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2/5-18 岡崎に捧ぐ、わるいやつら

 2月はいい。葉の落ちた木の枝のつぼみがちょっとずつ膨らんでいる。ベランダのビオラとストックだけが怖いくらいずっと咲いている。枯れたビオラの花びらを摘みながら、まだいきいき咲いてる青とも紫とも言えない鮮やかな色を眺めていたら、子供のころいろんな色の花びら集めて「色水」作ってたのを思い出した。きれいだなあって、ただそれだけなんだけど、子供の遊びって豊かだな。

『岡崎に捧ぐ』

 この漫画を読んだから「色水」のことを思い出したのは間違いない。世代としては何歳か年下らしい作者の、記憶力よ。よくそんな遊び覚えてるなと感心してしまう箇所が多々あった。小学校時代に知り合った岡崎さんと作者の友情の物語。子ども時代の無邪気ないたずらエピソードも面白いけど成長するにしたがって、仲良いがゆえに相手を疎ましく思ったり疎ましく思ったことを激しく後悔したりするところが、うわーん泣、となる。一番うわーん泣となったのは、中学校にあがってちょっとイケてる友人たちと仲良くなった作者が、毎年岡崎さんと行ってる夏祭りにイケてる友達と行ってしまい鉢合わせするところ。なんか既視感があるなと思って考えたら『北の国から』の五郎さんと純くんのエピソードでうわーん泣となる感じに似てるなと思った。私も似たような経験があって大人になってから友人にオンライン上で再開し、実はあのときにこれこれこうだったんだよ、と謝罪というか説明したときに友人は全然気にしていないと言ってくれて号泣したのを思い出した。どうしてるかな。

『わるいやつら』

 日ごろ業務に忙殺されているけど私がしたいのはもっと素晴らしく意義のあることだったんではないだろうか、膨大な事務処理と人間関係でほとんどの時間とエネルギーを使い切ってしまってこれでいいのだろうか、と思っていたところ図書館で見つけて正義感を取り戻したい気分だったので読んだ宇都宮健児さんの2013年の著書。宇都宮さんは宮部みゆきの『火車』を読んで以来密かに応援している。応援しているわりによく知らなかったのだけど、宇都宮さんはヤミ金に大打撃を与えた法案をいくつも提案していて、こわい人たちから恐れられていたようだ。かっけー。内容もためになるしちょっと古いかもしれないけど正義感は取り戻せた(たぶん)。

『マーベラス・ミセス・メイゼル』

 アマプラで視聴。ファーストシーズンが2019だから5年前?に始まったアメリカのコメディドラマ。裕福な生活を送っていた主婦が、離婚をきっかけにスタンドアップコメディアンとして大活躍する話。もともとスタンドアップコメディが大好きだし、性差別や家庭の諸問題について、なんでこんな思いしなきゃなんないのさ、と言いたいことを最後にワーッと言う爽快感がよかった。まだ途中。セカンドシーズンに入ったけど少しずつ地元を離れているところで、まだまだ先があるな。しかしコメディもっと配信してほしい。シットコムとかもっと量産されてるはず。昔『ダーマ&グレッグ』ってドラマが大好きだった。ヨガのインストラクターと夫、両者の家族の話だった気がするけど、父親がヒッピーっていう設定が妙におかしかったんだな。向こうではすごくありそうというか。あるのかわかんないけどありそう、という感じで笑うという。

『Pig』

 アマプラでは初めてウォッチパーティでみた。楽しくてあっというまだった。作品は選ぶかもしれないけど一人で観るより断然おもしろかったと思う。ニコラス・ケイジが完全に別人だった。

 そういえば大雪も降ったんだった。雪が積もった日はちょうど予見したかのように有給をとっていただけでなく、前日に降り始めてやばいと直感し昼頃にさっさと帰宅したところ直後に電車が止まった。山で自然界とやりとりしてるし身体感覚鍛えてるからなのか。やるなと思った。


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