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(H22) 日本社会の長時間労働状況を生んでいるのは日本の経営層の力不足-3 (2020.2.10) by 出口治明 より抜粋加筆しました。

⑹ 日本経済や企業を成長させるために、働く人ひとりひとりができることは何か

①「人・本・旅」で学び、低学歴社会の構造から脱すること

同じ会社で長時間働き続けていて、賢くなれるはずがありません。


たくさんの人に会ったり、本を読んだり、いろいろなところに行ったりして学ぶ中で、アイデアが生まれるのです。

年間2000時間もの長時間労働では、そんな時間はありません。
長時間労働を強いる社会構造への危機感から、
政府もついに、残業時間の上限規制を始めたわけです。


②副業の解禁も、「人・本・旅」を促す施策のひとつ

土日やプライベートの時間に別の仕事をして、
いつもと違う人に会い、違う本を読み、違う場所に行くことで勉強ができます。


そこで学んだことが個人の成長を生み、
本業で成果を出すことにもつながるのです。

そして、ひとりひとりのスキルアップが、
会社の成長、日本社会の競争力向上を実現します。


⑺ 長時間労働の習慣はマネジメント層に原因がある。必要なのは管理者層の意識改革

―「人・本・旅」ができないような長時間労働が日本に根付いてしまったのはなぜか。

これまで長時間労働が是正されなかったのは、
マネジメント層に問題があると感じています。


たとえば、2つお店があって、片方のお店は残業ばかりで、売上は1%しか伸びていない。
もう片方のお店は残業はなしで、売上は2%伸びている。

この差はどこから生まれるのかというと以下。
「経営者のマネジメント力」


これは実際、日本経済に起きていることです。
平成の30年間で、日本の正社員の労働時間は2000時間のままで、その間の成長率は1%前後。

同じ期間にヨーロッパは、
1300~1500の年間労働時間で2%成長しています。


日本の経営層の力不足が、この状況を生んでいるのです。

以下が日本のマネジメント層にはびこっているのです。
①残業を是とする根拠なき「精神論」
②自身の成功体験に基づく「古い価値観」


⑻ 日本社会が長時間労働をやめるために、もっとも必要なものは何だととらえているか

長時間労働を是正するために最も必要なのは以下。
「管理者教育」


管理層が自ら率先して、無駄な仕事をやめて合理的に働き、いろんな人に会い、本を読み、以下に行って刺激を受けるべきです。
①伸びている企業
②流行っている場所


すると、従業員の間でも、
「人・本・旅」を実践する習慣が根付いていきます。


日本企業の中で、すぐにやめた方がよい慣習は以下です。
❶上司が帰らないと部下が帰ることができない空気感
❷飲み会の時に、上司が古き良き時代を繰り返す昔話
❸上下関係に非常にこだわる仕事観


結局、「人・本・旅」により、
「人間力を伸ばせ」ということでは。

人として魅力がない所には、誰も何も集まりません。

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bigluck
私は上海在住11年目。 2020年2月、在中国日系企業を対象とする、 「⺟国語で現場情報を引き出す、社内コミュニケーションツール」 を無料リリースしました。 コラボしたい方、ぜひお待ちしております。 bigluck777r7@yahoo.co.jp