今回も、前回からの続きをお届けします。 賀露での本格的な暮らしが始まって最初に用意して頂いた家は、まるで「お化け屋敷」。この家で暮らすしか道がなかった私たち夫婦の奮闘記をお届けします。 お化け屋敷みたいな新居 この田舎暮らし、最初の困りごとは住宅問題でした。県の水産課が用意してくれたのは、住むのにかなり勇気が必要な古民家。新婚生活のスタートには少々夢のないスイートホーム。 一生懸命に探していただいて本当に感謝しているのですが、築年数が古い上に長いこと空き家だったんです
今回はこちらの続きとなります。 夫婦そろっての漁村での新生活が始まります。 改めて振り返ってみると、驚きの連続でした。今でこそ移住、定住のライフスタイルが当たり前になりつつありますが、当時は前人未到の世界を恐る恐る探索するような毎日。 田舎暮らしは「人とのふれあい」が大きな魅力の一つでもあり、田舎暮らしが嫌になる要員のひとつでもあります。田舎暮らしの先輩として、まずは巻き込まれてみてから、適切な距離感の確保をおススメいたします。 都会から漁村への移住は「まさに異次元だっ
7月4日に放送されたNHKのクローズアップ現代で、「未利用魚」特集が放送されていました。漁獲量が年々減り続け、漁師の平均収入もそれに合わせて減っている中で、未利用魚の活用が注目されているという内容です。 実際、漁師を20年近くしている中で、未利用魚ブームは数年ごとにやってくるのを感じています。今回はSDGsの文脈で「本来、使われなくなった魚の新しい活用法」が多くのメディアで紹介されています。 弁慶丸も10年程前に、ガンギエイやカナガシラという未利用魚を水産課と共に、試食会
漁師になることへ迷いが完全に吹っ切れて周囲の説得に乗り出しましたが、プロポーズが「玉砕」した形の彼女と、どのような道を歩むかは決めかねていました。最終的にはついてきてくれることになったのですが、彼女には彼女なりの決断があったのだと本当に感謝しています。 原稿を見ながら当時のことを思い出すと、決断の連続だったなと感慨深い思いになります。今の弁慶丸があるのは彼女(今の妻)のおかげです。いまだに「船酔い」と「奥さん」には勝てない理由がここにある訳です。 「私もついていこうかな〜
今回は、漁業体験後、漁師への想いが次第に高まっていく様子を綴っています。振り返ってみると、色々な点と点が結びつき、一本の線となり、漁師への道へとつながった様な気がします。 漁師になるにあたり、色々な壁が目の前に立ちふさがりましたが、不思議と目の前の壁が崩れていき、導かれる様に道が開けていきました。強引に漁師への道を切り開いた部分もありますが、いずれにしても漁師への第一歩を踏み出せた事により、人生で後悔したであろう項目が一つ消せた事が何より良かったです。 日に日につのる海へ
今回は、いよいよ私が漁師になるキッカケとなる漁業体験に至るまでのお話です。振り返ってみると、若さゆえ、勢いに任せて、「とりあえず飛び込んだ!」という感覚があります。人生、何がターニングポイントになるかわかりませんよね。 ↑前回の記事です 何か一歩を踏み出したいけど、なかなか勇気が出ない。そんなあなたに読んでいただきたいです。 これが望んでいた景色?トップセールスマンの悩み 僕は着実にトップセールスマンへの道を歩みだした。初年度の新人全国1位は獲り逃したものの、セールス
今回も私の若かりし頃、住宅メーカーの営業マン時代のお話。勢いだけが取り柄の凡人セールスマンだった私が、トップセールスマンの階段を登り始めるまでのエピソードです。この時代の営業経験があったからこそ、漁師という違う世界に身を置いても結果を出し続けることができていると思っています。 時代が時代だったので、ちょっといまの営業マンとはタイプが違うかもしれませんが、「モノを売る」姿勢や原理原則はいつの時代も変わりませんので、悩める営業マンのみなさまに読んでいただければと思います。 目
前回の記事に思いのほか反響をいただき、驚いております。読んでくださった皆さん、フォローしてくださったみなさん、ありがとうございます。 新生活の時期になりましたね。新しい環境での生活はいかがでしょうか。投稿2回目のnoteは、私が漁師になる前のお話、住宅メーカーに新卒で入った頃を振り返ろうと思います。 実は数年前にご縁があって出版のオファーがあり、書きためていた原稿があるのです。ただ、出版自体はタイミングが合わず、原稿はお蔵入りに。原稿は数万字に及び、一度に全て公開するのは
「脱サラ船酔い漁師」の河西信明(かわにし・のぶあき)です。鳥取県鳥取市賀露町という漁師町で漁船「弁慶丸」の船長をしていて、底曳きなどの沿岸漁師をしながらECサイトを通じて日本全国にお客さまに旬の魚を直送する仕事をしています。 この度、みなさんが普段、知る事のない漁師の世界や日常を、身近に感じて頂きたいという思いから、弁慶丸や漁師・漁業のことを知ってもらおうと、noteを始めました。今回は自己紹介と共に、弁慶丸が掲げているミッションやビジョンをお話します。 営業マンから縁も