対人関係の言い訳

最近、初めましてから始まって仲良くなるための時間を過ごす機会が多い。
文章というのは中心にある核を最短距離で伝えるのではなくて、その周りの事象を説明することでぼんやり見えるシルエットを読み手がどう感じるかを楽しむものだ。
だから回りくどい言い方をしてしまったが、要は友達が増えたということだ。

学生が終われば友達の数なんて変わらないと思っていたが、これまでの繋がりがまた新しい出会いへと導いてくれた。

そんな出会いに対して、私はいつも関係を深めようと急いでしまう。
言葉遣いを気をつけてみたり、よく笑ってみたり、わざとガサツに接してみたり。
大したユーモアセンスのない私は人との距離を縮めるようとするとき、自分を偽る他に方法がないように思えてしまう。
自信のなさの表れがコミュニケーション方法に出ているのだろう。
そうしてでも魅力のある人間だと思われたいし、
なにか印象に残る部分がないと必要とされないんじゃないかと不安になる。
そんな冷たい人達ではないのは分かっているが、周りの自分を比べたときにどうしても卑屈になってしまう癖がある。

ではどの瞬間が本当の自分なのだろうか。
この文章を書いてるときはかなりネガティブだ。
古い友人といるときは子供のような幼さが蘇る。
新しい友人といるときは前述の通りだ。
家族といるときは優しさに甘えて怠惰だ。
1人でいるときは当然無口だ。
仕事をしている時はそれこそ別人格を演じてる。
その全ての自分の囲まれた真ん中に浮かび上がる朧げなシルエットに本当の私がいるなら、
全ての自分に嘘はないと思える。

10-FEET - Fin

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