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shihoの読了記録

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読んだ作品の備忘録📚一言コメント付き。
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#文学フリマ

【2023読了記録】#13
『歴史学のトリセツ 歴史の見方が変わるとき』2022年初版 小田中直樹著

『歴史学ってなんだ?』続編。言語論的転回について詳しく書いてあり、資料の捉え方が変わる。歴史学の根本を考えることができて、歴史学をやってる人には刺激になる要素がたくさん。

【2023読了記録】#10
『三島由紀夫と楯の会事件』2001年初版保坂正康著

1980年に同著者が記したものをベースにして文庫化。ノーベル賞候補としても名高かった三島が、なぜあの昭和史に残る事件を起こしたのか。三島が示した遺書や檄文などを取り上げて展開。リアルで興味深かった。

【2023読了記録】#9
『性からよむ江戸時代-生活の現場から』2020年初版沢山美果子著

江戸時代における性、特に男女の交合と妊娠・堕胎、性の売買を生活から読み解く。家の存続、性の捉え方の違いなどを史料を分析参照ている。小林一茶が記した史料なども登場。おもしろく興味深い。

【2023読了記録】#4
『性差の日本史 』2021年初版
国立歴史民俗博物館 監修/「性差の日本史」展示プロジェクト

日本のジェンダーを広義的に学べる。詳しく学びたかったら図録に派生できる。歴史的な性差の変遷を見ることができるので、とっても学びが深まる。ジェンダー論には必読。

【2023読了記録】#3
『創られた伝統』1992年初版
エリック・ホブズボ−ム テレンス・レンジャー編著

伝統とは何か。
言葉としては古くから受け継がれるものという認識であるが、実際考えてみるとどうだろうか。本著では近代になってから創られた伝統について事例を挙げて示している。