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ペアリングイベント2024のはなし⑥

最後。三皿 /三杯目。
これはひょっとしたらこの1回にまとめられるかも。
ということでまずメニュー。

コーヒー豆とカルダモンのパウンドケーキ
~サワークリームを添えて

×
〈カクテル〉
アブサンウォーター、
オリジナルエスプレッソシロップ

〈モクテル〉
ノンアルコールジン、オレンジペコー、
オリジナルエスプレッソシロップ

最後は粗く砕いたコーヒー豆の香りとカルダモンの香りが入り混じるオリエンタルなパウンドケーキ。
つまりハーバルです。
個人的にコーヒーよりもカルダモンを強く掴んだのでそこから膨らませた。
最後の一杯だからあまり複雑にしたくないけど、かと言って無思考に思えるものにしたくない。と考えた結果がコレです。
とりあえずレシピ…って言っても書く必要がないくらいシンプルですね。

アブサンウォーター、オリジナルエスプレッソシロップ
<build or swirling / snifter>
アブサン(キュブラー) 30ml
水 30ml
オリジナルエスプレッソシロップ 1.5tsp

カルダモンの香りを活かしつつよりハーバルに仕上げるというにはジンかアブサンが適当に思えた。加えてコーヒー感も補正したいと考えるとこれはジンよりアブサンだ。…というより、正直に言えばワタクシの嗜好120%です。
ただ、チョイス的にはかなりギャンブル。
アブサンは好みがパッキリと別れるタイプの酒なのでダメな人はダメである。が、これはペアリングであるので-誤解を恐れずに書けば-選択権はこちらに一任されている。というのを理由に強権発動。
幸い、みなさん(たぶん)問題なく飲んでくれたので良かった。
余談だけど、カルダモンにせよアブサンにせよ、その香りを纏わせたコーヒーは中近東からヨーロッパに至るまで実際に存在している。

で、モクテルの方はと言うと、とりあえずレシピいきましょうか。

No name
<build or swirling / snifter>
オレンジペコ 40ml
ネマ ノンアルコールジン 10ml
エスプレッソシロップ1tsp
シュガーシロップ 1tsp

紅茶だかコーヒーだかわからない液体を作ろう、というのがコンセプト。
オレンジペコの華やかさに僅かに加えるエスプレッソシロップで全体像をボヤかし、そこを覆うようにノンアルコールジンを使った。これはバラを真ん中にしているものだけどカルダモンもしっかり香る。バラとカルダモンと紅茶にコーヒーと「香りの全部乗せ」みたいなものだけど上手くまとめられたと思っている。
果たしてゲストはどう感じたのか。
その本心は体験した人の中にしか存在しないので知る事は叶わない。
-ちなみにこのモクテルの元ネタは去年、自分で考案した(と言うほどのものでも無いが)「Boston Tea Party」というカクテル
気になった方はリンク先を読んでください。

この2杯には自家製エスプレッソシロップが大活躍してくれた。作ってみれば大した手間でもなく、しかも幅を持たせられるシロップなのでこれは継続的に作っていこうと思う。
使用している豆はイタリアはシチリアで三代続くミシェラドーロコーヒー。エスプレッソ落とすならこれ以上の豆を僕は今のところ見つけられていない。
海外物なんてラグあってフレッシュじゃなくて美味しいわけないじゃん!て人もいるかと思うけど、百聞は一飲に如かず。ぜひ一度試してほしい。クラシックな、頭が割れるくらい濃いエスプレッソが好きなら絶対に気にいるはず。

少し長めになったけどなんとかまとめられた。
気が向いたら全体通しての話しの一つくらい書くかもしれないけど、まずは2024第一弾終了。
お付き合い頂きありがとうございました。
野口さんとは年内あと2回ほど開催する予定です(次回はたぶん夏くらい)。
今回はお互い様子見感がそれなりにあったので回を追ってより捻った展開になるやも。
開催の折にはぜひご参加お待ちしております。

さて、BAR illudではペアリングセッションのパートナーを常に探しておりますので各職人方々、ご連絡をお待ちしております。

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