社畜を脱出して満足度の高い仕事を手に入れる方法について考える
今回のテーマは社畜です。よく知られた言葉であり、決して少なくない人が社畜という状態にあると思います。一方で仕事に対する満足度が高い人も少なからずいます。
ある友人は「吾輩は社畜である。やる気はもうない」と言っていました。深く考えさせられる言葉です。私は社畜を経験したこともありますが、基本的に仕事は楽しくなければいけないと考えて生きています。そのため転職活動など仕事選びについては徹底的に調べる習慣があります。
今回は社畜とは何か?から始まり、社畜状態とそれを脱出する方法について考えてみたいと思います。
社畜は会社に振り回されている状態のこと
社畜とはなんでしょう?定義は色々あると思います。しかし会社に不満がある人が大半だと思います。
社畜の定義をあえて書くなら、会社に振り回されている労働者ということになると考えています。
社畜の具体例
自分を社畜と思っている人は少なくないと実感しています。そして例外なく会社が好きな人はいません。それでは具体例を挙げてみます。
嫌々ながら収入のために仕方なく仕事をしている。
仕事が嫌い
会社が嫌い
ただ嫌いというだけでは話が進まないので、掘り下げて考えてみましょう。社畜な人たちは会社が嫌いで会社に不満があります。その背景を見てみると勤務先に次のような特徴があると思います。
自分にコントロール権がない
会社や上司に逆らえない
会社の力が圧倒的に強い
圧倒的に上意下達
権力や社内政治がものをいう社風
不毛に残業が多い
業務プロセスがいい加減
従業員の不平不満が絶えない
これらはいずれも会社に振り回されていて個人の努力ではどうしようもない状態です。こういう状態に陥っている人は社畜と言えるでしょう。
脱社畜の条件
仕事は生活の大半の時間を使います。楽しくなければ人生が勿体ないです。
ならば社畜を脱する方法が必要になってきます。会社に振り回されている状態が社畜ならば、振り回されなくなれば社畜を脱したと言えます。少なくとも自分の好きなことを好きなようにやっている人は社畜ではなく、仕事に対する満足度も高いです。
社畜かどうかは受け身・やらされ感なのか自主的なのかで分かれます。しかし自主的に仕事に取り組むためには環境が重要です。個人の努力や心構え、資質は0ではありませんが、しょせん個人が組織に逆らうことはできないため、組織の影響は大きいです。
優秀な人は環境を選ぶので社畜にならない
例えばスーパープレイヤーとして有名な人がいたとしましょう。仮にAさんとします。このくらいの人だと業界トップ企業から年収1,000万円以上で引く手あまたです。
このAさんが平均年収250万円くらい、サービス残業毎月100時間、上意下達で年功序列、権力主義の会社に入ったらどうなるでしょうか?実績を上げて現場からは尊重されそうですが、上層部がどう思うかが気になります。優秀だから使ってやろうと引き上げるのか、それとも目障りだから潰してしまえと思うのか。体質に問題がある会社は後者が多いです。
それ以前にこのレベルの会社だと、高度なスキルを要求される仕事を受注できていないことも考えられます。ならばAさんの実力を活かす機会もありません。会社に稼ぐ力がないから、Aさんの相場である1,000万円どころか400万円の年収を払うのも難しいでしょう。
だったらAさんは最初から自分の実力を発揮できる仕事と自分の実力相応の報酬をくれる会社を選ぶに違いありません。同じ人でも職場次第で天と地の差が出ます。つまり社畜かどうかは個人の資質よりも会社の資質の方が圧倒的に重要なのです。
勿論個人の心構えは0ではありませんが、人を活かすも殺すも組織次第というのが色々な会社を転々としてきて実感したことです。少なくとも優秀な人ほど環境を選んでいます。社畜があふれる会社は人を活かせていない会社なのです。
独立しなくても社畜を脱することは可能
受け身・やらされ感の状態を脱して、自主的に高い満足度で仕事をしている状態になれば、社畜を脱したと考えられます。環境と個人の心構えという2点において、このような状態に自分自身を持っていく必要があります。
同じ人でも社畜になるかは会社次第
