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【金管楽器】全ての練習は目的のために

おはようございます、音楽家の河野一之です。

今日は普段レッスンやご指導をさせていただく中で感じることを文章化してみます。

お知らせ

まずはお知らせをさせてください。

①10/3017:30~19:30
金管バンドを練習して楽しむ会

コロナ禍になり、金管バンド難民となられた方々のために音楽、アンサンブル、そして金管バンドの楽しさをもっと味わってもらえる様に、本番一切なし、初見、上手下手関係なしの会を開設しています。

今回はPhilip Sparkeのハイランド讃歌で楽しみましょう。

②河野企画ではオンラインレッスンor 対面レッスンも開講中!

無料での体験レッスンもありますのでぜひ以下のリンクまたはDMでお問い合わせください!


③12/19 18:30予定 河野企画5周年企画「The Tuba Recital」

場所:埼玉県南越谷駅、新越谷駅徒歩5分サンシティ小ホール

The Tuba Recital -Project Kouno 5th Anniversary-
出演
ソロチューバ、指揮
河野一之
ピアノ
清水初海
指揮
今井斐
ブラスバンド
Riverside British Brass

詳細は追って

【金管楽器】全ての練習は目的のために

先日こんなnoteを書きました。

今日のタイトルはこの記事とは相反する内容に感じるかもしれませんが、どちらも核になる部分は同じで、今日はその核になる部分にフォーカスした内容になります。

連動させていく

例えば楽器を吹く前のストレッチ、呼吸のウォームアップ、音出し、その後基礎練習や曲の練習に入っていくと思います。

その際に、これら全ての工程が最終的な目標に辿り着くために連動をしていかないといけないと常に思っています。

例えば①ストレッチもより呼吸をしやすく、息のコントロール、フィンガリングや楽器を構える姿勢をしやすくするための
②呼吸のウォームアップも実際に楽器を吹いた際に息を楽に吸ったり吐いたり、楽器を演奏する際の速く遅く、量の多い少ない息などのコントロールをしやすくするために
③音出しもその後の演奏で理想の音が鳴る様に
④基礎練習であれば、どのような曲にも対応できる様に、また自分の得意なこと、不得意なことがそれぞれ伸びる様に、そしてこれらは⑤に繋がり
⑤曲の練習、多くの場合一人きりで本番で吹くことはないので、誰かと一緒に演奏した時により良く聞こえる様に、またたとえソロであったとしてもお客様にどのように聞いていただきたいか目標を持ちながら練習をする
⑥そして本番では演じて奏でるのです。

〇〇用の音で吹いていないか

例えばとりわけよく見られるのが、チューニングです。

チューニングの際に音出しがわりの様な音の出し方、さらには

音程を合わす

という事のみに特化したチューニングの演奏をしており、表現しにくいですがビャーっといったあまり美しい演奏というよりかは「ただ吹いている音」というような音になりやすいのです。

これをこの場では「チューニング用の音」という風に定義すると、そのチューニング用の音でその後基礎練習や曲の練習はほぼしません。

なぜならチューニング用の音はチューニングの時にしか使わず、音程を合わせる!という事だけにフォーカスをした演奏はその後の基礎練習や曲の練習の際に障害にしかなりません。その障害の例で言うと、楽器や奏者の持つ素晴らしい音色がでなかったり、表現の幅が狭まる事です。

チューニング以外にも基礎練習を基礎練習用の奏法で行ってしまったり、全ての工程を含む個人練習を本番を想定しないで行ったりすれば必然的に全ての練習が目的→誰かに聞いてもらう、人前での演奏という点につながらずちぐはぐになり、結果的に自分の思い通りの演奏とは程遠い演奏になってしまいます。

まとめ

僕たちの身体やすぐにその場に適応しようとし、悪気はないのだけれども結果や目的を達成しにくくさせてしまいます。

ですが、全て上記した内容は意識させすればどうにかなるものです。

自分でやると決め、行っていく動作全てを「何のためにやるのか」「目標はどこなのか」意識して行うのとそうでないのとでは結果が雲泥の差になります。

ぜひ騙されたと思ってお試しください。素晴らしき管楽器ライフを!

Thank you

Kazz


サポートして頂いた支援は全て金管楽器や金管バンドの奏法の研究、音楽を使ったエンターテイメントの発展に使用させていただきます。