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学生インターン東南アジアでホテル経営#Ep.4 死にかけたホテルを救え!? 〜判断ミス〜


大きなミスをしてしまった...。


ここに来て1週間が立つ。
ひっそりと佇む潰れかけた仄暗い館の全貌が見えてくる。

前回のお話では、
稼働率10%、毎月4000ドルの赤字が出ていることが明らかなり、
最初の一歩で大きな問題を突きつけられた。

稼働率10%のホテルなんて見たことがない。
どんなに低いホテルでも30%くらいだ。。

日本人投資家が見向きもしなかったのがよくわかった。
が現実、そうである以上仕方がない。
迅速に何かしなければ。


どこに行ってもそうだが、何かをするには、まず”物事の優先順位”を考える。
このホテルはいつ潰れてもおかしくはない。
まるで救急救命室に運ばれてきた出血多量の患者のようなものだ。
時間も血液(お金)もない。
処置をする場所を間違えれば、確実に死ぬ。

傷だらけの身体から、
まずは一番出血が多い場所を慎重に探して、治療していかなければならない。

たくさんある問題点の中から、何を一番に進めていけばいいか考えるのは得意だ。
わかっているつもりだった。
だが、判断ミスをした。


エアコンの設置だ。


このホテルには、エアコンが一つもない。
こんな暑い中、エアコンがないと死ぬ!!!!
と言っておきながら自分は、扇風機と窓を開けて外からの風で十分過ごせているのだが。(笑)
ホテルにエアコンがないと快適じゃないよな〜。
それに、この建物の大家さんがタダでエアコン設置してくれるって言ってるし。
ま、いっか。

非常に安易だった。

正確な収益予測を作った。

電気代がかなり上がっている!!!
マズい、、、部屋も汚いまま、もうすでに3台のエアコン設置が終わった。
すぐにストップさせる。

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エアコンを設置した分、部屋の価格帯を上げなければ採算が取れない。
が、現在このホテルは地域最安値の低価格戦略のみで勝負しているため、
価格帯を上げると、他のもっと清潔感のあるいいホテルと勝負することになってしまう。
そしたら、確実に負ける。

ダメだ。

まずは、いかにこの傷だらけの患者に応急手当てを施すか。
正確な収益予測を見てしまってから、頭がいたい。
とりあえず、戦略を練り直すことにする、、。

to be continue...😢

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