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3年の葛藤経てリリース!自分を自分でコントロールできるようになる「自分の教習所」

2020年に創業したNO WALLs, Inc.。
3期目を迎える今年、自社にとって初めてとなるプロダクト、セルフマネジメントスキル習得プログラム『Beat -self-』がリリースされることになりました。

リリースに至った背景や、これまでの道のりには一体どんなことがあったのか。
インタビューを通して紐解いていきます。

Beat 代表 高橋 奎

NO WALLs株式会社代表取締役 / Beat 代表 高橋奎

プロフィール
ビジネスプロデューサー/メンタル学習トレーナー
2015年にNPOカタリバにてキャリアをスタート。その後、人事コンサルティング会社STARMINEに入社。2020年に独立し、NO WALLs株式会社を創業。ビジネスプロデューサーとして、ベンチャー企業の新規事業立ち上げや、HR関連の事業づくりを支援。2022年、会社経営をしながら、READYFOR株式会社にてクラウドファンディングのプロデューサーとして、Jリーグクラブ等のクラウドファンディングを担当。
現在は、Beatの事業責任者を担いながら、ビジネスマン向けのビジネスコーチングや、NewsPicksCreations、合同会社E3、NPO法人等でビジネスプロデューサーとして事業支援を行う。コーチング/ファシリテーション歴8年。


創業から3年、自社プロダクトが生まれるまでの葛藤

ーまずは、NO WALLs, Inc.がこれまでやってきたことについて教えてください。

NO WALLs, Inc.は、全員業務委託ベースでの契約、いわばフリーランス集団という少し特殊な形態の会社として3年前に創業。ビジョンづくりを主軸に、それに紐づくコミュニケーション設計としてコミュニティの構築やブランディング、PRマーケやチームビルディングを行ってきました。

これまで、大手企業の宇宙開発事業のファンマーケティング支援や、パートナーである共創型商品開発支援サービス「NewsPicksCreations」におけるロッテ様とのプロジェクトの支援、ベンチャー企業でのビジネスコンサルティング支援など、さまざまな企業さまのサポートをさせていただきました。

現在もNO WALLs, Inc.はコンサルティングとして各社の事業サイドに入り、「消費者向けにどのように商品やサービスを届けるか」「どうやってファンを作りながら認知度を広げていくのか」「どうやったら採用活動、組織運営はうまく行くか」ということを、あらゆる面から模索し課題解決を行っています。

ー主に企業向けのコンサル業を行ってきたんですね。なぜ、3期目を迎えるこのタイミングでプロダクトをリリースすることになったのでしょうか。

各企業さまとのお仕事に全力で取り組む一方、設立当初からずっと「自社プロダクトを作りたい」という想いを抱いていました。

リリースまでに時間を要したのは、どんなものを自社プロダクトとして世に出そうか、たくさん悩んだからです。自分自身を商品にするイメージはありましたが、会社として「自分が作ったもの」で貢献できるイメージが持てず、世の中に価値があるプロダクトを作れないことに苦戦していました。

ー自社プロダクトについて考える中で、具体的に悩まれた点について教えてください。

個人事業主の期間も含め、これまで自分がやってきたことって、企業さまによって提供方法も提案内容も変わるんですよね。形を変えながらバリューを発揮していく、もちろんこれも価値があるものだと思っていますが、自分在りきなものになってしまいがちです。

プロダクトを作るとは、自分の思考をモノに落とすということ。そしてそれがいろんなものと掛け算して人の元に届くもの。基本的には「良い感じにチューニングをする」「自分が最後になんとかする」というのが通用しません。

自分の手から離れた状態で価値を発揮できるもの、ビジネスにもなって社会貢献できるものでなければならないと考えた時、そこまで負荷をかけてつくりたいものって一体なんだろうと、ずっと悩み考え続けてきました。

“良いもの”を作ろうとする時の、オモシロさと難しさを感じた3年間でしたね。

関係性改善の限界。自律した個人を育む必要性

ーこれまでは主にtoB向けの仕事をしてきたと伺いましたが、なぜ人材育成領域、それもtoC向けのプロダクトを開発することになったのでしょうか。

そもそもの背景のひとつに、自分の原体験があります。
今までフォーカスしてきたのは、「人と人の関係をよくすること」「出会いの質を高めることで世の中に変化を加え、人々を幸せにしていきたい」ということです。仕事としても、採用や組織開発のコンサルや、企業のブランドや事業を人に届けるお手伝いなど、人に対してコミュニケーションを起こし、体験を作ることで、外部から刺激を加えることで人を変化させていくというアプローチがほとんどでした。

