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【金管楽器】練習の続け方

おはようございます。

チューバ奏者、指揮者、金管バンド専門家の河野一之です。

何事も継続無くして上達するのは難しく、この金管楽器に関しても同様。

例え「そんなの吹けるわけない!」と一度勘違いしたものに関しても練習し続け、研究し続けることで夢の先だったような技術が手に入ることも珍しくない。

しかし、文字で書くと簡単だけれども実際にはこの「継続」ほど難しいものはない。

何かをひたすら探求し継続することを苦に思わずにできる人=つまり得意な人は数多くはないだろう。今日はそんな人のために

金管楽器の練習の続け方

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1、素晴らしい奏者の演奏を聞く。

当たり前だと言えば当たり前だが、世界中に数多いらっしゃる素晴らしい奏者の演奏を聞く。しかもできれば実際にコンサートに足を運びライヴで聞くのだ。

世界中にと書いたが、もちろん邦人の巨匠たちは国際線の飛行機を使わなくても同じ国内で彼らの素晴らしい音楽を披露してくださっている。今で言えばライヴ配信や収容人数を少なくしてのコンサートも開かれているのでそれを聞きに行くのだ。

音楽の楽しみは演奏だけではない、巨匠たちの演奏を聞くことでその雰囲気や音楽、ステージ運び、所作など多くを学べる。その中でもとりわけ音楽の解釈、楽器の演奏技術にはどうしたって我々は注目してしまう。

そんな巨匠たちの演奏を聞き「うますぎる、やばい」と自分と巨匠を比べて凹む人もいるかもしれないが、多くは

「自分もあんな演奏をしてみたい!」

と楽器を始めた頃のような純粋な羨望の眼差しを向けることだろう。

そうなると多くの場合、今すぐ練習したい欲求がくる。そうしてモチベーションをあげ練習に励むのだ。

もしその巨匠がCDや動画配信をしていれば暇さえあれば聞く。そうして何度もあの時のモチベーションを思い出し練習を行う。

憧れれる美しい音楽性や音色を常に聞くことは自分の音楽性や音色まで変化させ、また練習のモチベーション自体も維持できる。

オススメする。

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2、目的を持って練習する。

1と少し被るところがあるが、

今日はなんのために練習をする!

というのを決めておくと練習は捗る。

漠然と目的もないまま練習を行うのも「閃き」待ちのような状態で楽しいは楽しいが目的を持って練習をすることで

・どんな演奏
・どんな音で
・どんな状態で
・どのように

といったHow, Whatを主軸に自分自身の音楽や奏法を考えながら練習できる。これはその目的も得ることができるし、さらに運が良ければさらに発展した新しい閃きさえ得ることも多い。

目的地がわからないままダラダラとドライヴするのもありだが、場所を決め、その土地の美味しいものや観光地を調べていくのはワクワクする。

これと同じで「こんな風に演奏できるようになりたい!」という目的を持って練習をし始めることでより具体的な練習方法やできた時のワクワク感を胸に練習に励むことができる。つまりモチベーションがあがり継続しやすくなるのだ。

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3、誰かと一緒に練習をする。

これはとりわけ基礎的な練習で効果が発揮するものであるが、
相当なストイックさやモチベーションを持っていない限り

筋トレのような1人で自分を成長=変えていく練習というのは継続が難しい

どうしたっていつもやっていて楽な=成長の必要のない練習に偏ってしまう。しかし誰か自分以外の奏者と一緒にお互いに基礎練習のパターンでも提案しながらやっていくといくつかポジティブな面が出てくる。

・人に聞かれているという意識が出るためより良い演奏をしようとする。
・相手もいるためダラダラと休憩を取れない=サボる暇がない。
・アンサンブル=誰かと何かを共にするということは人間の本能的に楽しい。

1人で生きていくのが好きという人もいるけれど、多くの人はその本質的に誰かと何かをすることを喜びに感じる

そのため単調になりやすい基礎練習であっても誰かと一緒に行うことでモチベーションが上がり、さらに楽しく行うことができる。

最近ではプロ奏者がZoomを使い基礎練習やウォームアップを一緒にやる企画を立て一般の参加者を募り彼らの知識を共有してくれる時間を作っている。(ちなみに河野も行なっている。)

コロナ禍で集会が禁止されていたが今現在(2020,9/14)ではコンサートも許されてきているし、オケや吹奏楽、金管バンドなどのアンサンブル練習も元の活気を取り戻し始めている。

この機会に友人を誘って基礎練習を行なったり、プロ奏者の基礎練会に参加したりしモチベーションアップはいかがだろうか?

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まとめ

僕たちプロ奏者は演奏することが仕事なことが多いため楽器に触れられる時間も多い。(=好きな練習を好きなだけできる環境があるというわけではないのはご承知頂きたい。)

しかもモチベーションをあげ練習に励む方法を何となくみな知っているためこれまで練習を続けられてきてプロとして活動をしている。

しかし、普段お仕事をされながら演奏を楽しまれている方々にとってモチベーションを維持したり継続を行うことが簡単ではないことは重々承知している。

そのためこのnoteがそんな方々のヒントになったら嬉しいし、それで音楽や演奏をより楽しめる方々が増えたら本望だ。

河野も基礎練集会をしているのでTwitterの情報を逐一見てみてほしい。また僕以外でも素晴らしい音楽家たちの基礎練会やライヴ配信はこちらの練習意欲を掻き立てる。

またそれを見聞きし、今日はどんな演奏をできるようにしよう!と目的を立てて練習をするのも効果的だ!

みなさんの音楽ライフが豊かになることを祈る!

Thank you

Kazz


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