会社に振り回されている人ではなく、会社に振り回されている状態こそが社畜というのが私の考えです。理由は先ほどのAさんの例と重複しますが、同じ人でも会社次第で振り回されたり、自由に色々できたり活躍できたりするからです。
ダメダメとかグダグダな会社ではどんな人も社畜化されてしまいます。逆に自分で仕事をコントロールできたり、裁量があったりすれば仕事の満足度が上がります。これに加えて残業が不毛に多いことがなく、プライベートの時間が確保できると良いですね。
会社員でも脱社畜は可能
つまりは今が社畜だからといって、一生社畜しか選択肢がないわけではありません。振り回されずに済み、残業時間も不毛でない会社を選べば、社畜を脱することが可能です。
あるいは独立して会社に振り回されない働き方をするという選択肢もあります。独立すれば自分で何でも決めることになるので社畜を脱することになります。しかし独立がすべての人に向いているわけではありません。よって世の中を良くするためには、雇われ者として社畜でない状態を実現する方法が必要です。
先ほどから環境が大事と繰り返している通り、個人を尊重する会社を選ぶことは欠かせません。一方で個人の心構えも0ではないと先ほどから書いています。
言われたことだけやる、仕事だから仕方なく言うことを聞くというスタンスではどこにいっても社畜になってしまう可能性があります。そこで必要なのが仕事を楽しくする工夫です。楽しければ自分から進んで取り組めます。
仕事を楽しくして脱社畜
好きなことを仕事にして、仕事を趣味のように楽しめたら理想的でしょう。そんな夢物語は滅多にありませんし、好きなことを仕事にしたら嫌いになってしまったという話もあります。
好きなことでなくても仕事を楽しくできる
しかし心配しなくても大丈夫です。好きなことでなくても、好きなスタイルでも仕事を楽しくできます。さらに言うと、仕事の満足度で大事なのは好きなことをできていることだけではありません。自分を認められている、人に支えられている、活躍できているなどの精神的な満足度も大事です。
チームメイトや顧客から感謝されたり、今までできなかったことができるようになったりしても喜びがあります。こういうソフト面が仕事の満足度において重要です。
視点を変えてみましょう。最近の研究ではエンゲージメントは個人の資質ではなくチームで仕事していると感じられているかどうかだということが解っています。つまり上司や同僚のサポートが会社に対する満足度を高めるのです。
好きなこと・やりたいことがあればそれを追求するのがよいです。しかし好きなことを仕事にできなくても、上記のように精神的な満足度を充実させればよいです。そのためにはブラック企業に勤めていてはいけませんね。
社畜にならない会社を探す方法
私もまだ社畜にならない会社を探す方法が解っていませんが、下記のような観点はありかもしれません。
自主的な姿勢で仕事を探す。
同様の考えの人が集まっている会社を探す(仲間は大事)。
ハードスキルさえあればいいのではなく、ソフトスキルも見てくれる会社を探す。
最後のハードスキル・ソフトスキルの話は、言われたことだけやっていればよいではなく、成長や将来性も考慮してくれる会社を選ぶということです。言われたことだけやってればいいということは、言い換えると捨て駒、仲間というより単なる労働力という見方をされる可能性があるということです。
終わりに
1人でも多くの人に社畜を脱して活き活きとした生活を送ってほしいと思い、今回の記事を書きました。私自身も社畜にされてしまったことがあります。
満足できる仕事をしていても、合併が起きたとたんに社畜かつ下っ端にされてしまったことがありました。それこそ社員層社畜な会社で憂鬱な雰囲気が蔓延しており、心身を病んでしまう人もいました。
自分自身が満足できる仕事と社畜の両方を経験したからこそ、社畜の原因と社畜でない状態を実現する条件について書いてみました。みなさんも現在の状況が社畜だと感じているのであれば、満足できる状態を考え、それに向けて転職などの打てる手を考えてみてください。
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