双極性障害: 服薬漏れの危うさと、医療と自然療法とのバランス
自然療法との出会いと、自分勝手な減薬と断薬
現在私は、最小限の寛解維持薬として、炭酸リチウム600mgを、1日1回、夕食後に服用しています。
私は、寛解するまでは、欠かさずに毎日、真面目に薬を服用していました。
ところが、自然療法に目覚め、栄養素のコントロールや、エッセンシャルオイルを使い出してから、薬の服用を忘れるようになりました。
その当時、色々な条件が整い、自分のコンディションがどんどん良くなっていたため、それまで常に抱えてきた双極性障害の症状への危機感を、なんとまぁ、感じなくなっていたのです。
それで私は、自分の判断で勝手に少しずつ減薬し、ついには断薬してしまったのです。
断薬後、しばらくは、身体から薬が完全に抜けた軽やかさを味わいました。
「なんて素晴らしいんだ!薬はもう必要ない!!」
私はそう思っていました。
ところが、日が経つにつれ、次第に躁の症状が出始め、遂に、激しく躁転してしまいました。
今振り返っても、あの時の躁は、よく選挙に立候補しなかったな...というほどに、高いものでしたw
常に溢れてくるアイデアを、録音しながら、他のことをやり、ほとんど寝ずに、日中はオフィス仕事、夜はサロン仕事、それ以外の時間は、海外とのメールのやり取りをしながら、パワポでオフィスワークのマニュアル作りをし、友人ともプライベートなやりとりする、という毎日でした。
そんな状態が、2か月は続いたと思います。
狂気じみていました。
さすがにこれはマズイと自覚した私は、主治医に正直に断薬してしまった事を伝えました。
その上で、薬が身体から完全に抜けた状態のコンディションの良さを伝え、なるべく身体に負担の少ない、代謝の早い薬を処方してもらうようお願いしました。
こうして私は再び、服薬を再開し、躁を落ち着かせることができたのです。
薬の血中濃度と服薬ルーティーン
この経験から、私は、勝手な判断で減薬や断薬をすることは二度とするまい、と思いました。
しかし、寛解しているため、コンディションに対する危機感は以前よりも薄まっている気がします。
おそらくその為でしょう。
時々、薬を服用し忘れたり、まぁいいやと放置して、服用しなかったりする事が増えてしまいました。
主に、鬱か、混合状態の時に、億劫になって、そうなってしまいます。
なんともおバカで、頭の硬い話なのですが、実は私は、夕食後に飲み忘れたなら、次の日の夕食後まで薬は飲まない、という、おかしなルールに囚われていました。
そのルールでいくと、まるまる48時間近く、薬を服用しない事になります。
私達がなぜ薬を服用するか。
それは、常に必要な成分を脳に、また、血中に補う為です。
それなのに、おかしなルールに囚われて、私は頑なに、"夕食後"というルーティーンを守って来たのです😅
最近になって、ようやく、思い出したらすぐに、または、翌日起きたらなるべく早く、服用するようになりました。
そう思うようになったきっかけは、血液検査でした。
ニュージーランドで血液検査をした際に、医師から、私のリチウムの血中濃度は治療レベルに達していない(検査当時)と、説明されたことがありました。
その後、その検査結果に従って、私はリチウムの量を増やしたのですが、少し良くなかったコンディションが、安定しました。
それ以来、私は、血中濃度について気にするようになりました。
これ、大事な事ですよね。
服用し忘れたり、億劫で、あえて飲まなかったりしても、翌日の同じタイミングまで待たずに、なるべく早いタイミングでお薬を服用することを、おすすめします😅
そんな謎のルールに囚われていたのは私だけかもしれませんが 笑
現代医療と自然療法のバランス
寛解を維持するためには、処方薬のチカラは必要です。
飲まなくても大丈夫だろう、といって、服用しない日が何日も続くと、やはり、何かがおかしくなっていきます。
私は、自分自身がホリスティックケアのセラピストであるので、代替医療として自然のものを活用する事を推奨しています。
しかし、現代医療と、自然療法による代替医療は、"対"でなされるものだと考えています。
何から何まで全てを自然療法で行うべきだと、私は考えていません。
自然療法は、正直なところ、手間もお金も掛かります。
そして、それを薦める人達全てが、医師レベルの知識と経験を備えているかというと、そうとは限りません。
しかし、素晴らしいものです。
日常生活で必要な、胃腸薬、頭痛薬、風邪薬、傷薬などなど、自然療法で代用出来るものは本当に沢山あるのです。
また、身体を内側から強くしていくものも、沢山あります。
そういった、自然療法の可能性の大きさから、"西洋の薬は身体に害しかなく悪である" と考える自然療法士の方や、それを薦める愛好家の方もいらっしゃるようです。
しかし、私はそうは思いません。
医療には医療にしか出来ない事というのが、あるのです。
自然療法は、医療とバランスよく活用していく。
これが私のポリシーです。
なぜ私が寛解していられるか、それは専門医による治療(入院、服薬、カウンセリングなど)を、地道に続けたからに他なりません。
ある程度まで医療が私を回復させてくれていたから、自然療法が、即効性を伴って私に作用したのだと考えています。
私達は、あくまでも、医師による治療や服薬ルーティーンを守るようにしたいものです。
その上で、生きやすさや、積極的治療のために、自然療法を取り入れたり、その他の対症療法を増やしていく、というのが、私の考えです。
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@m.n_honesty
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