見出し画像

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー2

昨日久しぶりに1冊本を読み終えました。その本がこちら

画像1

2019年日本中で話題になった「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」の続編で、帯にこの作品で完結とあります。

今回もたくさん考えさせられる話題が満載ですが、13歳で今まで通っていたカトリック系の小学校から人種多様な中学に通学する「ぼく」と、彼を取り巻く人々には驚きと共に感激する場面が満載でした。

帯にも書かれている学校のコンサートで、ソウル・クイーン」となったアフリカ系の少女と彼女の母親の話は日本ではなかなか経験できることではないと思います。

サム・クックの曲「ア・チェンジ・イズ・ゴナ・カム」について、副校長がサム・クックがボブ・ディランの「風に吹かれて」に触発されて作ったと紹介したこと、圧倒的な歌唱力で歌い切った娘のことを少女の母親が言った

「みんな上手だった。みんなで一緒に練習して、みんなでベストを尽くしたからいい演奏になったんだ。あの子はみんなの中の1人にすぎない」p41

この言葉ときっぱりとそう言い、満面の笑みを浮かべて廊下の向こう側に手を振った姿は美しく、差別による登校拒否していた娘の今をしっかり支える母の強さを感じ、今も想像すると心が震えます。

13歳の「ぼく」はますます難しい年頃になっていくはずで、ここで完結してしまうのがとても惜しいです。

機会があれば、その後も聞かせて欲しいです。

13歳になった「ぼく」の日常は、今日も騒がしい。フリーランスで働くための「ビジネス」の授業。摂食障害やドラッグについて発表する国語のテスト。男性でも女性でもない「ノンバイナリー」の教員たち。自分の歌声で人種の垣根を超えた“ソウル・クイーン"。母ちゃんの国で出会った太陽みたいな笑顔。そして大好きなじいちゃんからの手紙。心を動かされる出来事を経験するたび、「ぼく」は大人への階段をひとつひとつ昇っていく。(作品の帯より)

#シニア #いなか暮らし #つぶやき #毎日note #毎日更新 #ブレイディみかこ #新潮社 #読書感想文 #本のある暮らし #読書好きな人と繋がりたい #시골생활 #주부야키 #독서 #고맙습니다 #canva

この記事が参加している募集

読書感想文

いつも読んでいただき、ありがとうございます。これからも励みますね。