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お酒の引き出し

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お酒にまつわるあれこれをまとめています。
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#グルメ

本の中の酒表現①「お茶の間」望月峰太郎(1992年)

本の中の酒表現①「お茶の間」望月峰太郎(1992年)

小説やマンガの中で食や酒の記述を見て、食べたい、飲みたい、と思う人は多いのではないでしょうか。

食の表現をまとめた最近のものだと、堀江敏幸氏と角田光代氏によるエッセイ「私的読食録」が新潮文庫から文庫で出ているので是非読んでみてください。すごく面白いです。

ここでは、そういった本やGoogleの検索上位で触れられていないものを、ログとして残していこうと思います。

①「お茶の間」望月峰太郎(19

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ふらり寄るバーと、Maiden Voyage

ふらり寄るバーと、Maiden Voyage

慣れてくると、バーなんて、ふらっと行くもんです。

ラフな格好の人もいれば、作業着で来る人もいます。
仕事帰りに何人かで、建築系なのか土木系なのか作業着でやってきて、大声も出さず仕事の話をして、バンバンおいしいお酒を飲んでビシッとお金払って帰る人たちを見ると、同じ客としても見ていて爽快感さえあります。
いいスーツ着て、酒のうんちく語ってセクハラまがいの発言をするサラリーマンよりもよっぽどいい。

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マーク・フォーサイズ『酔っぱらいの歴史』/読書感想文

マーク・フォーサイズ『酔っぱらいの歴史』/読書感想文

お酒を肯定するひとはたくさんいて、同じように批判的な意見もたくさんあります。

お酒に関する有名な本では、例えば山口瞳さんの『酒呑みの自己弁護』なんかがあって、酒呑みからするととてもユーモアな言い訳がたくさん連ねてあって楽しい本なのですが、山口瞳さんはもともとお酒を売る側の人であって、どうしても題名にあるように「自己弁護」感はぬぐえません。たばこの会社に勤める人がたばこに優しいように。

けれど、

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嗜まない、灘の酒

嗜まない、灘の酒

白鷹、いいですよね。

神楽坂の名店、伊勢籐も、「寿司屋のかみさん うちあけ話」の名登利寿司も、日本酒は白鷹です。
極上白鷹は美味しんぼにも出てきますね。今年の正月は、遠くお伊勢さんを思いながら、極上白鷹を飲んで過ごしました。
北海道の日本酒にはないスッキリさ。やっぱり水の違いですかね。

うちの父は、日本酒といえば紙パックの安いやつか、剣菱、これだけです。
剣菱も、しかも普通のやつ。
うんと若い

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オーセンティックバーでのマティーニの頼み方

オーセンティックバーでのマティーニの頼み方

カクテルの王様マティーニ。
うんちくは多々ありますが、僕はお酒のプロではないので、ケーススタディによる注文の仕方の基本をお伝えします。バーテンダーの皆様、間違っていたらすみません。

①ジンを選ぶ
マティーニを注文したら、「ジンはどうしますか?」と聞かれ、ジンを選ぶ局面になります。返答は大きく分けて3パターン。

a)タンカレーでお願いします(ボンベイサファイアで〜)
いつも決まっているジンがあれ

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銘店パブとの惜別とアイリッシュカーボム

銘店パブとの惜別とアイリッシュカーボム

札幌駅のアイリッシュパブの銘店オニールズが2021年1月末で閉店とのこと。
コロナ禍で、どうしようもないことではあるけれども、悲しいですね。従業員さんの心中を考えると、残念としかいいようがありません。
こんないい店、一朝一夕でできるもんじゃないですからね。
惜別をこめて、最後にアイリッシュカーボムからの、ジャックダニエル シナトラを飲んで帰ってきました。
途中、ベテランの店員さんから若手の店員さん

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