スペースX、通信衛星40機の打ち上げ成功　OneWebの第1世代ネットワークの完成間近

2023年3月26日 08:47

スペースXは現地時間3月9日、米国の通信会社「OneWeb（ワンウェブ）」の通信衛星（以下「ワンウェブ衛星」）40機の打ち上げに成功。

ワンウェブは通信衛星コンステレーション（人工衛星の一群）の構築を進めており、残り1回の打ち上げで「第1世代ネットワーク」が完成する見通し

40機のワンウェブ衛星のロケットからの分離は、40分の間に3回に分けて実施しすべての衛星から信号を受信することに成功。

今回の打ち上げ成功により、現在軌道上にあるワンウェブ衛星の総計は582機となってワンウェブにとって17回目の衛星打ち上げとなった。

第1世代ネットワークはあと1回の打ち上げで完成し、2023年中に世界の全地域における通信が可能になる見通しだ

なお、残り1回の打ち上げは2023年3月下旬にインド宇宙機関（ISRO）の商業部門「NSIL」が実施する予定

これらは低軌道衛星と呼ばれ、高度500ｋｍから2,000kmまでの軌道を使う。約90～120分で地球を1周する

高度が低いため地球表面の一部しか見ることができない反面、高い空間解像度で観測することができる。

そのため、多くの衛星を打ち上げ、連携によって精度の高い通信環境を完成させており、今後はこうした衛星群を、異なる軌道で打ち上げていく

衛星の数はどんどん増えてきており、宇宙デブリ（ゴミ）問題も同時に解決していく議論も活発化しそうだ

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