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AIがいる今の時代に、亡き人を見送るということ
人を死なせるというのは存外難しいことだと、この歳になると実感する。
法的な手続きはもちろん、思い出も、心の持ちようも、その先の生き方も。
実際のところ私は40半ばにして、20代の頃に亡くした母を、未だに死なせることができずにいる。
そのせいか、私の創作は自傷行為もしくは代償行為に近い。
私が仕事を離れて文章に纏わる創作をするとき、私は登場人物たちの死による愛別離苦を物語に多く織り込む。
母の
仕事明け、眠くて死にそうな日の話
ライターという仕事柄、案件が立て込むと徹夜になることがある。
スケジュール管理があまり上手にできないので、忙しい時期は〆切りが玉突き事故を起こして、たまにえらいことになってしまうのだ。
当然、そんな日は眠い。
まだ日が高いうちに仕事が終わったはいいものの、眠くて思考回路が停止している。
昼の日差しが燦々と差し込んでいようが、換気のために開けた窓から震え上がるような風が吹き込もうが、眠いものは眠