見出し画像

(H67) 世界のSNSはフェイスブックグループと中国企業のSNSに二分されている-3 (2020.7.3) by 一田和樹 より抜粋加筆しました。

⑹ 中国メディアの影響力は想像以上に大きい

コロナ禍の中での中国、イラン、ロシア、トルコの英語版ニュースの影響力を調査したレポート(オクスフォード大学The Computational Propaganda Project、2020年4月)に分析が掲載されています。


中国、イラン、ロシア、トルコの英語版ニュースは、
BBCなどの一般的なニュースに比べると記事の数は少ないが、
そのエンゲージメント(いいね、などの反応)は10倍以上でした。

中でも1記事当たりのエンゲージメントでは、
中国のCGTNと新華社はBBCの10倍以上とずば抜けていた。


⑺ SNSの利用者数シェアでもトップ10の半分が、中国企業のSNS(we are social、2020年4月)

世界のアクティブな利用者数トップ10は以下です。

1位:フェイスブック 24億9800万人
2位:YouTube 20億人
3位:WhatsApp 20億人
4位:Facebook Messenger 13億人
5位:WeChat 11億6500万人
6位:インスタグラム 10億人
7位:TiKToK 8億人
8位:QQ 7億3100万人
9位:QZone 5億1700万人
10位:Weibo 5億6000万人

世界全体で利用者数が圧倒的に多いのは、
フェイスブックならびにそのグループ(フェイスブック、WhatsApp、Facebook Messenger、インスタグラム)です。

フェイスブックグループに次いで多いのが、
中国企業のSNS。


なお、サービス数ではフェイスブックグループよりも多く、以下がランクインしています。
5位:WeChat(メッセンジャー)
7位:TiKToK(動画)
8位:QQ(メッセンジャー)
9位:QZone(フェイスブックに似たサービス)
10位:Weibo(ツイッターに似たサービス)


世界のSNSはフェイスブックグループと中国企業のSNSに二分されていると言っても過言ではないでしょう。


ネットだけでなく、
オフラインのリアルな市場も二分されようとしています。

米国は、中国企業をサプライチェーンから外すことを目指しています。
そして、G11構想、経済繁栄ネットワーク(EPN)構想を打ち出しています。

G11は、G7に韓国、ロシア、インド、オーストラリアを加えた11ケ国。


さらに、英国のボリス・ジョンソン首相が「D10クラブ」構想を発表した。

これらの構想は、
反中共の経済圏を作ろうという意味で共通しています。


D10は、
日本、米国、英国、フランス、ドイツ、イタリア、カナダのG7に、韓国、インド、オーストラリアを加えた民主主義10ケ国です。

この10ケ国で「脱中国の5G整備」を進めようというもの。


中国対反中国という対立軸。

私は上海在住11年目。 2020年2月、在中国日系企業を対象とする、 「⺟国語で現場情報を引き出す、社内コミュニケーションツール」 を無料リリースしました。 コラボしたい方、ぜひお待ちしております。 bigluck777r7@yahoo.co.jp