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エヴァートンFCに関するコラム。NSNO/Nil Satis Nisi Optimum(最善を尽くせば、道は開かれる)はラテン語によるもので、エヴァートンのモットーとして、エンブ…
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NSNO番外編 自分史note

BFの自己紹介ならぬ、自分史noteに挑戦するNSNO番外編。

情報発信(というか自己満足表現)を続けて早数年、そして2024年よりエバートンジャパン代表に就任したこともあり、BFという存在が多くの方の目に触れる機会が増えてきた。

これまでもTwitter/X、スペースやラジオ、質問箱、そしてnote『NSNO』は気づけばVol.30に到達し、これらを通じて私自身のエピソードや略歴をいくらかお

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「スカッド・チェック24-25」NSNO Vol.30

「スカッド・チェック24-25」NSNO Vol.30


8.1現在の移籍動向スカッド・チェックGK◇不動の守護神が
パフォーマンスを維持できるか。

最も勢力図が変わらないポジション。
おそらく、契約更新を交わした頃からピックフォードの照準はEURO2024に定められていただろう。最後の最後で自国の栄冠を逃したものの、今大会の守護神はとてもポジティブだった。持ち前の反射神経で幾度となくチームのピンチを救い、我々の知るピックフォードが胸を張ってパフォー

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NSNO Vol.29 エバートンFC 23-24シーズン 選手レビュー

NSNO Vol.29 エバートンFC 23-24シーズン 選手レビュー

NSNO Vol.29 エバートンFC
23-24シーズン 選手レビュー

◇はじめに23-24シーズン、エバートンFC選手レビューをお送りします。
例年続けてきた寸評も20-21シーズンから数えて4回目となりました。今回は全ポジションを一挙にまとめ、各選手295〜300字に収めました。

筆者の主観による内容となりますが、ぜひ皆さんのお声、想い、ご意見もお聞かせいただけると嬉しい限りです。愛

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NSNO Vol.28「錯綜と激動のパッセージ」

NSNO Vol.28「錯綜と激動のパッセージ」

◇はじめに◇◆◇

23-24シーズンが終幕した。素直に喜ぶ前に、まずは1年を通じて抱いた感触を記したい。

錯綜。張り詰めた糸は複雑に絡み合い、決してほどけることがないように思えた。緊張感と不安ばかりの数年で、意固地にもスリルさえ楽しみに変えようとする自分がいたからだ。決して胸を張ることなどできない「減点」の2文字は想像した以上の足枷だった。連勝を重ねても、常に罪悪感と隣り合わせ。不正・疑惑・違

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NSNO Vol.27「情報収集のすすめ」

NSNO Vol.27「情報収集のすすめ」

◇はじめにみなさん、こんにちは、こんばんは。
今号は極東エバトニアンへ向けた「情報収集のすすめ」としてお送りします。筆者が日頃エバートンFCに関する情報を集め発信する中で、稚拙ながらライフサイクルに取り込んでいる情報収集、その"源"についてまとめてみました。情報過多社会と言われて久しく、SNSを軸として現代では簡単に情報を手に入れることができます。しかし、本当に欲しい情報を手に入れるための障壁や、

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喜びとは何か

喜びとは何か

第244回マージーサイド・ダービー/Tunnel Accessを鑑賞した。通常の勝利でさえ琴線に触れるドキュメンタリーも、この戦いにおいては全くの別物だった。重厚に共鳴するサポーターの声、叫び。このゲームを現地実況で聴けたなら毛が逆立つ興奮をより強く味わえただろう。時間差で勝利の実感が湧き上がる。

私は、痺れる準備などできていなかった。

実のところ、喜びと余韻を通り過ぎ、実感を得てもまだ勝利を

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ピープルズ・クラブ - その名に恥じぬように 「The People’s Club – Living Up to Their Name」

ピープルズ・クラブ - その名に恥じぬように 「The People’s Club – Living Up to Their Name」


はじめに
NSNO Vol.26はエバートンFCの代名詞である「People’s Club/ピープルズ・クラブ」について考える機会としたい。その第1歩として、2016年9月に公開されたEFC Stattoの記事を翻訳。執筆者であるEFC Statto(X:@EFC_Statto)を運営するブラッドリー・ケイツ氏(X:@Bradley_Cates_)に翻訳・執筆についてご快諾いただき、晴れて日本の

