弁理士・豆太郎

◇職業:弁理士(商標専門)◇★投稿内容:商標・野球・旅行の3本柱★面白くて勉強になるそ…

弁理士・豆太郎

◇職業:弁理士(商標専門)◇★投稿内容:商標・野球・旅行の3本柱★面白くて勉強になるそんな記事を書いています。特に、多くの方に馴染みがないであろう商標について少しでも皆さんに知っていただければこんなに嬉しいことはありません。

最近の記事

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AFURI商標問題を弁理士が考察する

「AFURI」の名称をめぐって商標に関するトラブルが発生している模様。 今回は、この商標問題について弁理士が考察してみます。 なお、 ※1 私なりに極力フラットな視線で考察しています ※2 個人的感想を含んでいます についてはご容赦ください 概要は以下引用ニュース記事からご確認ください (引用:J-CASTニュース様より) この記事を読んだ率直な感想としては、 吉川醸造株式会社に酷であり、AFURI株式会社側の主張が認められるべきではないと考えました。 どうやら「

    • 「大谷翔平」選手の商標を弁理士が実際に調べてみた!

      こんにちは。弁理士の豆太郎です! こりゃまた商標業界に大事件が! なんと大谷選手のフルネームである「大谷翔平」なる商標が中国で出願されたとのことで、早速実際の中国での出願に係る商標を調べてみました! 中国の商標登録出願を以下のサイトで調べることができます。 (https://wcjs.sbj.cnipa.gov.cn/sistm?b9La8sqW=0qRpwFAlqEDiRiZ8USz6sQCW5BR.gFvsHxISglQ0Ks9YknehLPVrFEcBCxSsZs2

      • マーダーミステリー商標出願事案を弁理士が語るよ。

        どうも。 いつも世間の日の目を見ない商標の問題について、ボヤが上がった時だけ登場する弁理士の豆太郎です。 今回、有名Youtuber様および企業が「マーダーミステリー」等の商標登録出願がなされたというニュースを目にしました。 業界の人間としては既視感があるのですが、こちらの件を弁理士目線で語ってみようと思います。 1、特許庁の今後の判断 さて、「マーダーミステリー」など数件の出願ですが、今後特許庁はどのように判断するかをまずは簡潔に。 少なくとも、商標「マーダーミステリ

        • 「立つ鳥」を見送った日。〜退職者はこう見られている〜

          早寝早起き。 十分な睡眠といい食事。 そして、適度な運動。 教訓となる事項は特段のとがりもなく平凡なもの。 それでも言われ続けるからこそ、実は大事なもの。 上の3つはどちらかというと日常生活に関するものだが、 ビジネスにおいて、 当たり前すぎて何の面白みもないけれども 重要すぎるほど重要な教訓と言えば、 私は、 「常に謙虚であれ」 だと思っている。 どうやら同僚が辞めるらしい。 ただ、恒例のメッセージボード贈呈等の心ばかりのイベントがないなど、 事務所内にビミョー

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        AFURI商標問題を弁理士が考察する

          「BIG BOSS」は一般人が商標登録できる?

          今年は、その愛称を使用することはやめてしまったけれど、昨年は愛称として頻繁に使用されていた「BIG BOSS」。 その「BIG BOSS」が日本ハムファイターズの新庄監督の愛称であることは、野球ファンなら常識!! では、この「BIG BOSS」のネーミングは、一般人は商標登録できるでしょうか? 1、「BIG BOSS」は商標登録できる? 結論から、言いましょう。 一般人は商標登録できません!! いや、正確にいうと、かなり難しいことになります。 理由としては、「BIG

          「BIG BOSS」は一般人が商標登録できる?

          「ぞうきんがけ」は必要か?〜キャリアに悩む若い人に伝えたい〜

          キャリアに悩むことは多いですよね。 特に、若いうちは自分の中での判断材料が乏しく、従事している仕事や作業が意味ある行動が否かも分かりづらいものです。 「だからこそ余計悩む」の無限ループになってしまう。。。 今日はそんなモヤっと感情を抱えている特に若い方へ応援の意味も込めて、私の実体験とともに判断の材料を提供します。 少しでも何かのヒントになれば、嬉しいです。 1、ぞうきんがけなんて意味がない 「ぞうきんがけ」。 ビジネスシーンでは、「地道な下積み的な作業」の比喩的な表

          「ぞうきんがけ」は必要か?〜キャリアに悩む若い人に伝えたい〜

          日清食品G.の商標戦略をみる!

          食品メーカーの巨人、日清食品の登録商標を調べてみました。 王道ブランドの商標、変わり種商標、最新のシリーズ商標など色々取り揃えております。 最後には、日清食品が巻き込まれたちょっと不運なパロディ事件もご紹介しますので、ぜひお付き合いください。 1、王道ブランド商標をみるまずは間違いない超著名ブランドから。 カップラーメンは結局これで間違いない。 キングオブインスタントラーメン! どうでしょう?今、チキンラーメン食べたくなりました? 私は、カップうどんはどん兵衛派で

          日清食品G.の商標戦略をみる!

          「推し」を調査!

          以前、姉との会話でこんなことがありました。 私:「このアイドルファンなんだ?」 姉:「『推し』な。 」 私:「ハマってるんだ?」 姉:「『沼』な。 」 私:「(推しまでは分かるが沼ってなんだぁ??)」 沼るともらしいのですが、全くわからない。。。 そうそう。 推し関連商標は結構登録されていますので、一部を紹介します。 1、「推し」関連商標を確認する(かっこ内は登録している商品やサービスを示しております。) ①「推しコン」(41類イベントなどのサービス) 街コンの「推

          「推し」を調査!

