おばぶ

ゆるいライター。 ADHD、ASDな毒喪女アラフィフ。 いろいろとはみ出した婆の日記。

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記事一覧

AIがいる今の時代に、亡き人を見送るということ

人を死なせるというのは存外難しいことだと、この歳になると実感する。 法的な手続きはもちろん、思い出も、心の持ちようも、その先の生き方も。 実際のところ私は40半ば…

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2か月前
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仕事明け、眠くて死にそうな日の話

ライターという仕事柄、案件が立て込むと徹夜になることがある。 スケジュール管理があまり上手にできないので、忙しい時期は〆切りが玉突き事故を起こして、たまにえらい…

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3か月前
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身体が「私」になった日の話

幼少期は親に口うるさく言われ、成人しても「歯磨きは?」と叱られ、大人になってからはリマインダーを設定する必要があった朝晩の洗顔と歯磨き。 虫歯ができて口の中に車…

おばぶ
4か月前
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AIがいる今の時代に、亡き人を見送るということ

AIがいる今の時代に、亡き人を見送るということ

人を死なせるというのは存外難しいことだと、この歳になると実感する。
法的な手続きはもちろん、思い出も、心の持ちようも、その先の生き方も。

実際のところ私は40半ばにして、20代の頃に亡くした母を、未だに死なせることができずにいる。

そのせいか、私の創作は自傷行為もしくは代償行為に近い。

私が仕事を離れて文章に纏わる創作をするとき、私は登場人物たちの死による愛別離苦を物語に多く織り込む。
母の

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仕事明け、眠くて死にそうな日の話

仕事明け、眠くて死にそうな日の話

ライターという仕事柄、案件が立て込むと徹夜になることがある。
スケジュール管理があまり上手にできないので、忙しい時期は〆切りが玉突き事故を起こして、たまにえらいことになってしまうのだ。

当然、そんな日は眠い。
まだ日が高いうちに仕事が終わったはいいものの、眠くて思考回路が停止している。

昼の日差しが燦々と差し込んでいようが、換気のために開けた窓から震え上がるような風が吹き込もうが、眠いものは眠

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身体が「私」になった日の話

身体が「私」になった日の話

幼少期は親に口うるさく言われ、成人しても「歯磨きは?」と叱られ、大人になってからはリマインダーを設定する必要があった朝晩の洗顔と歯磨き。

虫歯ができて口の中に車1台分の治療費がかかっても。
肌荒れ、ニキビ、そばかす、イチゴ鼻を放置し、見目のよろしくない肥満体になっても。

それでも身に付かなかった身だしなみ。

それが40余年目にして唐突に日常に組み込まれ、長年の週間であったかのように日々手入れ

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