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銘店パブとの惜別とアイリッシュカーボム

札幌駅のアイリッシュパブの銘店オニールズが2021年1月末で閉店とのこと。
コロナ禍で、どうしようもないことではあるけれども、悲しいですね。従業員さんの心中を考えると、残念としかいいようがありません。
こんないい店、一朝一夕でできるもんじゃないですからね。
惜別をこめて、最後にアイリッシュカーボムからの、ジャックダニエル シナトラを飲んで帰ってきました。
途中、ベテランの店員さんから若手の店員さんに変わって、若手さんがオーダー表見て「アイリッシュカーボムってなんですか?」って別の店員さんに訊いてて。別の店員さんも曖昧な感じで。

アイリッシュカーボムは、ギネスの中にベイリーズを入れたショットをそのまま沈めて飲むもので、時間が経つとベイリーズが固まってしまうから、ベイリーズが固まるまでちんたら飲んでる奴→ダセェやつ=乾杯の一杯、というもの。
とか、つい教えてあげたい気持ちでいっぱいだったけど、今月末で閉店になる店の店員にえらそうに講釈たれるのもなんだなと思うと、少し泣けてきました。

アイリッシュカーボムなんて、平時ひとりじゃ飲んだりしないんだけど、こういうものをメニューに載せてお客さんにふるまおうなんてお店が一軒減ってしまうことへの惜別に献杯、ってわけでした。

※飲みかけのアイリッシュカーボム。わかりにくいですが、中にショットグラスが沈んでいます。ベイリーズが固まりかけています。チキンです。

素晴らしいバーがどんどん店じまいしていくと、酒の文化を伝える飲み手の記憶と発信が、重要になってくるな、とひしひし感じる今日でした。

ジャックダニエルシナトラの余韻と共に、一路旭川へ。

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