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人生で挑戦したことがない人の「名(迷)セリフ」に負けてはいけない

「人生でやりたいことをやる」ということは、挑戦をしなければいけません。

漁師になるという挑戦を決断した私は、漁師になりたいという思いを周囲の人に話しました。母親をはじめとした親族、当時交際していた恋人(現在の妻)や彼女のご両親。今でこそ漁業生産と直販を通してある程度の生計を立てることができているので、理解もしてくれています。

しかし、当時、周囲からの猛反対の嵐に何度も心が折れそうになりました。母親からは「ようやくまともな社会人になって、会社から表彰状まで頂ける人間に成長したと思とったらコレか!」と言われる始末。小学3年の時に両親が離婚し、女手ひとつで育ててくれたことを考えれば、反論のしようがありませんでした。正直、まじめな優等生ではなかったので、母親には多大な苦労と迷惑をかけてきたのも事実でした。

私の父親代わりだった叔父からも「せっかく母子家庭で大学まで出してもらったのに、いったいなにを考えとんねん!?」と厳しくお説教されました。(詳細はこちらのnoteより)

「ドリームキラー」には気をつけろ!

その後、私の頑なな姿勢と執拗な説得によって鳥取に送り出してくれることとなったのですが、世間をみると、ただ単に挑戦者を批判したいだけの人もたくさんいます。

こうした人たちはいわゆる「ドリームキラー」と呼ばれ、自分は挑戦しないくせに挑戦者を無責任に潰しにかかるのです。ドリームキラーは親族や親友と違い、遠い親戚、余り付き合いのない知人など通常、半径5メートル以内にいない人たちが多いのです。

「水産関係の学校も出ていないのに、漁師になるなんて無理だ」
「2年足らずの研修だけで一人前の漁師になんかなれるわけがない」

こうした言葉を投げかけてくるドリームキラーは共通する考えを持っています。

●これから夢に向かって輝くあなたを見たくないだけ。
●輝いているあなたとくすんでいる自分を比較したくないだけ

つまり、あなたを引きずり下ろしたいだけなんです。自分の現状には不満ばかり言うくせに、夢に向かって挑戦する人はバカにする。バカにすることで自尊心を満たし、スッキリする。そしてまた、別の挑戦者を見つけたらバカにして自尊心を満たす。この繰り返しなんです。彼らは挑戦してこなかった自分自身を正解だと思い込みたいだけなんです。

別の言葉で挑戦を潰すドリームキラーもいます。

「高い年収の仕事を捨てるなんてもったいない」
「安定した生活を捨てるなんてもったいない」
「磨き上げた営業のスキルを捨てるなんてもったいない」

こうした「もったいない病」にかかっている人からの言葉には何の説得力もありません。別にもったいないなんて、これっぽちも思っていないのです。ただ自分が持っていないモノを簡単に捨ててしまうので、うらやましく思っているだけ。あなたにとっては「もったいない」かもしれないが、私(本人)にとっては「もったいなくはない」モノばかり。年収や安定した生活なんて、また手に入れればいいし、身につけたスキルや知識はいつでも再利用できます。

食べ物のもったいないは納得できますが、人の人生にかこつけて「もったいない」というのは、単一的な考えなのではと思ってしまいます。

また「ドリームキラー」は自らの手(口)を汚しません。あなたを心から心配している親族や親友に語りかけ、親族や親友の口を巧みに使い、心配と言うオーラをまといながら反対意見を言わせるように仕向けるんです。

応援してくれていた人が急に反対意見を言い出したら、その影に「ドリームキラー」の存在を疑ったほうがいい。

今になってわかる事ですが、こうした自分の夢ややりたいことは簡単に周囲に言わないほうが懸命です。積極的に応援してくれる人はほんの一握りだからです。覚悟を決めて進むときになったら宣言して進めばいいのです。周囲の意見に耳を傾けて決心が揺らぐくらいなら言わないほうがいいですし、それくらいの熱量しかないということです。

「もっと地に足をつけて生きていかないとダメだよ」という斜め上目線からの言葉を投げかけてくる人もいます。そもそも「地に足をつける」とはどんな意味なのか考えたくなりますが、こう言う人は「人生のレールに乗る=普通」という考え方を持っています。いい会社に入って、結婚してマイホームを建てて、といったステレオタイプな人生を歩むのが幸せだと思い込んでいるのです。

それが本人の意思で選んで幸せな人生なら別に問題はないのですが、「いい会社に入ることが幸せだから、いい会社に入る」と自分の意見や考えを持たない思考停止状態な人に「もっと地に足をつけて生きていかないとダメだよ」と言われても、こちらも説得力がありませんよね。

彼らにとっての「普通」とは夢を諦めて粛々と生きていこうぜという意味です。彼らはあなたに「普通」を望んでいるのです。自分たちと同じところにいてほしいのです。輝かしいステージに行くのを許さないのです。「まだ夢は見つからないのか?」「人生の目標はないのか?」と他人に散々言っておきながら、人がようやく見つけた小さな夢の種すらも潰しにかかるのです。

説得には圧倒的な熱量がいる

私が当時の彼女を説得するにはかなりの時間をかけました。「漁師になるための研修を受けてみようと思う」と言ったときには猛反対を受けましたし、「なぜ漁師なの?」と質問を投げかけられました。

「漁師になる、ならないは置いておいて、研修だけでも受けてみたいねん」「今やらないと俺一生後悔すると思うねん。棺桶に足を突っ込みながら『あの時、鳥取で研修受けていたら俺の人生変わったかもな~』なんて思いたくないねん』

と、説得の連続となりました。最終的に私の熱のこもった説得のおかげで鳥取に来てくれることになり、結婚する運びとなりました。

「周囲の反対」は、本当に心配してくれるのもあれば皮肉交じりのもあります。反対に負けないくらいの情熱を持ち合わせ、振り返らずに進んで突破していけるかが人生の挑戦者には求められるのです。

自分の語る夢に反対されるということは、あなた自身がその夢に対する覚悟が足りない証拠なんです。何が何でもやり遂げたいという夢に対する圧倒的な熱量が足りていないのです。あなたがまだ本気じゃないから、周りが心配して反対してくれているんです。

反対意見に対して少しでも納得するのなら、意見に従って夢をあきらめたほうがいい。むしろ反対意見に必死で反論するぐらいの情熱や想いがなければ、夢に向かって進むことは出来ません。夢を実現させる過程で立ちふさがる壁や障害を乗り越えるためには、圧倒的な熱量が必要です。

この夢のために、自らの命を投げ出せる程の「覚悟」があるのか。改めて自問自答してみてほしいのです。

挑戦はしんどくて当たり前です。でも、その先には充実した人生も待っているのです。

人生で挑戦したことがない人の「名(迷))」セリフには、ご用心を。


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