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見上げる、他愛もない会話
私なんか必要としない会話は進んでいく。
エスカレーターに乗る人を、階段で走って追いかけてるような感覚。
たまに気を使って振られる話題にもユーモアを持って返すことができず、
もしかしてこの場に私がいない方がむしろスムーズなんじゃないかと思っしまう。
それを勘づかれてしまわないよう、わざと気丈に振る舞う自分を客観的に見て情けなくなっていた。
同じ時間を共有しようとする私のエゴはいつまで通用するだろう。
宇宙オーケストラ楽団の襲来
子供の頃の想像力は無限大だった。
プールに溜まってる水が一瞬でゼリーになる魔法とか、空から見たらこっちが空だとか、自分たちは誰かの頭皮の上で生きるただの毛じらみなんじゃないかとか。
一番怖かったのは、「地球温暖化」を「地球音楽家」と聞き間違えており、環境汚染を続けると罰として宇宙オーケストラ楽団を名乗る宇宙人達が楽器を武器に地球を破壊にしに来ることだった。
バイオリンの音波で建物を破壊し、チェロは
どこかへ向かう婆さん
仕事柄、運転をしている時間が長いのだが、田んぼ畦道をシルバーカーを押しながら歩いているお婆さんをよく見かける。
おそらく都会にはない田舎を象徴する光景の一つだ。
彼女達はいったいどこから来てどこへ向かっているのだろう。
勝手な偏見でシルバーカーには市場で選ばれた大根が積まれていると思っているが、実際はどうなんだろう。
腰を曲げながらも少しずつ一生懸命に歩く姿は、地の果てまで進んで行く気なんじゃな
悩みを吹き飛ばすツービート
落ち込む出来事があった日の帰り道は決まってツービートの曲を聴く。ツービートとはメロコアやパンクで多用されるドラムの高速ビートを指す用語であり、ビートきよしとビートたけしによる漫才コンビとは無関係。
知らない間に出ていた鼻くそをぶら下げながら女の子と喋ってしまった日、買ったばかりのTシャツにラーメンの汁を飛ばしてしまった日、似たような情けない気持ちになった経験は誰にでもあるだろう。
そんな日は