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21-22 JUVENTUS

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21-22シーズンのユベントスに関する記事をまとめています。
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ユベントスの守備に関する考察

ユベントスの守備に関する考察

21-22シーズンのユベントスの守備について。現代サッカーでは当たり前とされている猛烈なハイプレス、即時奪回、ストーミングと呼ばれるものには見向きもせず、淡々とポジションを取って相手が使えるスペースを消していくユベントス。アッレグリが何を考えて今季の守備を構築したのか、考えてみたいと思います。

ユベントスの守備の特徴今季のユベントスは、4-4-2か4-3-3をベースに戦うことが多かった。ただし、

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21-22 ユベントス 通信簿

21-22 ユベントス 通信簿

21-22シーズンが終了しました。今季ユベントスでプレーした選手についてシーズンを通しての感想を一言ずつ書いておきたいと思います。

GKシュチェスニー …  3

PKストップや決定的なセーブでチームを救うこと多数。後半戦は素晴らしい活躍を見せてくれた。そもそもユベントスの守備がGKの力を計算に入れた上でミドルシュートは撃たせてもいいという設計がされている。シュチェスニーへの信頼と求められる貢献

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セリエA 第38節 フィオレンティーナ vs ユベントス 〜テストの結果は?

セリエA 第38節 フィオレンティーナ vs ユベントス 〜テストの結果は?

セリエA最終節、フィオレンティーナとのアウェーマッチは0-2でフィオレンティーナの勝利。ユベントスは既に来季のCL出場権を手にしていたので、さまざまな意味合いのテストをしていたように思います。また、フィオレンティーナとしてもカンファレンスリーグの出場権を獲得することになり、久しぶりにヨーロッパの舞台に返り咲くことになりました。この試合のユベントスの動向とテストについて考えてみたいと思います。

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セリエA 第37節 ユベントス vs ラツィオ 〜段差と距離感

セリエA 第37節 ユベントス vs ラツィオ 〜段差と距離感

キエッリーニ、ディバラにとってのホーム最終戦は最後の最後にクアドラードがやらかしてくれたため2-2の引き分けでした。そして、2人のためのセレブレーションだけでなく、ミレッティのフル出場に加えてアケ、パルンボも出場させるなど、通常のリーグ戦とは異なる中での試合でした。来季に向けての課題も見つかった試合だったようにも思います。

ユベントス 攻撃の課題ユベントス、ラツィオともに持ち味を出して戦ったいい

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コッパイタリア決勝 〜アッレグリの誤算

コッパイタリア決勝 〜アッレグリの誤算

コッパイタリア決勝は、延長戦の末2-4でインテルが勝利。スクデットと合わせて二冠獲得の可能性があります。敗れたユベントスも悪くはなかったのですが、チームとしての完成度はインテルの方が上だったように思います。また、ケガ人を多く抱えているユベントスの苦しい台所事情が影響したかもしれません。

ユベントスの狙いユベントスのスタメンは、ペリン、ダニーロ、デリフト、キエッリーニ、サンドロ、クアドラード、ザカ

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セリエA 第36節 ジェノア vs ユベントス 〜自由と規律

セリエA 第36節 ジェノア vs ユベントス 〜自由と規律

ジェノアとのアウェーゲームは土壇場で逆転されて1-2で敗戦。コッパイタリア決勝に向けて不安が残る部分もあります。しかし、クアドラードとデシーリオが復帰し、デリフトやモラタ、ザカリア、ダニーロといったところに休養を与えることができたこと、そしてミレッティやアケに出場機会が与えられたことはプラスかもしれません。この試合を見て考えたことを記しておきます。

調整するユベントスと必死のジェノアユベントス

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セリエA 第35節 ユベントス vs ヴェネツィア 〜経験か、若さか

セリエA 第35節 ユベントス vs ヴェネツィア 〜経験か、若さか

ヴェネツィアとの一戦は期待の若手・ミレッティのセットプレーからボヌッチがバースデーゴールを2発流し込んで2-1でユベントスが勝利。内容は褒められたものではありませんが、最低限の結果は出しました。感想を残しておきます。

ボールを持てないユベントスユベントスのスタメンは、シュチェスニー、ダニーロ、ボヌッチ、デリフト、ペッレグリーニ、ベルナルデスキ、ザカリア、ミレッティ、ラビオ、ブラホビッチ、モラタ。

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セリエA 第34節 サッスオロ vs ユベントス 〜 時代遅れのユベントス

