らしぶりは、気ままであるようでやっぱり厳しくはあるんだけど、そこには人と人との人間的な交流があり、果たして仕事って?人生で大事なことってほんとのところなんなんだろう?って問いかけてくる。みんなそれぞれ喪失感を抱えているようで、ちょっ

          11/6-12/3 ノマドランド、自分の中に入る_s

          10/31-11/5 初外岩_s

          ドキドキ。週末、「初級アルパインの練習場」と聞いている、つづら岩へ。10月は忙しすぎてボルダリング練習もほとんどできてない中で大丈夫なのか!?と恐る恐るのチャレンジ。そもそもアルパインとフリークライミングはどう違うのか?も分からず(ネット検索してもいまいち分からなかった)道中、今回ご指導いただいた先輩方お二人に聞いたところ、アルパインはあらゆる手段を使って登頂することが目的で、アプローチも長く何ピッチ(先に登った人のところまで後から行った人が追いつくところ。1ピッチはロープの

          10/31-11/5 初外岩_s

          10/20-30 もろもろ

          暗澹たる気持ちになるニュースが多い。ネガティヴは連鎖してしまうから、せめて日々の生活で善行を重ねたい。 オナガ マンションの階段を降りる途中、木の茂みから数羽の鳥の鳴き声が聞こえた。一羽がギャァと鳴きながら、別の木に移った。尾の長さからしてオナガだなぁ。今時期に群れで山から降りてくるのかぁ。それとも渡り鳥だっけ。あとで調べてみよう。と1階に降りて外に出たら、目の前の小さい樹木に止まってるオナガが視界に入った。すぐ手の届きそうなところにいるオナガの、この配色以外は考えられな

          10/20-30 もろもろ

          10/9-20 家族旅行など_s

          先週末、家族旅行に行った。両親と中年の子2人と高齢の祖母。昔は当然だった組み合わせだけど、子2人が大人になってから旅行に行くのは初めてだった。恥ずかしいような嬉しいような気持ちだったけど、結論としては最高だった。家族が喜んでくれるのは嬉しいことなんだな。高齢の祖母は砂浜を歩いて海水を触ったりした。本当に少女みたいな笑顔で。祖母は少し物忘れがあるけど家族はみんな穏やかな性格なので全然キリキリしてなくて、笑ってばかり。平和で楽しくて、私は温かい家族に恵まれていたんだと再認識した。

          10/9-20 家族旅行など_s

          10/2-8 言語を変える、オーディブル、さいたま国際芸術祭_s

          夏の疲れなのか何日か微熱が続くも仕事を休むほどではなく、いつも通り出社。行き帰りの電車で 「40代 女性 微熱が続く」と検索すると「更年期」の文字が。さすがに早いとは思うけど、そんなワードがヒットする歳頃かぁ、、と目を細めて遠くの山々を眺める。鳥よ。自然界にもあるんでしょうか、更年期が。 そうはいっても我々は男性陣が築いてきた我慢と忍耐の残骸の謎社会にいるので普通に激務。私があと2人くらいほしいナ、、いや、あと2人いても2人とものんびりしたいだろうからあんまり意味ないな、普

          10/2-8 言語を変える、オーディブル、さいたま国際芸術祭_s

          9/24-10/1 よじよじ登る、ドラマ終盤、すばらしき世界

          今回も内容薄めです。画像なに選んだらいいのかわかんなくなってきた。 1 ついに初めて14メートルのクライミングウォールを登った。8の字結びから教えてもらって、お借りしたハーネスに通して新しいシューズ履いて準備オッケー。 スタート。よじよじ。あれっ!ボルダリングの壁の高さを超えたくらいですでに怖イ!なんだこりゃ、こんなになのか!なるべく下を見ないようにして壁に張り付く。よじよじ。落ちたらどうしたらいいんだろうと余計な力が入ってしまって、すぐ腕がブルブルし始めた。下にいる人

          9/24-10/1 よじよじ登る、ドラマ終盤、すばらしき世界

          9/15-23 マイシューズ、マイテント

          ついにクライミングシューズを買った。大先輩方にいろいろ意見を聞いて、初心者に優しいベルクロ(マジックテープで止め外しする)の靴底がフラットなタイプ。クライミングシューズは一般的に足の指先を曲げた状態でキツキツに履くらしく、さらに上級者になると足先が始めから地面の方向に曲がっているらしいが、初めからそんなハイスペックなものを買う必要はないし痛みをこらえてまできつい靴を履く必要はないとのこと。ネットで調べるときついものを買うのが一般的とあるが、足が痛くなりがちな自分には明らかに向

          9/15-23 マイシューズ、マイテント