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ペッパーズ・ゴースト

久しぶりに伊坂幸太郎氏の新刊を楽しんで読みました。

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主人公・檀先生は飛沫感染すると、相手の翌日の未来が見えるという不思議な能力を持っています。(ここはコロナの影響によるのかも)

そんな檀先生がある日、受け持ちの生徒である布藤鞠子(ふとうまりこ)から不思議な小説を渡されます。この物語にはネコジゴハンターである楽観的なアメショ君と悲観的なロシアンブル君の奇妙な二人組が登場、活躍していきます。そして受け持ちの生徒である里見大地の些細な校則違反をきっかけに、檀先生は自身の能力によって思わぬ出来事に巻き込まれていくのです。

アメショ君とロシアンブル君の奇妙な二人組が登場する世界と、目前の現実世界、本来は別の場所に存在しているにもかかわらずトリックを使い観客の前にいるように見えるという、まさにペッパーズ・ゴースト。ふたつの世界が交差しながら、最後は交わって行われる復讐と生存。

物語は面白おかしく進んでいくのですが、先生の生前の父の言葉や猫と野球、悲観と楽観、ニーチェの言葉全てが印象深く、読み終えた時にニーチェの「ツァラトゥストラ」を読んでみたくなるそんな作品でした。

少しだけ不思議な力を持つ、中学校の国語教師・檀(だん)と、女子生徒の書いている風変わりな小説原稿。生徒の些細な校則違反をきっかけに、檀先生は思わぬ出来事に巻き込まれていく。伊坂作品の魅力が惜しげもなくすべて詰めこまれた、作家生活20年超の集大成!(Amazon内容紹介)

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