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NIKEでオシャレランに憧れてみる

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走り始めたとたん息切れ。 やる気が出てきたら骨折。 それでも半年待ってラン再開! 青春を取り戻せ、オジ!
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#わたしの習慣

夜と霧のあいだを

夜と霧のあいだを

日没前後
涼しい中を走り
最大酸素摂取量の改善を確認した。

明日は
スタッフとの面談がある。

走りながら分断を促すことにする。

深い眠り、
鼾の回数が減った。

朝、
アラームより先に
目が覚める。

不快な気持ちは
最小限だ。

もう一度走る。

霧が晴れ
背中を強い光で押される。

夜露が
NIKEの爪先から染み込む。

草いきれ。

逃げないカラス。

私の呼吸音。

スタッフを笑わせ

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笑う膝

笑う膝

雷雨から一転の快晴。
白いアスファルトに点々と黒い水たまり。

涼しい。
Apple Watchもまだ眠っている時間。
何度か長押しする。

今朝は
最初から1kmにとどめることにして
走りはじめた。

走らなければいけないと考えなければ気分は軽い。

ロキソニンでおさまった右の膝は
意識を向ければ些細な違和感が押し返してくる程度の状態に回復している。

最大酸素摂取量はあげられるかわからなかった

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集中の度合い

集中の度合い

涼しい朝。
昨夜は走らなかった。

今日は走ろう。

そうして走ってみたら3.49kmだった。

途中、考えがサラダのように浮かんでくるのを
押さえつけた。

呼吸に集中する。

2回吸って2回吐く。

身体中に蛇が巻き付いても
冷静に無心でいられるように
走っている時も
余計な恐怖に打ち勝つ。

気を逸らさない。

気持ちの持ちようがわかってきた。

過去の自分は
恐怖に支配され
集中力を
発揮

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脚が止まった

脚が止まった

気分が乗らない。
目が覚めて早朝から滅入っていることは多い。
走って振りほどきたくなるけれど
今日は
走ることそのものが億劫だ。

今週はまだ走っていない。

どうする。

考える前に
まず
走る。

そうすることにした。

走っているうちに
心が上向くかもしれない。

脹脛が重い。

調子が悪い。

涼しいのに
体がいうことをきかない。

1km
を越えて
あの考えがよぎる。

気がつかないフリ

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痺れる腕

痺れる腕

寝苦しいのは暑さのせいばかりではない。

呼吸が苦しい。

酸素が足りない。

いや過呼吸気味だろうか。

走ったあとは気分が良いが
その夜は
3kmの代償なのか
痺れる腕のせいで
寝付けない。

ソファに移動する。

呼吸性アルカローシスの症状かな。

ゆっくりしろ。

もしかしたらこのままパニックになるかもしれない。
そう考えるとますます腕が痺れる。

助産師の手にはなっていない。

冷静にな

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95°Fのとろけた

95°Fのとろけた

走る前から止めとけと忠告を受けた日の夕方
日本で一番熱い場所で
スタートした。

生っ白い脹脛でアスファルトの照り返しの中を進む。
店先から発射される大音量のFワードラップは道を隔てると
公園とは別の方角に飛んでいく。

焦らされた草の匂い。
姿の見えない子供の声。
いつもと違う道、外周を2週ほどして気分を変えてから園内へ。
突然現れたこどもは近づくといなくなる。逃げていくわけでも無い。

長い距

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早朝3km

早朝3km

6時前起床、たまたま目が覚めた。
昨日は走れなかった。今日はどうするべきか。

少し考えて走ることに決めた。

走らなくて良いなら走らなくても良い。
走らなければこの纏わりつくストレスは手に負えない。

走ってもどうなるかわからない。
でも走ればわかる。

雨は止んでいた。

足どりの重さは
体が眠っているせいだと思いたい。

公園を1周する。

あと8周も残っている。
走り切れるのか。

設定し

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絶対に完全に信じたい雨は雨

絶対に完全に信じたい雨は雨

100%信じることが出来たら不安なんかなくなるだろうか。どこまでも走れるだろうか。

そういうことを
考えていたら雨。

雨で走らないのであれば
晴れていても走らないだろう。

自分にいってきかせて
その程度じゃ本当はきくわけないんだろうから
どこかにヤル気の種火が燻っていたんだ。

涼しいから
走れる。

コースのだいたいどのあたりで1キロに到達するかわかるようになってきた。
わからなくてもAp

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再び

再び

オペが終わってホッとした。
それで気分良く走ってしまおうと思った。

Apple Watchを設定中、
メールに気がついた。

弟から。

《お母さん、頭に、2つ、出てきてるそうです。》

そうか。
BBB (血液脳関門 blood-brain barrier)があるもんな。
抗がん剤、届かないか。

もっと早く始めてあげたかったな。

一昨日の元気は消失して
足取りは重い。

どこまでも走れると

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走りたい

走りたい

5回目のランナーは、走って考えを昇華してしまいたい。

開業は辛い。
臨床だけをしていた頃は
臨床だけが辛かった。

金はどこからかもらえればよかった。
金が降ってくると思っていたわけではないけれど
そのくらいの態度だったと
今になって思う。

ストレスが多い。

同期で早くに開業した医者が信じられなかった。

私より少し若くて
整形外科だった。

明るくて力強くて
よく笑ってよく飲む…、
整形外

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