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学生インターン東南アジアでホテル経営#Ep.8 死にかけたホテルを救え!? 〜終末期〜

今日の出来事を話す前に、これだけはお伝えしておきます。

上手くいっていたのに突然ピンチに陥るなんて、こんな短期間でそんなドラマみたいなことあるわけない。
と思っている方が多分多数いらっしゃるだと思います。
自分でも実際この現場にいなければこんなこと信じられるはずがないと思っていたでしょう。

でも全て事実です。
フィクションではありません。

正直信じられないくらい最悪な状況です。
それでも、始めたブログを中途半端で終わらせるつもりはありません。

ブログなんて書くのは初めてで、
皆さんに「読むの楽しみにしている」と言われて、
嬉しい気持ちでいっぱいです。
ブログを始めて皆さんに読んでもらっている以上、
良いことも悪いこともありのままをお伝えする義務があると思っています。


諦めずに、目の前にある今自分にできることをコツコツやっていれば、
必ず道は拓けると信じています。
どうぞこれからもそんな山あり谷ありのラオスライフを長い目で読んでいただけたなら幸いです。

前置きが長くなってしまいましたが、
今日のお話を始めたいと思います。。

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問題だらけのこのホテルで、ようやく解決の糸口が見えて来たところに、
突然死刑宣告を受けた。


“ 君の仕事はホテルを立て直すことだ。それは変わらない。
 Dホテルの建物のオーナーもホテルが潰れることは望まない。
 リース料が入ってこなくなるからね。
 目の前にある仕事をやるんだ。”

ここを紹介してくださった飲食ビジネスをされている方より、そう言われる。

そうだ。
まだ潰れると決まったわけじゃない。
それに、まだお客さまもいらっしゃる。
目の前の仕事をするんだ。
よし!いつも通りだ!

いつも通り準備をして、下に向かう。(私の部屋は2階にある)
レストランがクローズしたままだ。

え?
なんで?

外は晴れているのに、内は曇っている(笑)

話は変わりますが、日本はものすごい台風らしいですね。
こっちは雨季が終わり、ものすごい晴天の毎日。



いつも通りスタッフに挨拶する。

海「Good morning! How are you!!」

スタッフ「good morning..fine」

いつもの元気がない。自分が来た時のように暗い顔に戻っていた。
そうか、みんなこの事実を知っているのか。

海「何でレストランの準備してないんだ?」

スタッフ「オーナーが閉めろって」



別のスタッフに話しかける。

海「おーい、ゴミ片付けてないぞ。トイレやシャワールームの掃除はしたのか?」

スタッフ「してない。どうせクローズするんだから、したって仕方ないだろ。それにオーナーが今はしなくてもいいって言ってたし」

海「は?いやいや、まだクローズするって決まったわけじゃないし、お客様もいらっしゃるだろ??」


聞く耳を持たない。
それもそうだ。
スタッフは給料をもらって、それを母国に仕送りするために働いているんだ。
その支払われるべき給料が支払われていない。
毎月の赤字が原因だ。
だが、そんなことスタッフには関係ない。

ダメだ。
彼らは自分にホテルを立て直して、
ちゃんと給料がもらえるようになると期待して、
付いて来てくれていた。
が、潰れるとなればそんな期待はまるで無駄だ。


完全にマネージャーとしての信頼を失った。



とりあえず、飲食ビジネスをされている恩師のところに、今後どう動くべきか、相談すべく彼のレストランに向かうことにした。


レストランに着く。
彼は言った。

「これからホテルのオーナーがこの事態をどう対処すべきか相談に来る」

ホテルのオーナーが来た。
テーブルに着く。
彼からはいつにも増して頼り甲斐のない顔で、
「どうしたらいいかわからない」という不安でいっぱいの表情がたやすく読み取れた。
彼は、気まずそうに私を見た。


飲食ビジネスをされている恩師が先に切り出す。

「じゃまず契約書を見よっか」


彼がぱらぱらと契約書をめくる。

「これとんでもないこと書いてあるね」


契約書の解約の項目に、

“契約期限は2023年までだが、
 どちらか一方が解約の意志がある場合、
 1万ドルを支払えば即退去する、
 またはさせることができる”

と。

ありえない。
仮に成功して収益が上がったとしても、
突然出て行けなんて言われたらまるで意味をなさない、。

ホテルのオーナーは何がおかしいのかといったような顔をしている。
まじかよ、おい。

飲食ビジネスをされている方がホテルのオーナーに言う。

「このホテルはあなたのホテルだ。
 あなたが自分で決断しなければならない。
 あなたが取れる道が2つある。

 1つは、大家と戦ってこのまま続ける道。
 もう一つは、1万ドルもらってホテルを出て行く道。」

しばらく考えたのち、
ホテルのオーナーは少し時間をくれ、と言った。



彼は予定があるからと、私は一足にホテルに戻った。

スタッフは、私がここに来る前と変わらず、
カオスなシフトで、暇しているスタッフと忙しいスタッフが入り混じるカオスな空間に戻っていた。


ここにきた意味はなんだったんだよ。


考えれば考えるほど無性に腹が立ってきたので、
誰もいないレストランにこもって、じゃぱにーずそんぐを流しながら大声で歌っていた。
レストランを締め切るといい具合に音が反響して、まるでカラオケみたいだったので
スタッフが見ているにもかかわらず熱唱した(笑)

歌ってすごいなあ。
あんなに悩んでいたのに、今ではすっかり、気分が良く、スッキリしていた。スタッフがちらほら話しかけに来る。

スタッフ「今日はなんでそんなハッピーそうなんだい?笑」

海「いや、歌ったら、すっきりしただけだよ笑」


自分の考えがまとまった。
そうだ。
この城の主は、このホテルのオーナーだ。
私は、一武将にすぎないので出すぎた真似はできない。オーナーの決定を待つだけだ。
でもね、オーナーとともに討ち死にする気はさらさらない。
彼が戦わずに、1万ドルで立退くと言うのなら、立退けばいい。

建物のオーナーは家賃収入がなくなるから、このホテルが潰れることを望まない。
このホテルに残り、自分の役目を続ける方法は交渉次第でどうとでもなる。


なら自分は今何をするべきだ?
ホテルを立て直すには、一人では無理だ。
ホテルのオーナーが続ける道を取ったとしても、撤退する道を取ったとしても、
これ以上このホテルを悪化させるわけにはいかない。
できる範囲で少しづつ改善を加えていくんだ!

こんなところで負けてたまるか❗️❗️❗️❗️
諦めないぞ〜❗️❗️❗️❗️❗️

と、長くなってしまいましたので、
まだまだありますが、
今日はこれにて(@_@)
おやすみなさいzzz

to be continue“d”…(友達に指摘されました(笑))

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