どこかへ向かう婆さん

仕事柄、運転をしている時間が長いのだが、田んぼ畦道をシルバーカーを押しながら歩いているお婆さんをよく見かける。
おそらく都会にはない田舎を象徴する光景の一つだ。

彼女達はいったいどこから来てどこへ向かっているのだろう。
勝手な偏見でシルバーカーには市場で選ばれた大根が積まれていると思っているが、実際はどうなんだろう。
腰を曲げながらも少しずつ一生懸命に歩く姿は、地の果てまで進んで行く気なんじゃないかとさえ思ってしまうほどにパワフルだ。
そのくらい、私にとってはよく見かけるのに実態の分からない不思議な存在。

「子供叱るな来た道だもの 年寄り笑うな行く道だもの」
なんて言葉があるが、そんな彼女達を見ていると笑おうとはまず思わない。
自分の足で歩く姿に、心で尊敬と応援を送る。

G-FREAK FACTORY - 日はまだ高く

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