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【金管バンド】金管バンドとの出会いから今まで⑯

おはようございます。音楽家、チューバ奏者、指揮者、金管バンドディレクターの河野一之です。

おでんが美味しい季節が参りました。土鍋いっぱい作って数日かけて食べるのが好きです。

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12/15(日) Riverside British Brass Christmas Live

12/28(土)年忘れ、イギリス周遊歌合戦2024

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前回

前回に引き続き自分の金管バンド歴をアウトプットしてみます。前回のものはこちらからご覧ください。

【金管バンド】金管バンドとの出会いから今まで⑯

前回⑮では絶対に負けられないコンテストであったヨーロピアンで勝ち、その前の大敗であったウェールズ地区大会での汚名を見事挽回したコーリーバンド。

河野自身も絶対に勝ちたい大会、負けられない大会と心の底から頑張ったコンテストだったので本当に嬉しかったのを覚えています。今回はその大勝ちしたヨーロピアン翌日の朝からです。

欧州選手権2013翌日

今だに色濃く覚えていますが、優勝した翌日の朝ベッドの上で起きたあとすぐにSNSを確認し、本当に自分たちが優勝したんだと再確認し安心したのを覚えています。それほど執念深くなっていましたし、切望していた結果だったので夢でなくて本当に良かったのです。

ヨーロピアンで優勝をした翌日はオスロ市内でほんの少し観光時間があり、トムとトムがどこからか連れてきたノルウェー美人(多分後述のアイカンガーのコルネット奏者)と3人でハードロック・カフェ・オスロ支店でお茶をし、前日共にヨーロピアンで競い合い2位だったノルウェーの強豪バンド、アイカンガー(Eikanger-Bjørsvik Musikklag)とのバンドスタンド内での野外コンサートでした。

まずはアイカンガーの演奏

その2以降はこちらから

そして我々コーリーの出番、とってもいい天気でみんなサングラスをしていて、「演奏中にサングラスなんてしていいんだ!」とカルチャーショックだったのを覚えています。(今では河野も普通にします。)

画面右下に前日取ったトロフィーが並べられています。外で反響版がなくても、前日ヨーロピアンで疲れていても最強です。

この後、飛行機の時間があるので爆速でToccata in d minor / Bach。なんといったって前日勝っていますから絶好調です。(映像はありがたいです、今は亡きイアンも映っています。)

そうして、みんなでダッシュで空港に行き、河野はオスロにミュートを忘れボス・オースティンに超謝り、バンドルームにはBrass in Concertのトロフィーと共にヨーロピアンのトロフィー三種が並びました。

翌日大学に行くと金管専攻の仲間たちからも(大学自体小さいので本当にみんな家族のように仲良し)、先生方からも祝福をいただき夢ではないのだと再確認でき本当に嬉しかったです。ウェールズにBiCとEuropeanのトロフィーたちを持って帰れて本当に光栄でした。

大学院の卒業

ヨーロピアンで優勝したのも束の間、次は4年に1回開催される音楽のオリンピック的イベントワールド・ミュージック・コンテスト金管バンド部門(World Music Contest)への準備が始まりました。
(全然休む暇がない!!!!)

セクションリハの合間に撮影。バンドルームの扉。

さらにそれと共に週末のコンサートラッシュも平常運転でガンガン入りますし、それと並行して大学の卒業試験も迫ってきています。まさしくこの時期は秒刻みで生きていました。

あと確かこの時期に2日間でCDを3枚作るスケジュールが組まれ、そのうちの一枚は先日Europeanで演奏したPerihelion含む難曲特集でものすごい成長をさせてもらいました。(無茶振りに答えられてこそバンズマンです。)

西イングランドのブリストルそばのThe Playhouse in Westonで演奏した時(6月)

合間を縫って、院卒業試験のための新作をTom Jones(作曲科学生)に委嘱したりました。

作曲科のコンサートを聴きに行き一目惚れして作曲を依頼

その時の作品はこちらから、『An Afternoon in Spring』

大学の学部や院の金管低音チームで年度終わりのパーティーも楽しみました。(イギリスは九月始まりの7月終わりなため)

みんな仲良し
Team Bass

Graduation

Royal Welsh College of Music Drama(通称RWCMD)、王立ウェールズ音楽歌劇大学の院(PGDip)と学部の卒業式は首都カーディフにあるSt. Davids Hall(聖ディヴィッドホール)で開催されます。

衣装は有料で貸してくれます。帽子が似合わなすぎて笑えました。

正直自身の研究とコーリーでの活動、自分を生かすので精一杯で本当にあっという間の2年間でした。訳もわからないうちにこの日が来たという感じです。でも本当にお世話になった先生方にスタッフの方々、校舎、通学路、パブ(イギリスは大学内にパブがあることがほとんどです。)、全てがいい思い出です。

そして、なぜか卒業する我々も大学バンドでの演奏を半強制され(笑)、卒業生の衣装のままガチ演奏。最後の最後まで最高です。

卒業生が多かったからかも。左からピーター、カズ、ジェイク、ジェームス
左から金管の主任ケヴィン、カズ、ブラスバンド主任ボブ。お二方には死ぬほどお世話になりました。一生頭があがりません。ボブはDr.を持っているのでこの帽子。
チューバのお師匠さまNigel Seaman、はじめ英語も全然訳わかっていないどこの誰だかの日本人なのに本当に良くしてくださりました。彼のメソッドはもちろん今だに自身の演奏にもご指導にも使っています。

さて、こんな風に素晴らしい卒業式を過ごしたように見えますが(実際過ごしたのですが)、内心は式中も少し焦っていました。なぜなら卒業式が終わったら通常みんなでパーティーなのですが、Coryメンバーの河野たちはそんなぶったるんでいる場合ではありません。河野も上記の師匠との写真を涙目で撮ったあと感動の中、ダッシュで衣装を返し、大学のBb Bassも友達に返却を頼み、家にとんぼ返り。理由は、

World Music Contest(世界音楽コンテスト)のため、卒業式当日にオランダのカークレイド(Kerkraide)に飛ばなければならなかったのです。

その集合時間が迫っていたので卒業の余韻に浸るのは5分、その後すぐさま臨戦体制で帰宅し、衣装と楽器を持ってダッシュでピックアップしてくれるバンド仲間の車の待ち合わせ場所へ向かいます。

本当にドッタバタでしたが、ひとまずしっかり卒業証書はいただいたので家に大事に保管し、気持ちを切り替えました。RWCMDでの思い出もとても濃厚ですし、研究させていただいたあの2年間は絶対に忘れません。通わせてくれた親には本当に感謝しています。

最後に

ヨーロピアンが終わり、大学院も終わったと思ったらすぐさま世界音楽コンテスト、まだまだ河野の留学は終わりません。7月に入り残り2ヶ月ですが、荒波に揉まれまくりです。(感謝)

次回は激闘のオランダ、カークレイド。河野の人生史上最高においしいビールに出会ってしまったカークレイドで、世界各国のバンドと激闘です。

本日もここまでお読みいただきありがとうございました。
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こちらから続きがご覧になれます。(公開後)

Thank you

Kazz

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