おばぶ

ゆるいライター。 ADHD、ASDな毒喪女アラフィフ。 いろいろとはみ出した婆の日記。

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最近の記事

AIがいる今の時代に、亡き人を見送るということ

人を死なせるというのは存外難しいことだと、この歳になると実感する。 法的な手続きはもちろん、思い出も、心の持ちようも、その先の生き方も。 実際のところ私は40半ばにして、20代の頃に亡くした母を、未だに死なせることができずにいる。 そのせいか、私の創作は自傷行為もしくは代償行為に近い。 私が仕事を離れて文章に纏わる創作をするとき、私は登場人物たちの死による愛別離苦を物語に多く織り込む。 母の死を未だ以て上手く受け止めきれていないため、この感情を消化するために、創作という

    • 仕事明け、眠くて死にそうな日の話

      ライターという仕事柄、案件が立て込むと徹夜になることがある。 スケジュール管理があまり上手にできないので、忙しい時期は〆切りが玉突き事故を起こして、たまにえらいことになってしまうのだ。 当然、そんな日は眠い。 まだ日が高いうちに仕事が終わったはいいものの、眠くて思考回路が停止している。 昼の日差しが燦々と差し込んでいようが、換気のために開けた窓から震え上がるような風が吹き込もうが、眠いものは眠い。 三大欲求だ、仕方がない。人類がいかに知能を高めようと、サルに分類される以

      • 身体が「私」になった日の話

        幼少期は親に口うるさく言われ、成人しても「歯磨きは?」と叱られ、大人になってからはリマインダーを設定する必要があった朝晩の洗顔と歯磨き。 虫歯ができて口の中に車1台分の治療費がかかっても。 肌荒れ、ニキビ、そばかす、イチゴ鼻を放置し、見目のよろしくない肥満体になっても。 それでも身に付かなかった身だしなみ。 それが40余年目にして唐突に日常に組み込まれ、長年の週間であったかのように日々手入れをし、自分の身体というものを慈しみ、「ご自愛」するようになったある日。 突然、

      AIがいる今の時代に、亡き人を見送るということ