しかし、次第に外部からのアプローチに限界を感じるようになりました。
ここ数年「組織開発」がホットワードとしてよく取り上げられていますが、個人的には「自律した個人がもっと増えないと、関係性改善をいくら頑張ったとしても個人がうまくコミットメントしていくことは難しい」と思っています。

これからの世の中に必要なのは、「組織を良くしていくこと」よりも「一人ひとりが自律した個人になること」なのではないか、そんなふうに考えるようになりました。

自律性を持つために必要なのは、セルフマネジメントの仕組み

ー 外からの刺激ではなく、一人ひとりの内側からの動機付けが必要なのではないかということですね。そう考えるに至ったきっかけについて教えてください。

ひとつは、学生時代に深く関わっていたNPO法人カタリバでの経験です
カタリバでは、「利害関係のない関係性で対話やコーチングを行うことで、個人の内発的な想いに気づき動機付けされ、アクションできる」という考え方を元にさまざまな活動をしてきました。

もともと自律した個と人の関係性をどうデザインできるかに興味があった自分にとって、カタリバでの経験は非常に大きな財産になりました。今の自分や事業に通ずる根幹が作られた一方で、内発的な想いを元にアクションするためには、常に外部の人がコミュニケーションをはかり自律性を高めるのではなく、ある程度個人の自律も必要なのではないかと考えるようになりました。

もうひとつは、ここ2〜3年、自分自身のモチベーションがかなり上下していたというのが大きいですね。
個人事業主、そして事業主として、誰から何か言われることもなく、クライアントの要望にしっかり答えて価値を発揮できれば生きていける。そんな中、自分で自分の人生をマネジメントするための術がないと、幸せであるために生きていくのが難しいと感じるようになりました。

この期間、いろんな人に相談したり、書籍の情報やアドバイザーの方の支援を元に自分でストレスマネジメントしたり、目標をつくって過ごすうちに、徐々に「自分の人生をどう生きていくか」というところにコミットできるようになりました。

ー最近「コーチング」というワードをよく耳にします。対話を通して自分自身に向き合い、理解を深めるだけでは、セルフマネジメントスキルを得るのは難しいのでしょうか。

自分も過去にコーチングスクールに2度通っていたことがあるのですが、結局は自分で変わることが重要で、個人的にはコーチングだけでは補えないものもあるなと感じています。

漠然とした対話やコーチングを日々重ねるだけだと、人によっては自分自身で変わる方法が分かりづらいと思うんです。基本的にコーチングは、目的達成のためのアクションプラン作りや、自分の本音に向き合い言語化するなど、話すことに重きが置かれます。体系だったものを得られるわけではないので、コーチのスキルによって得られるものが違ったり、自分自身で再現が難しく伴走者がいないと成り立たないというケースも多いのではないでしょうか。

セルフマネジメントスキルは、変数の多いこれからの時代において、非常に重要なことだと思っています。終身雇用の崩壊が叫ばれる中、同じ会社に在籍し続け、階段式に定められた目標を追っていくといった構造も長くは続かないでしょう。そうなると、幸せであるために生きる上で、ストレスを上手くコントロールすること、自分の目標をアップデートし続けること、日々のタスクマネジメントやアクションすること、といったセルフマネジメントスキルが必須になってきます。

自動車の教習所はあるのに、なぜ自分の教習所はないのだろう。自分で自分のモチベーションを高めた方法を、もっと体系化して人に届けることはできないだろうか。そんな想いから、セルフマネジメントスキル育成プログラム『Beat -self-』の開発がスタートしました。

自分らしく自分をコントロールできるようになる「自分の教習所」

ーストレスやモチベーションで悩んでいる時、どうしたら良いか路頭に迷ってしまう人が多いと思います。自分自身で解決できる方法を体系的に習得できるというのは魅力的ですね。

周りのフリーランスや経営者を見ていると、ある程度稼げるようになるとモチベーションが湧かないという悩みを持ち始める人が増えてきたように思います。大体は、売上を上げていくという方向性に進むんですが、そうなると活き活きさが失われていく人が多い印象です。

そうなった時に、自分は本来どうありたいのか、どのような時に幸せを感じるのかを、客観視して生命科学・心理学的観点から自分をコントロールできると、自分自身で上手に幸せである状態を作れるようになります。

実は当初「フリーランスと経営者に最高のマネージャーを作る」をコンセプトに掲げたサービスを考えていましたが、これはボツになりました。
この状態は、僕たちが常に横にいて伴走することを前提としているからです。ビジネス的な側面でも、使い続けてもらうことが売上になり、そのためのアプローチをし続ける「いつまでも契約を続けてもらうためのコミュニケーション」が発生してしまうことへの気持ち悪さがあるよねと。無期限で契約が続いていくという状態は、ビジネス的には良いかもしれませんが、それだとビジョンには近づけないと判断しました。

