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2章.死にかけたホテルを救え!?in ラオス

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一年前、インターンとして初めてラオスに行く。 そこでお世話になった方のマインドコントロールにて、 カイトの夢を思い出すことに成功。 お世話になった方 『あなたの将来の夢はなんで…
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#学生

学生インターン東南アジアでホテル経営#Ep.9 死にかけたホテルを救え!? 〜怒り新党〜

学生インターン東南アジアでホテル経営#Ep.9 死にかけたホテルを救え!? 〜怒り新党〜

あれ以来、裸の王様と話していない。話したくないみたいだ。
彼の側近でいつも座ってスマホいじっている親戚は最近いつもくっついて回っている。王様の相談相手は彼だけのようだ。

裸の王様は良い人だ。
彼はもともとインディアンレストランのシェフで彼の3店舗あるレストランのメニュー全ては彼が作ったという。
正直にいうと、美味しい。
3週間弱、カレーとナンが主食だったが、それでも全然平気だった。

毎日3食こ

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学生インターン東南アジアでホテル経営#Ep.8 死にかけたホテルを救え!? 〜終末期〜

学生インターン東南アジアでホテル経営#Ep.8 死にかけたホテルを救え!? 〜終末期〜

今日の出来事を話す前に、これだけはお伝えしておきます。

上手くいっていたのに突然ピンチに陥るなんて、こんな短期間でそんなドラマみたいなことあるわけない。
と思っている方が多分多数いらっしゃるだと思います。
自分でも実際この現場にいなければこんなこと信じられるはずがないと思っていたでしょう。

でも全て事実です。
フィクションではありません。

正直信じられないくらい最悪な状況です。
それでも、始

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学生インターン東南アジアでホテル経営#Ep.7 死にかけたホテルを救え!? 〜死刑宣告〜

学生インターン東南アジアでホテル経営#Ep.7 死にかけたホテルを救え!? 〜死刑宣告〜

「ここから出て行け」

ホテルのオーナーが、建物のオーナーに言われる。

突然の出来事だった。
何が何だかよくわからない。

もともとこのホテルは、目の前に建つ“Dホテル”のラオス人オーナーが所有する土地建物の一つだ。
それを現在のバングラディシュ人のオーナーが建物を借りて、
ホテル&インディアンレストランを運営している。

エアコンの設置をしてくれたのも、修繕費用を出してくれていたのもこのラオス

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学生インターン東南アジアでホテル経営#サブストーリー.結婚式編 in ラオス

学生インターン東南アジアでホテル経営#サブストーリー.結婚式編 in ラオス

今日は、廃屋より離れ、お休みをいただきまして、別なお話をお届けします。

友人の友人の結婚式。
本日は仕事から離れ息抜きの1日。

首都ビエンチャンから車で1時間半。
舗装されてない砂利道。
車酔いする私には結構ツラい。。

速攻で気持ち悪くなったので、
自分は今綺麗な湖のほとりで大自然に囲まれている。と妄想する。

(実際はかなりの悪路で、土と木がちらほら。綺麗な湖などはない(笑))

いつしか

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学生インターン東南アジアでホテル経営#Ep.6 死にかけたホテルを救え!? 〜スタッフの闇〜

学生インターン東南アジアでホテル経営#Ep.6 死にかけたホテルを救え!? 〜スタッフの闇〜

味方がいない。
一人では何もできない。

まずはコミュニケーションだ。
信頼がなくては、いくら言っても続かない。
マネージャーとして来たと説明しているが、所詮アウトサイダーだ。

が、彼らは英語があまり得意ではない。
初めは、こっちから話しかけ、向こうがそれに答える。
会話のキャッチボールになっていない。

毎日毎日、
スタッフと一緒に汗を流して働き、
時にはジョークを言って笑いあい、
少しずつ距

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学生インターン東南アジアでホテル経営#Ep.5 死にかけたホテルを救え!? 〜山本五十六大先輩〜

学生インターン東南アジアでホテル経営#Ep.5 死にかけたホテルを救え!? 〜山本五十六大先輩〜

動けば変わる。

収益計算書を見てからは、より慎重に考えて、動かなければならなくなった。
崖っぷちにいる。すぐ目の前は崖だ。一歩でも間違うと死んでしまう。
が、動かなくても死ぬ。
少しの判断ミスも許されない。

とりあえず、何をすべきか集中して考える。

、、、、、、、、、、、、、。

ずっと目を開いて考えていたので、目が乾く。コンタクトなのですぐ乾く。Σ(◯_◯);;!!!!!
頭がパンクした。

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学生インターン東南アジアでホテル経営#Ep.4 死にかけたホテルを救え!? 〜判断ミス〜

学生インターン東南アジアでホテル経営#Ep.4 死にかけたホテルを救え!? 〜判断ミス〜

大きなミスをしてしまった...。

ここに来て1週間が立つ。
ひっそりと佇む潰れかけた仄暗い館の全貌が見えてくる。

前回のお話では、
稼働率10%、毎月4000ドルの赤字が出ていることが明らかなり、
最初の一歩で大きな問題を突きつけられた。

稼働率10%のホテルなんて見たことがない。
どんなに低いホテルでも30%くらいだ。。

日本人投資家が見向きもしなかったのがよくわかった。
が現実、そうで

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学生インターン東南アジアでホテル経営#Ep.3 死にかけたホテルを救え!? 〜衝撃の事実〜

学生インターン東南アジアでホテル経営#Ep.3 死にかけたホテルを救え!? 〜衝撃の事実〜

状況が最悪だ。

何もかも事前にもらっていた資料・情報とは違う。

騙された。。。

大学4年の夏。
去年、ラオスのインターン先でお世話になった方から、
ホテルのマネジメントの話があるけどやってみる?という一通のメールが来た。

詳細を聞いてみると、
1泊5ドルでも、十分に収益はプラスになっているそうだ。
しかし、バングラディッシュ人オーナーはすぐにでも、手放したいそう。
が、投資家には見向きもさ

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学生インターン東南アジアでホテル経営#Ep.2 死にかけたホテルを救え!? 〜暗黒世界〜

学生インターン東南アジアでホテル経営#Ep.2 死にかけたホテルを救え!? 〜暗黒世界〜

異常に暗い。

ここに来て数日が経つ。
ハイシーズンだというのに客足が伸びる気配がない。
数日滞在してわかったことがある。
ここは暗い。清潔感が全くない。

フロント、廊下、客室、レストランではほとんど照明をつけない。もしくは、切れている。もしくは、照明自体がない。
建物の損傷はひどく壁や天井には穴が空いている。夜になると犬の遠吠え。1泊5ドルで暗い部屋には、良識の無い者、酒やドラッグに溺れる者、

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