          ANYTIME FITNESSっぽい商標を発見した!

          1、出願された商標を確認してみる どっかで見たことあるな。 出願されたある商標を見て、私豆太郎は思いました。 さて、以下の商標を見て、みなさんはどうお感じになるでしょうか。 絵のタッチや文字書体どことなく、エニタイムフィットネスに似ているような。。。(私個人の感想です。) こちら(商願2023-75061)は特許庁へ出願されている商標であり、出願人は山崎順二氏となっております。 エニタイムフィットネス関連商標の権利者である「エニイタイム フィットネス フランチャイザー 

          ANYTIME FITNESSっぽい商標を発見した!

          電車遅延発→図書館経由→弁理士行き

          「電車止まってるし、図書館でも行ってみるか」 当時はまさかこの選択が、自分の一生の仕事を決めることになろうとは知る由もない。 時は大学2年生の頃。 大学での夕方の授業を終え、さて帰ろうかと考えていたときのこと。 何気なくガラケーをいじってみると、電車が止まっていることを知る。 「マジか。はぁーめんど。」 電車が止まっているなら仕方ないか。いつも通り、ゲームセンターでも行こうかと思っていた。 そんなとき、ふと大学図書館が目に入る。 かっこよくいうと、大学図書館が「おい

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          「甲子園」は誰の権利?

          熱闘が繰り広げられている甲子園。 当然、この「甲子園」も商標登録されていたりします。 しかし、野球の「甲子園」にあやかった意外な「甲子園」が登録されていたことを発見しましたので、今回はそちらをご紹介します。 1、そもそも野球の甲子園の正式名称って? 小さい頃から野球をやっていたにも関わらず、正式名称を知らなかった私。 「甲子園は甲子園だろ!」と思っておりましたが、 野球大会としての正式名称は甲子園ではないのですね。 実は、あの野球の甲子園って、「全国高校野球選手権大会

          「甲子園」は誰の権利?

          <野球>連敗中はやっぱりしんどい。

          パリーグのチームで連敗が続いているニュースを見ました。 それも二チームも。 私はもちろんプロ野球選手ではありませんが、少年野球はやっていました。 「大型連敗」という見出しを見るたびに、古き少年野球時代を思い出します。 プロ野球と少年野球では全く異なりますが、同じ「野球」というくくりでこの大型連敗中の、特に選手の心境(体験談)を語ってみたいと思います! なお、文章内には 『豆太郎的連敗中メンタル破壊度チェック表』 も用意しておりますので、お楽しみに。 1、野球はメン

          <野球>連敗中はやっぱりしんどい。

          「X」はやめといたほうが。。。マスク氏。

          ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー この記事を読めば、 ・ツイッターロゴおよび名称変更ニュースを分かりやすく学べて、 ・あわせて商標登録の豆知識を得られて、 ・明日から商標登録のことを少しだけドヤ顔で語ることができちゃう! ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 1、ツイッターの名称を変更するの? 社名や商品名として付けたい名前と商標登録できる言葉やロゴは、必ずしもイコールではありません。 というかむしろ、社名や商品名は極力シンプルに!と考える人も多いため、い

          「X」はやめといたほうが。。。マスク氏。

          <雑記>働いている事務所が好きという弁理士もいる

          います。 ここに。 私自身、いま現在働いている事務所がとても好きです。 1、この記事を書こうと思った理由 ツイッターなどではどうしてもブラック事務所の話とか解雇された話とかが盛り上がりますよね。 おそらく人間は生存本能があるために、よりネガティブ情報に目がいき、ブラック事務所情報の方が拾いやすいのだと思います。 一方、いい事務所の話というのはそれほど表には出にくいです。 なんか自慢のようにも感じられるし、そもそも外に発信する動機もないですし。 ただ、当然いい事務所もあ

          <雑記>働いている事務所が好きという弁理士もいる

          <商標>ネーミングヒント〜「LINE」を一部に含む商標編〜

          1、言葉は変わりゆく世の中の変化により、言葉も変わりゆく。 商標の分野は、基本的に言葉と密接に結びついているため、年々言葉の変化に敏感になっていく自分がおります。 私の学生時代には、 「ケータイ」で「メール」をするのが主な連絡手段でした。 お気に入りの「着メロ」を設定したり、時には「ワン切り」で通信手段を使ったちょっかいを友達に掛けてみたり。 それが今や 「じゃあ、LINEするわー。」になりましたね。 独特のサクサク感と既読マークなどにより、電話メール時代とはまた違った

          <商標>ネーミングヒント〜「LINE」を一部に含む商標編〜

          <野球>セーフティスクイズは認めない

          1、トラウマ・スクイズ私は少年野球をやっていた。 そこそこ運動神経は良かったため、小さい体だったにも関わらずホームランも打ったことがあったし、盗塁も何個も決めた! そんな誇らしい記憶がある一方で、「やらかし」もそりゃたくさんしたものだ。 その中で一番苦い記憶とは何かと問われれば、 間髪なく私はこう答える 「公式戦でスクイズのサインを見逃したこと」 当時のチームのスクイズのサインは、監督の腕組み。 監督が腕組みをしたら「スクイズをやれ」という合図なのだ。 ただ、打席で

          <野球>セーフティスクイズは認めない