なので、2か月完結でポータブルスキルとしてセルフマネジメントというスキルを身につけられるようなプログラムを作りました。

ー 『Beat -self- 』の具体的な内容について教えてください。

パーソナルコーチと共に、2ヶ月で「生命科学・心理学」に基づいた「体系だったセルフマネジメント」を学び、実践、習得をしていくプログラムになります。プログラムを通して、メタ認知能力、ストレスマネジメント力、セルフイメージ/目標設定/行動力、タイム/タスクマネジメントを得ることで、セルフマネジメントができるようになります。

具体的な支援内容としては、「合計8回の個別セッション」「7種類の動画コンテンツ」「毎日書く日記/ジャーナリングへのコメント」の3つです。生命科学・心理学的な知識のインストールを行い、自己理解を深めストレスと目標のマネジメントをできるようになるためのワーク、そして目標から行動へと落としていく実践を経ることで、2ヶ月という短い期間でセルフマネジメントスキルが身につきます。

おそらく皆さん経験があると思うのですが、「ストレスを感じる」「なんだかやる気がでず無気力だ」というのは、なぜその状態が起きるのかを生命科学的に説明することができるんです!

例えば気が進まない業務を行いながらモヤモヤしている時、ストレスレベルが高い状態である「Cモード」であることをまず理解します。Cモードは「〜しなきゃいけない」という物質が出てくることで生まれ、一点集中、つまり視野が狭い状態になっています。

そんな時は深呼吸によって落ち着きをもたらし、セロトニン分泌を促すことで「Sモード」に切り替えることができます。シチュエーションに応じて、ワクワク感や集中力を高める「Dモード」への移行を促すことも可能です。

このように、人間の仕組みから自分自身を捉えることで客観的に自分自身を理解し、ワークや実践を通して適切なアプローチ方法を知ることで、自分自身を好転させることができるようになります。上記のようなことをひたすらしていくイメージです。

ーどんな方におすすめしたいプログラムでしょうか。

『Beat -self-』には、「人生を全うする人が増えてほしい」という想いが込められています。

自分の力を発揮しきれてないと感じている方、モチベーション維持に悩んでいる方、自分自身の指標が定まってない方におすすめです。

特にフリーランスや経営者は、自己内省が得意でPDCAを回すのが早い方が多いので、パフォーマンスの上昇変化をすぐに感じられると思います。自分自身の時間の使い方や、目標の設定の仕方がダイレクトに収入にも繋がってくると思うので、売上としても成果が現れやすいのではないでしょうか。

また新卒入社後、仕事にも慣れている中で、自己改革が必要だと感じている方にもおすすめです。
『Beat -self-』を受講することで体系だったセルフマネジメントができるようになるので、周りの人に対しても相談に乗れる幅が広がります。そういう観点で、マネジメントをする立場の方にもぜひ受講していただきたいですね。

プログラムに関連したご案内

▼プログラムに興味がある、詳細について知りたいという方は、ぜひこちらをご覧ください。

■個別でのご相談会実施中
個別での相談会を行なっております。セッションも交え、日々への課題感も整理できる機会となりますので、ぜひお気軽に、下記リンクよりお申し込みを行なってください。

●無料個別相談はこちらから(60分)
https://timerex.net/s/kei.takahashi_1d8a_f15d/41911128
※候補日時からのご調整が難しい場合は、公式LINEにてお手数ですがお知らせください
  
また、公式LINEにて、チャットでのご相談や情報発信を行なっていきますので、ぜひご登録ください。(チャットでのご相談はこちらでお乗りしています)


▼本リリースに先立ち、『Beat -self- 』を体験していただいた方のインタビューはこちら


目指すのは共同体で一人ひとりが輝ける状態

ー 最後に、『Beat-self-』を通して、どんな状況を生み出していきたいと考えていますか?

僕が最終的に目指しているのは「共同体の中で一人ひとりが輝ける状態」です。自律しているからこそ、自分として周りにどう貢献できるかを考え、行動し感謝させる。その循環ってすごく幸せだと思うんです。そうやって人生を全うできる人が増えたらいいなと思っています!

今後は『Beat-self-』の受講者を対象とした、コミュニティづくりも行う予定です。
自分の中にいくらコーチがいたとしても、この先ずっと一人で自分を勇気づけ続けることは簡単なことではありません。そんな時に、共通言語が多い『Beat-self-』の受講者同士で相談や壁打ちができると、お互いに人生をより豊かにし合えるんじゃないかと思っています。

ぜひ、楽しみに待っていてください!

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