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(C30) そもそも「やる気」に頼らない仕組みを作る-3 by 倉貫義人 (2019.7.10)より抜粋加筆しました。

⑸ ちょっと難しい仕事に挑戦してもらう

スポーツやアートの世界で、人が没頭して楽しいと思える状態を「フロー状態」と呼びます。
フロー状態に入るためには、自分自身の技量と対象の難易度がちょうどいいバランスであることが重要です。


例えば、技量が高いのに難易度が低ければ、簡単すぎて退屈になってしまいます。
逆に、技量が足りていないのに難しすぎることに取り組むと、不安になってしまいます。

退屈でもないし、不安でもない状態にあることが、
やる気につながります。
これは仕事でも同じです。


最初のうちはチャレンジングで、そこから学ぶ要素の多かった仕事でも、
長年続けていって慣れてくればくるほど、できることは増えるけれど退屈にはなってしまうものです。

そうした状況に陥らないために、
仕事の内容をチューニングしたり、新しいチャレンジを取り込めるようにしていくといいでしょう。


私たちの会社におけるプログラマーは、
顧客と話をして本当に必要な要求を引き出すことから、
システムに必要な画面やデータベースの設計を行って、プログラミングも行い、そのプログラムを動かして使えるようにするところまでを担当します。

これは一般的に知られているプログラマーよりも非常に幅広い責任があり、求められる知識や経験のレベルも高いものです。
そこまで全部できて「一人前」と呼ばれます。


しかし、新卒で入社した社員たちは、
最初からそこまで全てができるものではありません。
そこで、最初は先輩たちが設計をし終わった状態からプログラミングするところだけを担当し、先輩の設計を見て学んでいくのです。

プログラミングが少しできるようになってきたら、そこから設計の仕事にも手を広げていきます。
そうすると、また難しい仕事に取り組むようになって、退屈しないで済むのです。

このように、常に「フロー状態」でいるための道筋を社員のために用意しています。


⑹ そもそも「やる気」に頼らない仕組みを作る

やる気なんてものは、
上がったり下がったりするものです。

なので、やる気などなくても、
一定の成果が出せるような仕組みを作ることで、
「やる気があればさらにいい」という状態を作った方がいいでしょう。


私たちの会社では、プロジェクトが始まると、
必ず1週間位で定例の打ち合わせを設定するようにしています。

人間なので、どうしても気が進まないような仕事もありますが、毎週チームで顔を合わせる機会があると、
「それまでに自分が担当している仕事はなんとかやろう」という気持ちになります。


仲間意識があると、以下が生まれます。
ⓐみんなが頑張っているから自分も頑張る集団心理
(お互いに存在を意識し、励まし合うチームワーク)
ⓑみんなに認めてもらいたい自己承認欲求

https://www.itmedia.co.jp/business/articles/1907/10/news002.html

私は上海在住11年目。 2020年2月、在中国日系企業を対象とする、 「⺟国語で現場情報を引き出す、社内コミュニケーションツール」 を無料リリースしました。 コラボしたい方、ぜひお待ちしております。 bigluck777r7@yahoo.co.jp