セリエA 第34節 サッスオロ vs ユベントス 〜 時代遅れのユベントス

マペイスタジアムで行われた試合は、サッスオロが試合を通して60%以上のボール支配率を叩き出し、ボールを保持して試合を進めました。しかし、結果は1-2でユベントスが勝利。個人的にはとても面白い試合でした。感想を記しておきます。

躍動するサッスオロユベントス

ユベントスのスタメンは、シュチェスニー、デシーリオ、ボヌッチ、ルガーニ、サンドロ、ベルナルデスキ、ダニーロ、ザカリア、ラビオ、ディバラ、モラ

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セリエA 第33節 ユベントス vs ボローニャ 〜中盤の重要性

セリエA 第33節 ユベントス vs ボローニャ 〜中盤の重要性

今朝方行われたボローニャとの一戦は1-1の引き分け。中盤の選手がいない中で苦戦を強いられました。はっきり言って、ボローニャの試合。勝ち点1を取れたことを喜ぶべきかもしれません。この試合を簡単に振り返っておきます。

中盤の選手が足りないユベントスのスタメンは、シュチェスニー、デシーリオ、デリフト、キエッリーニ、ペッレグリーニ、クアドラード、ダニーロ、ラビオ、ディバラ、ブラホビッチ、モラタ。敢えて表

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コッパ・イタリア 準決勝 2ndレグ ユベントス vs フィオレンティーナ 〜ダイレクトなユベントス

コッパ・イタリア 準決勝 2ndレグ ユベントス vs フィオレンティーナ 〜ダイレクトなユベントス

フィオレンティーナとのコッパイタリア準決勝第2戦は2-0でユベントスが勝利。トータルスコア3-0でインテルが待つ決勝へと駒を進めました。ユベントスの公式ツイッターによる直前のスカッドを見て、思わず笑ってしまいました。なぜかというと、ディフェンダー登録の選手が9人に対して、ミッドフィルダーとフォワード登録の選手も9人。明らかにバランスを欠いた編成で臨んだフィオレンティーナとの一線を振り返っておきます

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セリエA 第32節 カリアリ vs ユベントス 〜ペッレグリーニとクアドラード

セリエA 第32節 カリアリ vs ユベントス 〜ペッレグリーニとクアドラード

カリアリとのアウェーゲームは先制を許しながらもシュートを撃ち続けたユベントスが2-1で逆転勝利。この試合を見て思ったことを書き残しておきます。

雑感ユベントスのスタメンは、シュチェスニー、ダニーロ、デリフト、キエッリーニ、ペッレグリーニ、クアドラード、ザカリア、アルトゥール、ラビオ、ディバラ、ブラホビッチ。4-4-2と5-3-2の可変守備と3-1-5+ディバラのポジショナルな攻撃だ。

カリアリ

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セリエA 第31節 イタリアダービー 〜 進化と課題

セリエA 第31節 イタリアダービー 〜 進化と課題

注目のイタリアダービーは0-1でインテルに軍配が上がりました。残念ながらアッレグリのコメントにもあったように、ユベントスはスクデット争いからは完全に脱落。CL出場権を確実にするために、残りの試合で勝ち点を落とすわけにはいかなくなりました。しかし、試合内容自体はビジャレアル戦を上回る今季最高のものだったと言えるでしょう。チームとしての成長を見ることができた試合でした。

ユベントスの成長ユベントスの

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イタリアダービー preview

イタリアダービー preview

さて、カタールワールドカップ予選ではイタリアの敗退、日本の予選突破などさまざまなドラマがありました。そして、今週末はイタリアダービーです。個人的にはミランがナポリに競り勝った時点でミランのスクデットは決まりだと思っていますが、ミランがコケたときにインテルに可能性が残されるのかが決まる重要な一戦です。ユベントスにとっても、トップ4の位置を守るためにも勝ち点3が欲しいところ。見所を簡単に。

チームの

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セリエA 第30節 ユベントス vs サレルニターナ 〜ディバラ放出の是非

セリエA 第30節 ユベントス vs サレルニターナ 〜ディバラ放出の是非

今更ながら、サレルニターナ戦を簡単に振り返りつつディバラの去就問題について考えてみます。

ダニーロのボランチ起用サレルニターナとの戦力差、力量の差からしてユベントスの勝利は当然。後2点くらいはとれていてもよかった。ロカテッリが新型コロナの陽性反応を示したことでベンチ外に。ザカリア、マッケニー、ベルナルデスキの負傷によって火の車の中盤にはもう、ラビオとアルトゥールしか残っていない。アッレグリはダニ

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