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これから新しいことを始めよう
昔の携帯の検索履歴に残っていた、大学時代に付き合っていた恋人のSNSを見てしまった。
酔っぱらっていた。一日中、せせこましく会社で働いていて、人と話すことなく、人が人と話しているのを聞いているだけで、一日が終わった。一日が終わろうとしていた。ここ数日はお酒の力を借りて孤独を紛らわせていたけれど、味気ない日々に刺激を送り込もうとしていたけれど、酔いが醒めたあとの、あの虚しさに襲われるたんびに、「お
マッチングアプリを触っていたら30分が一瞬で溶けた
昼休み、何気なくマッチングアプリを開いたら、いくつかのいいねと2つのマッチング、そしてたくさんの足跡がついていた。そして、「30分以内は30人にいいねが無料」という、頭がおかしくなるイベントをやっていたので、夢中になってアプリを触っていたら30分が一瞬で消え去った。特に深いことはしていない。何十人かの女性のプロフィールを確認しただけである。果たして先程の30分は意味のある時間だっただろうか。そんな
もっとみる一生このままずっと一人、という現実
行動を何も起こさなければ、このままずっと一人である可能性が高い。それが良いか悪いかの議論は置いといて、パートナーを作るためには外に繰り出すか、ネットでせっせと時間を溶かさなければならない。よっぽど魅力的な人間であれば、あちら側からオファーが来るかもしれないが、凡人の私は自分から積極的に働きかけなければならない。それが非常に億劫なのだ。
一時期婚活をしてて、そこまで興味のない人間に対して自分
(供養)最後の彼女とのデート4回目
最後の彼女との4回目のデート。今日で告白するつもりでいて、でもどういったシチュエーションで告白をするかまでは決められなかった。場所が場所だったので、告白に適した落ち着いた場所を見つけられなかった。それでも、今日、告白する。
待ち合わせの1時間前に着いて、施設内をのんびり歩く。最後に来たのが5年前くらいで、店がだいぶ増えていて、ここならウィンドウショッピングをしても充実した時間が過ごせるだろうと思
(供養)最後の彼女とのデート3回目
最後の彼女との、3回目のデート。安心感しかない。2回のデートと、LINEでのやり取りはもはや阿吽の呼吸と呼んでも差し支えないほどに意気投合してて、3回目のデートで告白してもいいのではないか、と考えてしまう節があった。だが、2回のデートの合計時間は4時間だし、今日は彼女が15時に電車に乗って実家に帰る、ということだったので、今回はまだ告白するタイミングではないと判断した。
待ち合わせ場所に待ち合わ
(供養)最後の彼女とのデート2回目
初めての2回目のデート。全くもって未知の領域である。29歳にもなってこんなにも恋愛経験が乏しいことに不安を感じる。中学生や高校生の時に、もっと女の子に積極的になっておけばよかった。告白を断らず、取り敢えず付き合う選択肢もあったのに、私はどうしてか一人の時間を選んだ。その結果、恋愛経験の乏しい、29歳の男が今ここにいるわけである。
2回目のデートなので1回目に比べて緊張はなかった。緊張どころか、わ
(供養)最後の彼女とのデート
昨日は早い時間にすんなりと眠りに落ちて、朝5時過ぎに目が覚めた。まだ起きるには早い、でも既に私の心は高鳴っていた。
「最後のデートが、始まる」
期待と不安に胸を膨らませながら、午前はするすると時間が流れていった。朝ご飯にフルーツグラノーラを食べて、今日デートする彼女との今までのやり取りを改めて見返す。スイーツが好きだからまずはそれから話を始めようか、3年前に私の地元に旅行に行っているからそれを
6月末まで付き合っていた(ような気がする)女のこと
夢中になって森博嗣の本を読んでいて、22時過ぎに読み終わり、ふとスマホを見ると通知が来ていて、それは地元のグループLINEでグループ通話が始まったことを示していた。そして先輩から「お前も電話に参加しろ!」と脅迫じみたメッセージが届いていて、いつもの私であればそんなメッセージは無視して自分の世界にどっぷりつかるのだけれど、1週間以上も休みが続いていて、ひとりでいることに理由を見つけづらくなっていて、
もっとみるお盆休みの婚活の進捗
お昼ご飯を遅くに食べたのもあるし、そこまで動いていなかったので、19時を過ぎてもお腹は減っていなかった。YouTubeでジャルジャルのネタを観て、Twitterを徘徊し、心がちょっとばかし満たされたので、昨日から返信を保留していた瑠璃さんに返信する。
昨日は心がぐらついていたので昨日返信しなくてよかった。
冷静な頭で、「そういう状況なら、会わないほうがいいですよね。明日の予定は延期にしましょう
コロナが婚活の邪魔をする
21時半から瑠璃さんと久しぶりの電話。
彼女の職場はお盆休みがないので、今日は3連休の中日にあたる。瑠璃さんの兄姉は既に結婚しており、姪っ子が実家に来ていたので、GWぶりに姪っ子に会って癒されたとのこと。
終始彼女のトーンは明るくなく、それは実家の、今は自分の部屋ではない場所から電話をしていたからだと思う(あとは疲れてたのかな)。
今日話していて分かったことは、相手のテンションが低い、また会
受け身な女性とのビデオ通話
一昨日にとある女性と約束していたビデオ通話を19時半から始める。その女性はマッチングアプリのプロフィール欄に自分の顔写真は載せず、自己紹介文も必要最低限だったので、どのへんの話題を放り込もうかといろいろ考えながら通話を始めた。
背景をトロピカルな感じにして、真顔でこちらを見つめる女性が映る。こんばんは、こんばんは、とどうでもいいやり取りをすると、沈黙が訪れる。えっ、あっちからビデオ通話をしたいと