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アートと生き方

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日常経験する現象への柔軟な考え方は、人の生き方にどれくらい影響を及ぼすのかを表現したマガジンです。制作者としてだけではなく、体験者として日常をご紹介します。
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#アート

20分のデジタルドローイング

20分のデジタルドローイング

商品やサービスを配信する要素として、商業広告ではありとあらゆるデザインを使ってユーザーに宣伝します。紙、ウエブ、音などその素材は多種にわたり、購買に繋げるための大事な作業です。

具体的な商品説明を広告の中で行うとき、デザイナーが作るデザインとアーティストが作るデザインにはどのような違いがあるのでしょうか、というテーマは昔から存在していました。

このテーマは何度も塗り替えられ続け、発表されるメデ

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抽象画の設計図:油絵/完成篇

抽象画の設計図:油絵/完成篇

大きなサイズの油絵/抽象画における「スケッチに依存する」と「スケッチからはみ出る」の2つの作品をご紹介いたします。いずれも1997年に作成した幅210cmの大きめの油絵で、それぞれに3ヶ月程度費やした作品です。

当時通っていた大学(Pacific Northwest College of Art, Portland Oregon, USA)の卒業制作に制作した油絵は合計で4点ありましたが、展覧会

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抽象画には実は設計図があるというお話(着色篇)

抽象画には実は設計図があるというお話(着色篇)

【 簡単なレクチャー 】抽象画のスケッチを描き始めて着色の段階に到達した時、何が大切でどのようにすすめるのが良いか、具体的な実例を参考にご紹介します。

前回の記事をご参考頂き、白紙の状態から何を描くか、またその描き方を御確認ください。躯体となるデッサンが終わったらいよいよ着色の工程にすすみます。

下地スケッチに依存する

作品の躯体となるスケッチに、ある程度忠実に色を加えた際の実例です。直線的

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抽象画には実は設計図があるというお話(スケッチ篇)

抽象画には実は設計図があるというお話(スケッチ篇)

【 簡単なレクチャー 】抽象画を描き始める際に大切なのは、整理された完成予想図です。抽象画は適当に描き綴っているわけではなく、しっかりとした予想展開図のような構想が頭のどこかに存在しているものです。

「真っ白なキャンバスや画用紙に、好きな箇所に好きな色で描き始めるんでしょうか?」と幾度となく講師をしていた時代に質問されました。
対象者が初歩を知りたい場合は「そうですよ。どんなカタチでも色でも構い

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条件設定に疲れた時に読む記事

条件設定に疲れた時に読む記事

生きる過程に於いて、その時々の「選択」によってその後が左右されるというくらい、何らかの条件を選んでゆくことの大切さが私たちの日常に存在します。

一定の資金の中で生活するために、アイテムの値段や品質のバランスを考慮して購入に至りますよね。ある一定枠の中の条件に紐付いた生活がわたしたち庶民の生活には不可欠です。

- 転んでもいい。走ってみたい、叫んでみたい -

日常生活に於いて何か行き詰まる時が

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アナログかデジタルか

アナログかデジタルか

人様の心に届くまで「シンプルほど難しいものは無い」という言葉では表現できないくらい、制作者は遠回りをしながら着地点を探しているとも言えます。

"Fly High with your thoughts"
— Baku Osawa

人手を使ってアナログで完成されるアートをどのように世界へ紹介するか?これはデジタルの力を借りる他ありません。何事もスピードが必要とされる現代社会において、芸術作品も過去

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