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(L03) 脱炭素社会に舵を切った私たちの新しい生活-1 (2020.12.2) by 辻昌美 より抜粋加筆しました。

⑴ 世界各国が危機感をもち、地球温暖化の対策に取り組んでいる

例えば、
2015年に採択されたパリ協定には、196の国と地域が参加しています。

掲げられている大きな目標は以下です。
「世界共通の長期目標として、産業革命前からの地球の平均気温上昇を2℃より十分下方に抑えるとともに、1.5℃に抑える努力を追求」


なぜ、産業革命の時期が基準となっているかと言えば、
産業革命による工業化によって、人類による化石燃料の消費量が増大したからです。

それは、二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの排出増大を招きました。

つまり、現在起きている地球温暖化は、
人為的な活動によって進行したと言えます。


この状態が続くと地球はどうなるのか。
例えば、産業革命などの工業化以降、人間活動は約1℃の気温上昇をもたらしました。

このままの進行速度でいくと、2030年から2050年には、
地球の平均気温の上昇は1.5℃に達すると考えられ、その後もさらに上昇していくことになります。


すると、南極の氷やツンドラ地帯の永久凍土も影響を受けるでしょう。

永久凍土には温室効果ガスであるメタンが封じ込められているので、これが放出されると地球温暖化に一層拍車がかかることになります。

海面上昇が進行し、現在の低地の多くが、
水没することになるかもしれません。


さらに、いま、恐れられているのが、
ティッピング・ポイントです。

ティッピング・ポイントとは、
少しずつの変化が急激な変化に変わってしまう転換点を意味します。


⑵ 地球温暖化が少しずつ進行するとともに、様々な気候変動や環境の変化が起きている

あるレベルを越えると、
不可逆性をともなうような大規模な変化が生じる可能性があります。


パリ協定によって、地球の平均気温上昇を、
長期的に1.5℃に抑える努力を追求することが、世界の共通認識となったのです。

2020年10月の菅総理大臣による国会での所信表明演説では、2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、すなわち、
2050年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指すことが宣言されました。


⑶ 日本の経済・社会的課題の同時解決を目指す環境基本法での第5次環境基本計画

この計画のポイントとなるのが、以下の3分野を中心にあらゆる観点からイノベーションを創出すること。
①経済社会システム
②ライフスタイル
③技術

SDGsの考え方も活用し、経済・社会的課題の同時解決を図ることを目指しています。


つまり、地球温暖化を環境分野の問題と捉え、その専門家が尽力するという従来の考え方から、
私たちを取りまくあらゆる分野全体の課題として同時解決を図っていくということ。

あるいは、同時解決を図っていかなければ、
脱炭素社会は実現できない、ということです。

私は上海在住11年目。 2020年2月、在中国日系企業を対象とする、 「⺟国語で現場情報を引き出す、社内コミュニケーションツール」 を無料リリースしました。 コラボしたい方、ぜひお待ちしております。 bigluck777r7@yahoo.co.jp