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春の便り 運命の岐路を行く

春の便り 運命の岐路を行く

23-24シーズン終盤戦展望

◇展望

プレミアリーグ23-24シーズンも残すところ12試合。エバートンは勝ち点21ポイントで17位。減点処分の影響を取り除けば13位に相当し、悲観的要素ばかりに呪われているわけでもない。と書いていた矢先、1度目のPSR違反に控訴していた審理の結果が発表された。

順位は15位へ。しかし、残留争いで生き残るためには決して安堵できる状況ではない。

昨年12月中旬に

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「冬支度を整えよう」エバートンのおもてうら-ダウンサイド編-

「冬支度を整えよう」エバートンのおもてうら-ダウンサイド編-

NSNO Vol.24 エバートンFC 23-24
『冬支度を整えよう』
エバートンのおもてうら
-ダウンサイド編-

◇前回のつづきNSNO Vol.24、今号は前回-アップサイド編-の続きにあたる-ダウンサイド編-としてお送りする。

〜〜〜

結局、冬支度を整える中でトップスターを買いそびれて1週間が経過した。ツリーの大きさとは不揃いで小ぶりなスターがてっぺんに刺さったままだった。後日、妻に

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「冬支度を整えよう」エバートンのおもてうら-アップサイド編-

「冬支度を整えよう」エバートンのおもてうら-アップサイド編-


NSNO Vol.23 エバートンFC 23-24
『冬支度を整えよう』
エバートンのおもてうら
-アップサイド編-

はじめに夏の終わりがエモーショナルに感じるのは学生の頃までだったと思う。
酷暑を乗り越えて11月は初旬。大気が澄み始めるはずの秋口、名残惜しくともなんともないのに、諦めの悪い夏の日差しがぶら下がったままだった。
ようやく、照りつける太陽が落ち爽やかな風が吹き始めた頃、家族と公園

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「Sort of Glue」 NSNO Vol.22/ 23-24 エバートン ファンマガジン

「Sort of Glue」 NSNO Vol.22/ 23-24 エバートン ファンマガジン

「Sort of Glue」

心身に青い血を通わせる、エバトニアン。
プロのフットボーラーである前に、
生粋のファンであり、ファンである前に
街に溶け込むひとりの若者ーー。
路上、芝生、場所が変わっても
クリエイティブであり続ける。
なりたい自分になるために。

それがトム・デイビスだ。

1.繋がりと証明
チームのパーツを繋ぎ合わせる接着剤のような存在。
デイビスを近くで知る人々は口を揃えてそ

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NSNO Vol.21 エバートンFC 22-23 シーズンレビュー MF&FW編

NSNO Vol.21 エバートンFC 22-23 シーズンレビュー MF&FW編

NSNO Vol.21 エバートンFC 22-23
シーズンレビュー
MF&FW編
GK&DF編はこちらから。

選手レビューMFとFW編を
お送りいたします。
よろしくお願いします。

7,Dwight McNeil

「今季はいつになく早く終わった気がする」
ダイシとの再会が止まっていた歯車を再び動かした。親和性が本来の才能を呼び起こし、2月から18試合中17試合にフル出場。クロスカントリ

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NSNO Vol.20 エバートンFC 22-23 シーズンレビュー GK&DF編

NSNO Vol.20 エバートンFC 22-23 シーズンレビュー GK&DF編

NSNO Vol.20 エバートンFC 22-23
シーズンレビュー
GK&DF編

各選手200字以内のレビューです。
今季はさらっと読んでいだけることを目標に執筆しました。まずは前編にあたるGK&DF編から(GKエルディン・ヤクポビッチとアカデミープレイヤーは除外しています)。

よろしくお願いします。

1,Jordan Pickford

良くも悪くも、我々エバトニアンは彼に対して盲目

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「CROSSOVER」NSNO Vol.20/ 22-23 エバートン ファンマガジン

「CROSSOVER」NSNO Vol.20/ 22-23 エバートン ファンマガジン



◇はじめに唐突だが、まずはこちらのカッコイイ動画からご覧いただこう。今号の主役、シェーン・ダイシの監督としての信念、キーワードが詰まったショート・ムービーだ。貫禄、威厳、迫力のあるキメキメな43秒をどうぞ!

"The minimum requirement ...
is Maximum effort."

渋いぜ…

この動画でシェーン・ダイシが述べたワードたち…。
エバートン就任後のイン

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