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自己紹介:詳しい病歴①

私は約6年前に精神疾患を発症し、それ以来様々な症状に悩まされ続けていました。
これまでを思い出すと今でも苦しくなるけれど、、こんな私でも今元気に生きているよ、幸せでいられているよって1人でも多くの人に伝われば良いなと思い、今日は覚悟を決めて私の病歴を詳しく書いていきたいと思います。


産後7か月:発症~不安障害

私が最初に精神疾患を発症したのは、第1子を出産してから7か月たったある日の事でした。

それまでは慣れない育児に奮闘しつつもすごく楽しい毎日を送る事が出来ていて、何をしていても可愛い子どもにとても癒されていました。
子どもに母乳をあげたり、オムツを替えたりお風呂に入れたり、一緒に絵本を読んだり遊んだり、子育てセンターに連れて行って保育士さんとも遊んでもらったり育児の話を聞いてもらったり…。
毎日が本当に充実していてキラキラして、私はこの子のママになれた喜びに満ち溢れていました。

そんな幸せな日々が一変したのは、たまたま首都圏の実家から遊びに来ていた実母の一言がきっかけでした。

「ちゃんと育児出来てるね。」
(あれ…?私ちゃんと育児出来てる…?本当に…?)

ちゃんと育児出来てる、その一言が妙に引っかかり、実母が帰った後も考え込んでしまいました。

(私何が出来ていた?子どもは泣かせてばかりだし離乳食をあんまり食べてくれない時もあるし、本当はちゃんと出来ていない事ばかりじゃないの?しかも部屋は散らかり放題だし洗濯物も溜まってるし、妻としてもママとしても本当は何も出来ていないダメダメな人間かもしれない…。)

本当は何も出来ていない、との思いが急に強くなり、生活の全てに自信を失って酷く落ち込んでしまい、本当に寝込んで何も出来なくなってしまったのです。
こんな事は初めてでどうしたら良いか分からず、すっかりパニックになってしまいました。

そこで、子どもの健診でお世話になっていた自治体の保健師さんに泣きながら電話しました。

「私おかしいんです!急に家事も育児も何も出来なくなってしまいました。どうか助けてください…!」

保健師さんはすぐに駆けつけてくれて、産後うつ病の可能性があるかもしれないとの事で、保健師さんと一緒に精神科の予約を取り、数日後に初めて精神科のM病院を受診する事になりました。

その後数日間は家事も子どもの世話も出来ずに布団の中でずっと泣いていたのですが、初診当日には少し起き上がれるようになって、自分がどんな事に悩んで落ち込むのかを細かく自己分析してノートにまとめ、診察の時に先生に分析結果を見せながら話をしました。

「これだけ細かく冷静に自己分析出来ているので、それ程深く心配しなくて良いと思います。育児について1人で悩み過ぎない事、信頼出来る人に相談する事、体を動かす等して気晴らしをする事を心がけてくださいね。」

(なんだ、悩み過ぎてただけなのか〜!大した事なくて良かった!)

「不安障害」と診断されたものの薬の処方もなく初めての精神科受診が終わり、帰る頃にはすっかり元通り元気になって、体を動かすならまたテニスがしたいな〜と呑気に考えていました。
結局それからしばらくは気分の落ち込み症状がなくなり、M病院の通院は2回で終了しました。

この初診の日に産後初めての生理が来ましたが、この時以降、生理前になる度に気分の落ち込みに悩むようになるとはまだ想像も出来ていませんでした。

産後8〜10か月:生理の度に気分が落ち込む

M病院の受診後しばらくは家事も育児もそれなりにこなせていた私ですが、約3週間後に再び気分が落ち込んで何も出来ず寝たきり状態になってしまいました。
そこで両親の勧めもあり、子どもと共に一旦首都圏の実家に帰る事になりました。

実家にいてもしばらくは布団から一歩も出る事が出来ずに、父が作ってくれた料理も食べる事が出来ず、泣いてばかりいました。
しかし、生理が来た後は何故か普通にご飯を食べる事が出来るようになり、実家近くの精神科を受診しても原因がはっきりとは分からず、やはり服薬なしで受診は1回で終了し、よく分からないまま関西の夫が待つ家に戻る事にしました。

更にその翌月、またもや気分が酷く落ち込んで布団から起き上がれなくなり、家事も育児も全く出来ない状況に絶望して頭がおかしくなってしまいそうだったので、心配した夫と共にすぐに予約の取れたK病院の精神科を受診しました。
初めて処方された精神科の薬は、レクサプロ(抗うつ薬)・ゾルピデム(睡眠薬)・ロラゼパム(抗不安薬)。

その後数日で以前と同じように生理が来ると同時に気分の落ち込み症状がなくなったので、投薬は1回で終了となり、そのままK病院も通院終了となりました。
精神科の先生に生理周期と気分の落ち込みが連動しているような気がする事を話すと、

「よく分かりませんが、生理周期が関係しているかもしれないのであれば1度婦人科で相談したほうが良いですよ。」

とアドバイスを受け、次に近所の婦人科を受診して加味逍遥散(かみしょうようさん)という漢方薬を処方されました。
この漢方薬が当時の私の症状には合っていたようで、その翌月は気分の落ち込みが和らぎ、服薬と婦人科通いを続けつつ産後11か月で無事に育児休業を終えて仕事復帰しました。

転居:産後うつ病

仕事復帰後数か月間は漢方薬を服用しながら生物系研究職の仕事をフルタイムでこなしつつ、普通に家事も育児もできていました。
そんな折、夫の転勤に伴って関西の田舎から都心部に引っ越すことになり、転居後の環境変化がとても不安になって落ち込み症状に襲われ、1週間会社を休んでしまいました。

この時家と会社の中間にあった精神科のS病院を受診し、「産後うつ病」との診断でルジオミール(抗うつ薬)・アモバン(睡眠薬)を処方されましたが、薬疹が出たため数日で中止に。
その後2週間は会社に出社できましたが、実際に引っ越した後に家事や育児と仕事を1人で抱え込み、どうしても自分にはできないと酷く落ち込んで会社に行けなくなってしまいました。

この時はあまりに深い落ち込み症状が生理周期と関係なく症状が続いたので、結局生理は関係なかったのか、自分の心が弱いだけだったのかと更に自分を追い込んで追い詰めて、かなり危険な精神状態でした。
レクサプロ・ロフラゼプ酸エチル(抗不安薬)・スルピリド(抗精神病薬)・マイスリー(睡眠薬)を処方され、「産後うつ病」との診断でその後10か月間休職することになりました。

長くなってきたので今日はこの辺で終わります。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました!

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