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「立つ鳥」を見送った日。〜退職者はこう見られている〜

早寝早起き。
十分な睡眠といい食事。
そして、適度な運動。

教訓となる事項は特段のとがりもなく平凡なもの。
それでも言われ続けるからこそ、実は大事なもの。

上の3つはどちらかというと日常生活に関するものだが、
ビジネスにおいて、
当たり前すぎて何の面白みもないけれども
重要すぎるほど重要な教訓と言えば、

私は、

「常に謙虚であれ」

だと思っている。


どうやら同僚が辞めるらしい。
ただ、恒例のメッセージボード贈呈等の心ばかりのイベントがないなど、
事務所内にビミョーな空気感が漂っているのは鈍感な私でもなんとなく分かった。

その後、その「立つ鳥」は、実は自身の評価に不満を持っていたために退職する(=ケンカ別れにちかい)とのことが耳に入ってきた。

その方は、跡を濁してはいない。
表面上はきっちり仕事をこなし、最後の挨拶も皆にしていた。
しかし、不満を持っていたことに、いささか私は驚いた。
ま、退職の主な理由は不満になるのは何ら不思議はないけど。

ただ、驚いたのは、辞めること自体ではない。
その人の自分自身に対する評価の高さに驚いたのだ。

傍目から見ても、その方は労働環境面で十分な配慮をされていた。
詳細に記載はできないが、それでも働きやすさの環境として悪くなかったと思う。

それでも、自身に対する他者の評価と自分自身の評価に乖離があったようだ。

では、こういう時の必殺技「数字」はどうした?
そうだ、弁理士にとっての自己表現としての数字はもちろん売り上げだ!
その売り上げでの評価を示せば、納得がいくのではないか?

正直、その方はお世辞にも売り上げを上げているとは言えなかった。
なんかちょくちょく休むし。
つまり、数字を提示しても、うまく響かなかったのだろう。


ここで、その方と仲が良かったり、相談したりされたら、愚痴を聞いたり、ズバッと本音を言うこともできたと思う。
でも私はしなかった。自身の薄情さにやや気落ちしながらも、これは自身で気がつかないとどうしようもないことだと思ったからだ。

きっと、あの方は「私はもっと評価されるべき」マインドでいる限りは活躍はできないような気がする。あくまで、予想だけれど。

謙虚な姿勢と常に自分を客観視しようとするマインド。
なかなか持つことは難しいけれど、極めて重要。

勉強になった。

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